私、小澤雄也は本書の編集を手掛けた人間だ。

下町情緒あふれる谷根千の路地裏にある、隠れ家的雑貨屋「怪運堂」。

かつて科捜研のエースとして「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめ、「最後の鑑定人」として名を轟かせた土門誠。

洒落た一品をそろえる袋物屋〈三島屋〉の次男坊・富次郎は、いっぷう変わった百物語の聞き手を務めている。

摂取した者の能力を著しく増大させる新型ドラッグ“DOPE”が流通する近未来の日本。

帰省する途中でバイク事故に遭い、右腕を失った大学生の桜千早。それは不慮な事故ではなく、事件だったーー。

児童書を卒業したら、読むべき本がわからない! そんな中高生のために、角川文庫がぜったいにまちがいないアンソロジー小説を作りました。

社員を自殺に追い込んだ悪徳銀行に、天才詐欺師が挑む! 司法書士の東雲は、箱根銀行に勤める友人、燎原が多額の金を横領して自殺したと、燎原の妹の杏子から聞く。

1985年8月12日、長野県でスイミング・キャンプの最中、西の空を見上げてたたずむ少女の無邪気な言葉、その意味に気づいたコーチが深く戦慄する「西の空」。

トントントントン……。 ビジネスホテルで使用禁止となった705号室から響く、壁を叩く音。

あなたと生きる、その痛みごと。

高校生の霧島智鶴はたぐいまれな推理力を持ち、どんな無理難題も解決できる天才。

目立った手柄はないのに、警視庁捜査一課に所属する和戸宋志。

生き霊を利用した「恨み晴らし業」を行う人物がいる。

大好きな従姉の転落死に不審を抱く大学生・高文は、彼に片思いするフリーター女子・来宮を“助手〞に真相を探っていく。

瀬戸内の孤島に立つ異形の館で、 奇跡を可能にする壮大なトリックと伏線。

「この死体、変だと思わないか？」 死体を運ぶ先輩と、 死体の謎を解く後輩。 二人だけの、最悪な部活動。

憧憬、嫉妬、期待、失望……あらゆる感情が渦巻く「東大」と いう場所。 憧れの従姉の痕跡を追う新入生。

生きる者よ叫べ!叫びに真実を聞きわけよ!―三つの死と二つの不倫。原発をめぐる地鳴りのごとき人間ドラマ。

その日僕は、大学の図書館で風変わりな少女カミナと出会った――彼女は高校時代に雷に打たれて以来〝全能の力〟が自分に芽生えたと信じ込んでいるらしい。

双子の兄弟・誠人と賢人は、二人一役を武器に警察内の犯罪を暴く監察の切り札だ。

「傲慢」「強欲」「嫉妬」「憤怒」「色欲」「暴食」「怠惰」という七つの欲望や感情は、キリスト教における罪の根源であり、「七つの大罪」と呼ばれます。

ニセコにある、お客の〈思い出の色〉を再現するインク店。誰もが抱える後悔や逡巡に、風変わりな女性店主が色で寄り添う。

ドラマ「相棒」などの脚本家としても活躍し、『未明の砦』で大藪春彦賞を受賞。

怪異を解体できなければ、死ぬーー。呪われた土地に建てられたその高校では、たびたび生徒が怪異に見舞われていた。

第1回北上次郎オリジナル文庫大賞受賞第1作! 「生きることは戦うことだ!」 紛争、格差社会、大地の崩落……。

群集恐怖症の小学校教師、美咲はクラスのいじめに手を焼いていた。ターゲットは〈悪魔の館〉に住む転校生のめぐみ。

怪異譚蒐集家であり孤高のホラー作家・那々木悠志郎は、因縁深き人宝教に招かれ、そこで発生した複数の怪現象の調査を依頼される。

暗号に隠された思いを解き放つ! 九條キリヤ。通称『暗号解読士』。

父の汚名を漱ぐため、単身上海に向かった虹子。雑誌編集長佐木と知り合い、彼のもとで働くことになり……。

【東京創元社×カクヨム学園ミステリ大賞優秀賞受賞作】 四月の教室における、あなたの居場所について。

名探偵に憧れ、探偵事務所を開いた城金有史（しろかねゆうし）。

奥多摩の、太古から神を祀ってきた霊山・御嶽山の上にある村。そこにある神官屋敷は浅田氏の実家である。

労働を禁止する。生活は保障する。

折田～遠藤間を結ぶローカル線、通称〈オリエンド鈍行〉の緊急停止した車内で死体が発見された!　居合わせた７人の乗客は犯人探しを開始する……が、かの名作とは違い、名探偵不在の車内で犯人が見つかるはずもなく、なぜか事件と無関係な問題ばかり解決されていき――。