わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

小川春香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は、育ての親である祖母も亡くし、正真正銘のひとりぼっちだ。

村内先生は中学の臨時講師。言葉がつっかえて、うまくしゃべれない。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。

舞台はなんと女子刑務所! 「後悔病棟」「希望病棟」に続くシリーズ第三弾! 神田川病院の“金髪女医”太田香織と看護師・松坂マリ江は、ひょんなことから女子刑務所に派遣される。

38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。

あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。

極上の謎解きに加え、趣向を凝らした料理の描写も楽しむことが出来る、人気作家の短編作品を収めたミステリアンソロジー。

逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。

ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。

このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。

20年前、大リーグのニューヨーク・フリーバーズでプレーをしていた藤原雄大。

「明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日からだよ」 今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

「世界の終わりを見たくはないか――?」 絶望の先を描き切った衝撃作! 7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。

「僕たちはこのままじゃ、ゼツメツしてしまいます」小説家のセンセイのもとに、一通の手紙が届いた。

「価値観が変わる」と聞いて避けてきたけれど、いってみたら「書かれ続ける理由」がわかったインド、首から完走メダルを提げたまま、初老の紳士と親指を突き立ててうなずき合ったスペイン、自分の好みにおける「めんくい」が多いことに気づいた香港……旅好き作家・角田光代が

離島へ逃げるように転校した僕が出会ったのは……感涙必至の青春成長小説! 中学生の頃、医師を目指していた川嶋有人は、ある出来事をきっかけに夢も未来も失ったと引きこもり生活を続けていた。

小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。

晩年を迎え、体が動かなくなった父親に複雑な思いを抱く43歳の息子。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。

警察の隠蔽体質のリアリティー。そこが私には一番面白かった。

弱小球団・カープの帽子が赤に変わった1975年、原爆の傷痕が生々しく残る広島に、中学一年生のマナブが転校してきた。

中学校にはいろいろな生徒がいる。

長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。

丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった―。

東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。アポロと万博に沸く時代、ヒロシは少しずつ成長していく。

子どもの成長と教師の再生を描く離島小説 関東で小学校の教員をしていた槙屋深津は、故郷である鹿児島県の神無島に帰ってきた。

武の忠勝、智の正信。 家康を支えた対照的なふたりの男たちの相克と和解を通して描く「どうする家康」。

同僚を巻き添えに、自らも交通事故で死んだ父の罪を背負い、生涯自分に、笑うことも、幸せになることも禁じたおふくろ。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

取り壊しが決まった団地に暮らす祖父を訪ねた六年生の杏奈。そこはかつてドラマ『たんぽぽ団地のひみつ』のロケ地だった。

甲子園に憧れていた。予選を勝ち進んだ。

「わたしを買ってくれませんか?」―透き通るように白い肌、吸い込まれそうに深い瞳、まるくやわらかな声。

本はいつでも、きみの味方だよ。 太宰治、三島由紀夫から宮部みゆき、恩田陸まで。

かつて広島の比奈町に現れた謎の類人猿・ヒナゴン。約三十年ぶりの目撃情報に町は右往左往。

悩める人々の前に現れた彼女は、魔女 成績不振に苦しむスポーツ選手、 息子が植物状態になった水難事故から立ち直れない父親、 同性愛者への偏見に悩むミュージシャン。

世代を超えた心の交流を描く、家族とふるさとの物語。

開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。

死者が最期に遺す、赤い珠。それがもたらすのは、救いか、それとも苦しみか――。

同じ痛みを抱いて、俺たちは、生きている。 自ら命を絶った少女・ルビィと出会った、中年作家のダザイさん。

女子高生(JK)×ゲートボール(GB)！　彼女と出会うまで、僕は、青春を知らなかった――。

３９歳になったカメラマン・横道世之介が暮らすのは、東京郊外に建つ下宿「ドーミー吉祥寺の南」。

本屋大賞ノミネート作家、瀬尾まいこのデビュー直後から3年半の日常をつづるほのぼのエッセイ。