仲間の助けを借りた甚夜は、南雲叡善の企みを阻止して皆を救うことができた。

昭和三十四年（1959年）、甚夜の姿は「鳩の街」と呼ばれる花街にあった。

明治十六年(1883年)。 葛野を出て実に43年、甚夜はついに行方知れずとなっていた鈴音と対峙することになった。

平成二十一年（2009年）、甚夜は長い歳月を経てついに故郷の葛野へと帰って来た。 予言された鬼神降臨の年まで、あと一年。

明治十年(1877年)。甚夜は、思春期を迎えた娘の野茉莉との接し方に手を焼く日々をおくっていた。

明治五年（１８７２年）。近代化が進む明治の世は、武士という存在を置き去りにして進みつつあった。

江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。

号泣必至と絶賛の嵐だったWEB小説シリーズ第十三弾。江戸から平成まで、途方もない時間を旅する鬼人の物語。

文久二年（１８６２年）。酒を巡る騒動から６年、江戸は仄暗い不安に揺れていた。

安政三年（１８５６年）の冬、江戸の町では銘酒「ゆきのなごり」が大流行していた。

百七十年後に現れる鬼神と対峙するため、甚太は甚夜と改名し、第二の故郷・葛野を後にした。

平成を舞台に、甚夜と同じ高校に通う藤堂夏樹を主人公にした「鬼人幻燈抄シリーズ」のスピンオフ番外編。

平成二十二年（2010年）、ついに約束の時が訪れた。

伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。

遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。

ドラマ化で話題騒然! 大人気民俗学ミステリ、決意と絆が深まる第7弾! 青和大の女子学生が高槻と尚哉の元へ相談に訪れた。

御用人である萩原敏益のもとを訪れたのは、子どもの姿をした神様・久久紀若室葛根神。

イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。

外道箱と血に狂う赤黒い犬、ないはずの右腕を掴む手、皮袋を引きずり徘徊する童殺し、化粧箱を泳ぎ回る異形の魚、ループする隧道(すいどう)… 隻腕の見鬼(けんき)・千早と、オカルト嫌いな県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪

「私を、異界へ喚んだのは、誰?」海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。

物語は母から娘へ――。ビブリア古書堂の事件手帖、新シリーズ第3弾! 春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー 「すべて、吹き飛んでしまえ」 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。

外回り中の営業部長・山縣泰介に緊急の電話が入った。

『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。

赤眼の憑きもの落とし・浮雲。絵師の卵・八十八。

神楽坂の武家屋敷に招かれた、赤い瞳の憑きもの落とし浮雲と、呉服屋の倅、八十八。

これは“感染”する喪失の物語。伝奇ホラーの超傑作が、ここに開幕。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦――。

ある日、京都寺町三条商店街にポツリとたたずむ骨董品店に、一人の女子高生が訪れ… 清貴と葵の出会いから、バイト初日のエピソードまで、二人の原点となるエピソードを収録。

全員が主人公、全員が謎。 斜線堂有紀が放つ和風×伝奇×ミステリの新境地 「もう一度聞く。

新築した邸が火災に見舞われた藤原実資の前に現れたのは、京の都で最も優れた力を持つ陰陽師・安倍晴明。