おしゃべりと食べることと仕事が大好きな33歳のひまりは、ある夏の日交通事故に遭ってしまう。 目が覚めると体が動かない。

医師国家試験に合格し、野呂は金沢のまほろば診療所に戻ってきた。娘の手を借りず一人で人生を全うしたい母。

「死んでいく患者も、愛してあげてよ」 命の終りを真摯に見つめる現役医師による、感涙のデビューミステリ。

月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。

20年前、中央医科大学の解剖学実習で組まれた女性だけの班――長谷川仁美、坂東早紀、椎名涼子、安蘭恵子の４人は、城之内泰子教授の指導のもと優秀な成績で卒業しそれぞれの道を歩んできた。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

ある医療事故をきっかけに都心の大病院を飛び出した女医・菜々子は、兄が経営する東京近郊の個人病院で働き始める。

ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。

敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。

あらゆる臓器に同時多発的に悪性腫瘍が生じる奇病「シムネス」は、星嶺医大附属病院の伝説的外科医・火神郁男の命までも奪った。

〈カラオケdondon〉の奥まった一室。そこはお客に貸さない部屋。

六十代の主婦・雅美は、大谷選手が書いたマンダラチャートを真似て、マス目を埋めてみる。

我々は、なぜ小説を読むのか。

東京・新宿にある都立高校の定時制。 そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

些細なことで、私たちの運命は変わってしまう。

その眼で患者と病を見つめてきた医師にしか描けないことがある。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

『007黄金の銃を持つ男』後日譚、日本初の007後継小説にしてシリーズ掉尾を飾る、ジェームズ・ボンド最後の冒険！ ドクター・ノオが生きているかもしれないーー初の東京オリンピック開催を控えた1964年。

亡くなった妻への後悔を抱えた老紳士。SNSの炎上から将来に思い悩む30代OL。

婚約から三年かかってやっと入籍した百瀬と大福亜子。 しかしまだ、結婚式を挙げられていなかった。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

ある日、事務用品の販売会社で働く日和は、鳥取で行われる見本市にアシスタントで行ってほしいと頼まれた。

江戸川乱歩『黒手組』風の暗号ラブレター、夏目漱石『こころ』みたいな三角(?)関係。