人を傀儡化し、世界を支配しようとする醍哉を捕らえたのは、一輝が展開した箱“願い潰しの銀幕”。

「ああ…分かったよ。僕が―僕が、『王』になってやる」クローズド・サークル『王降ろしの国』。

「さあ、最後の対決だ。星野一輝くん」“O”は手を広げる。

繰り返しの日々の果てに、再び星野一輝の前に現れた音無麻理亜。しかし、ふたりで過ごす穏やかな時間は長くは続かない。

大嶺醍哉が手にした箱は“罪と罰と罪の影”。

3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。

伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。

海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか?保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。

*この作品は電撃文庫『僕らはどこにも開かない』を再構築。大幅に加筆改稿し装丁を一新したものです。

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。

ギフテッド―それは神から与えられた頭脳を持ちながら、苦しみから逃れられない悲劇の存在を指す。世界最高峰の企業、天子峰。

彼女は、「わたし」の親友。陸上部に所属していて、クラスは違うけどいつも一緒に下校している親友。

純聖和学園の前生徒会長であり、おかしいくらい美しい存在。

鎖の音がする。高校受験やら恋愛だかで辛苦を味わっている奴らを縛る、鎖の音。

氷鉋清廉。警察も頼りにする精神科医にして、美学に満ちた殺人鬼・マスカレード。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。

ここカスミシティでは、若者たちは株式会社のように自分をRELEASEという市場に上場し、時価が付けられる。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。

アナタの1票が、彼女の生死を決める。 始めますよ。

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

いじめをする奴は、もちろん最悪だ。だが、いじめを見過ごす奴だって最悪だ。

退屈な日常から抜け出したいと思いながら毎日を過ごすシニカル男子・野々村。

大人気ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』は、数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出す奇跡のゲームだった。

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。

親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。

“運命”の神殿で分裂した六花の勇者たちに、テグネウの本隊が迫っていた。

石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。

僕は死んだ。何もいいことがない、17年の人生だった。

これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。

願いが叶うチケットがあるという。それは学校伝統のチケットで、使用者の願いを叶えるのだ。

頭の中で強く「現状をセーブしたい」と思うだけでいい。脳に針を突き刺したような感覚が走れば「セーブ」は成功。

「あなたたちはアセンションされました。

「三つ目の扉をくぐり抜けゴールしたプレイヤーには、外への脱出と、その他副賞として豪華特典が与えられます。

私立穂尾付学園高校一年一組、相上櫻。一分間だけ相手の心を読める『ミニッツ』能力の持ち主。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

『扉の向こうのコロシアムで殺し合っていただきます』少女が目を覚ますと、そこは見たこともない空間。

思い出に浸って生きる男・佐々野は写真の中に入る能力を持っていたが、赤い目をした女の子によってその力を封じられていた。

「私の中のなにかが、リセットを使いたくないと考えている」相麻菫が死んで二週間。中学二年の夏の残骸が香る季節。

能力の存在を忘れ去るよう、記憶の改変が行われた咲良田。

私たちの中にアンドロイドがいると仮定しましょう。もっとも人間からかけ離れているのは、だれ?―二年前の初夏、中学校の屋上。

もうすぐすべてが終わる。咲良田の歪んだ物語が……。

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

「なぜ―僕なんだ?」 「それはね、あなたがひとりぼっちだから」 不幸な交通事故により家族を失った青年・匂坂郁紀。

「大昔の神と崇められる存在や、歴史上の英雄などは、パルスをコントロールしていた存在なのよ」得体の知れない“存在”―パルス。

二年前に死んだ相麻董が、能力により再生した。ケイは彼女が平穏な生活を送るため、咲良田の外に移り住むべきだと考える。

―誰かが言った。この二つには共通点があるのではないか。

「今から三時間後にあなたたちは全員死にます。

普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。

一分間だけ相手の心を読める『ミニッツ』能力を持つ少年・相上櫻。