身代わり
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初版刊行(参考)
種別
長編
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39回
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あらすじ
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評判
身代わりの評価:
6.75/10点 レビュー 4件。 B ランク
身代わりの総合評価:
8.07/10点 レビュー 15件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
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『依存』の直後、まだ夏休み中の事件。タックはあの事件で負った心の傷をタカチと二人で療養中。
ではあるが、著者の執筆では、前作から本作まで9年が経過している。
さらにわたし個人としては、『依存』を読んだのが2004年5月だから、まる17年ぶりである……。
最後に読んだ西澤作品が2016年2月に読んだ『聯愁殺』で、そこからでも5年ぶり。いや、時間が経つの早すぎやわ……。
『依存』と本作が出版された間には、タックシリーズとしては短篇集が二冊あるが、時系列としての繋がりはなかったので、『依存』の衝撃的なクライマックスの後のタックが心配だったファンにとっては、感慨深い、待ちに待った作品である。【注1】
このシリーズも長短合わせて九冊目。
推理の主体や視点人物がころころ変わり、それ以上に出版社がバラバラなので、シリーズ名が安定しないのが特色のひとつだが、本書の解説者は、安槻シリーズがしっくりくると書いている。
そうすると、『七回死んだ男』とかまでシリーズに入ってしまうので、個人的には、ほとんどの作品で〆の解釈を披露するのはやはりタックなのだから、タックシリーズが無難でよいと考えている。
タックで思い出したが、本書のかなりのパートで視点人物を務める辺見祐輔。
タカチがボンちゃんとは呼んでいたが、本書中一度もボアン先輩とは呼ばれなかったよーな。特に意味はないか……。
ところで、著者の言によれば、本作は≒1990年の出来事なので、ケータイは登場せず、佐々木警部はポケベルで呼ばれていた。
そのあたりの背景は解っていたにもかかわらず、一見繋がりのみえない容疑者たちの連絡方法にインターネットを想定してしまった。情けない……。
内容はいつものとおり、心の暗部を抉ってくるものだが、シリーズが懐かしいのと、著者作品にもかなり慣れたというのもあるのか、かなりグイグイと楽しく読めた。
「身代わり」はもちろん、被害者のひとり、鯉登あかりが書いた小説の題名だが、他の被害者、曾根崎と明瀬がある意味で、復活するタックの身代わりである等、様々な“身代わり”が散りばめられている。
一人怪物が出てくるが、その関与をかなり早い段階で想定できたのも、著者作品に慣れたおかげかw
その怪物について、最後まで視点人物(複数)の前に姿を表さない演出もおもしろい。
【注1】そもそもタック初登場の『解体諸因』の時系列は『依存』の数年後だから、彼が精神的に復帰することは判明していたわけだが……。