死者が飲む水

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初版刊行(参考)
種別
長編
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3,429回
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3
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あらすじ

2008年03月31日 死者が飲む水

札幌の実業家系赤渡雄造のバラバラ死体が2つのトランクに詰められて、自宅に届けられた。鑑識の結果、死因は溺死、殺害場所は銚子と推定された。札幌署牛越刑事が執念の捜査で肉迫した容疑者には、鉄壁のアリバイがある。札幌、東京、銚子、水戸を結ぶ時刻表トリックで猟奇的殺人を解明する本格長編傑作。--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。(「BOOK」データベースより)

評判

死者が飲む水の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

死者が飲む水の総合評価:

8.14/10点 レビュー 7件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6
(5pt)

島田荘司の第三の探偵、牛越佐武郎

島田荘司の初期作品を読んでみると、島田荘司はミタライ・吉敷以外に、牛越佐武郎というキャラクターを生み出しているのが分かってくる。そういえば、『北の夕鶴2/3の殺人』にも登場している。

で、3人を比較してみると面白い。

・ミタライ → 天才型
・吉敷 → 熱血漢
・牛越佐武郎 → 通称『モーさん』。最も一般的なタイプの日本の刑事

この三者三様のキャラクタが島田荘司の定番の謎

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

に、各々が挑むのだ。なかなか面白い。

読了して最初に浮かんだのは、こんなステキな作品を読み逃さなくてよかった、ということだった。

この作品は、島田荘司らしさに満ち満ちている。特に、島田荘司だけの『優しさ』に溢れている。それは、たとえば『御手洗潔のメロディ』の中の『SIVAD SELIM』などでも感じられるのだが、心の優しさそのものだ。その奥深い温かさは他のどの作家からも感じることができない島田荘司だけのものだと思う。

この作品の後半で、刑事が犯人に自首させるためにクビを覚悟で単身乗り込む。こういうことは実際は無いのだと思うのだが、それも島田ワールドなら当然と思えてしまう。

ストーリーの組み立ても実に丁寧で、言葉に一つも無駄がない、美しい。読み逃すことなど許されない傑作だと思う。
死者が飲む水 Amazon書評・レビュー: 死者が飲む水より
4523264732
No.5
(5pt)

島田荘司の第三の探偵、牛越佐武郎

島田荘司の初期作品を読んでみると、島田荘司はミタライ・吉敷以外に、牛越佐武郎というキャラクターを生み出しているのが分かってくる。そういえば、『北の夕鶴2/3の殺人』にも登場している。

で、3人を比較してみると面白い。

・ミタライ → 天才型
・吉敷 → 熱血漢
・牛越佐武郎 → 通称『モーさん』。最も一般的なタイプの日本の刑事

この三者三様のキャラクタが島田荘司の定番の謎

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

に、各々が挑むのだ。なかなか面白い。

読了して最初に浮かんだのは、こんなステキな作品を読み逃さなくてよかった、ということだった。

この作品は、島田荘司らしさに満ち満ちている。特に、島田荘司だけの『優しさ』に溢れている。それは、たとえば『御手洗潔のメロディ』の中の『SIVAD SELIM』などでも感じられるのだが、心の優しさそのものだ。その奥深い温かさは他のどの作家からも感じることができない島田荘司だけのものだと思う。

この作品の後半で、刑事が犯人に自首させるためにクビを覚悟で単身乗り込む。こういうことは実際は無いのだと思うのだが、それも島田ワールドなら当然と思えてしまう。

ストーリーの組み立ても実に丁寧で、言葉に一つも無駄がない、美しい。読み逃すことなど許されない傑作だと思う。
死者が飲む水 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死者が飲む水 (講談社文庫)より
4061850849
No.4
(5pt)

島田荘司の第三の探偵、牛越佐武郎

島田荘司の初期作品を読んでみると、島田荘司はミタライ・吉敷以外に、牛越佐武郎というキャラクターを生み出しているのが分かってくる。そういえば、『北の夕鶴2/3の殺人』にも登場している。

で、3人を比較してみると面白い。

・ミタライ → 天才型
・吉敷 → 熱血漢
・牛越佐武郎 → 通称『モーさん』。最も一般的なタイプの日本の刑事

この三者三様のキャラクタが島田荘司の定番の謎

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

に、各々が挑むのだ。なかなか面白い。

読了して最初に浮かんだのは、こんなステキな作品を読み逃さなくてよかった、ということだった。

この作品は、島田荘司らしさに満ち満ちている。特に、島田荘司だけの『優しさ』に溢れている。それは、たとえば『御手洗潔のメロディ』の中の『SIVAD SELIM』などでも感じられるのだが、心の優しさそのものだ。その奥深い温かさは他のどの作家からも感じることができない島田荘司だけのものだと思う。

この作品の後半で、刑事が犯人に自首させるためにクビを覚悟で単身乗り込む。こういうことは実際は無いのだと思うのだが、それも島田ワールドなら当然と思えてしまう。

ストーリーの組み立ても実に丁寧で、言葉に一つも無駄がない、美しい。読み逃すことなど許されない傑作だと思う。
死者が飲む水 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 死者が飲む水 (光文社文庫)より
433470512X
No.3
(4pt)

御手洗氏は登場しませんが

読み応え充分な作品です。昔ながらの「刑事は足で稼ぐ」を信条とする牛越刑事が被害者の足跡を追い執念で解決へと導きます。
御手洗清のようにすぱっとした切れの良い解決というものではないけれど牛越刑事の活躍はなかなかのものでついつい引き込まれて読みました。
この事件自体はばらばら死体が詰められたトランクが被害者宅に送られてくるというところから始まるなんとも凄惨なものですし犯人が殺人まで犯す動機となった古い事件もまたなんともやりきれない痛ましいもの。読んだ後に残るのは救いようのない思いです。
とはいえ牛越刑事の人となり、また彼と他の登場人物とのやりとりなどにちょっとしたユーモアさえも感じられ暗い悲しいだけでない読物としての面白さも感じられます。
例えばモーさんこと牛越刑事が手がかりを求めて東京へ出向き、最後に被害者が訪ねるはずだった友人たちと会うシーンではとんでもなく衝撃的な人物が登場します。牛越刑事をして「この人物と会ったがために被害者は失踪することになったのでは・・・」と一瞬錯覚を起こさせるほどの人物です。こういった場面のやりとりや様々な場面での老刑事の心情などミステリーでありながらもただの謎解きに終わることなく小説を読む醍醐味を与えてくれる作者のさすがの筆力を感じます。
御手洗シリーズとはまた違った魅力のある作品だと思いました。
死者が飲む水 Amazon書評・レビュー: 死者が飲む水より
4523264732
No.2
(4pt)

御手洗氏は登場しませんが

読み応え充分な作品です。昔ながらの「刑事は足で稼ぐ」を信条とする牛越刑事が被害者の足跡を追い執念で解決へと導きます。
御手洗清のようにすぱっとした切れの良い解決というものではないけれど牛越刑事の活躍はなかなかのものでついつい引き込まれて読みました。
この事件自体はばらばら死体が詰められたトランクが被害者宅に送られてくるというところから始まるなんとも凄惨なものですし犯人が殺人まで犯す動機となった古い事件もまたなんともやりきれない痛ましいもの。読んだ後に残るのは救いようのない思いです。
とはいえ牛越刑事の人となり、また彼と他の登場人物とのやりとりなどにちょっとしたユーモアさえも感じられ暗い悲しいだけでない読物としての面白さも感じられます。
例えばモーさんこと牛越刑事が手がかりを求めて東京へ出向き、最後に被害者が訪ねるはずだった友人たちと会うシーンではとんでもなく衝撃的な人物が登場します。牛越刑事をして「この人物と会ったがために被害者は失踪することになったのでは・・・」と一瞬錯覚を起こさせるほどの人物です。こういった場面のやりとりや様々な場面での老刑事の心情などミステリーでありながらもただの謎解きに終わることなく小説を読む醍醐味を与えてくれる作者のさすがの筆力を感じます。
御手洗シリーズとはまた違った魅力のある作品だと思いました。
死者が飲む水 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 死者が飲む水 (光文社文庫)より
433470512X

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