武士の本懐を貫いた義父・光秀と潔く爽やかに散った男が、命を賭して生涯守り抜いたものとは…。

本能寺の変後、信長はどこへ消えたか―。光秀謀反にちらつく秀吉の陰謀。

信長の命により息子の信康を自刃させてしまった家康。

現在最も注目を浴びる気鋭の歴史小説家が描く織田家をとりまく異色の人々、毛利新助、原田直政、津田信澄、彌介など。

娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、下克上で成り上がる戦国大名・宇喜多直家。その真実の姿とは一体…。

最強武田軍vs信長・秀吉・家康連合軍!戦国の世の大転換点となった長篠の戦い。

北条早雲、黎明を呼んだ男の壮大な一代記。

不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。

朝鮮出兵最前線の肥前名護屋の陣で、落魄の身となった宿命の2人の男が出会った。彼らの使命は血脈を伝えること。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。

筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。

天文年間、小土豪が群雄割拠する中国地方で没落した宇喜多家の嫡男・八郎は、その器量を見込まれ、豪商・阿部善定のもとで父母とともに居候していた。

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。

豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。

失火により父が不慮の死を遂げたため、江戸から西美濃・田名部郡に帰参した小野寺一路。

天下分け目の戦いは決し、敗者は歴史に葬られた―。父・三成の死後、ひっそりと津軽家に嫁いだ辰姫。

文禄・慶長の役―。日本軍の先陣・加藤清正の鉄砲隊をあずかる佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮の北辺・咸鏡道の役人である金宦。

伊賀一の忍び、無門は西国からさらってきた侍大将の娘、お国の尻に敷かれ、忍び働きを怠けていた。

初めてだった。これほどに、自分を認めてくれる教えは。

継母と弟を斬り堀越公方となった足利茶々丸。

人を欺けば謀(たばか)られ、人を信じれば殺される。木曾谷(きそだに)の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。

敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。

「戦いまする」三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。

江戸参府のオランダ使節団が、自分たちの宿「長崎屋」に泊まるのを、るんと美鶴は誇りにしていた。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

京の郊外に居を構え静かに暮らしていた雨宮蔵人と咲弥だったが、将軍綱吉の生母桂昌院の叙任のため、上京してきた吉良上野介と関わり、幕府と朝廷の暗闘に巻き込まれてしまう。

時は一五五六年。勢力図を拡大し続ける西国の両雄、戸沢家と児玉家は、正面から対峙。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

水戸光圀の一通の書状が、葬り去られた鍋島の過去を招きよせる。

『のぼうの城』から六年。

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。

室町時代末期の関東。若き主君の横暴により、すべてを失った男・長尾景春。

幕末の京都。

信長でも秀吉でもなく、家康こそが天下人たりえた理由とは―。

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

離婚した夫が連れ去った息子を取り戻してほしい。―スペンサーにとっては簡単な仕事だった。

信玄亡きあと屈指の大国を受け継いだ武田勝頼は、内憂外患を抱えていた。

戦場の武功の証は獲った敵方の「首」によって決まる。下級武士たちの手柄を巡る争いは、なんと浅ましく、また儚いものか。

関東の覇者・北条氏康の七男に生まれ、幼少期を箱根権現で過ごした三郎は、越相同盟の証として上杉謙信の養子となる。

時は鎌倉時代末期。足利家の家宰・高師直は、幕府より後醍醐帝追討の命を受け上洛の途に就く。

西郷隆盛が下野したとの報に接した村田新八は、フランスから帰国。

どの藩の経済も傾いてきた寛延三年、藩札掛となった奥脇抄一郎は命を賭すにたる御勤めと確信。