デッド・エンド
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著者初めての宇宙が舞台の作品。文庫本の後書きで「ある意味で僕にって懐かしく愛着の深い作品です。僕が理想とする宇宙SFをかけるようになるまでには、こうした懐かしい作品を後二、三本は書かざるを得ないでしょう。このデッドエンドが全ての始まりです。」と。 今考えると、飽きっぽい著者のことだし、そうだったのかがわからない。ただ、カバーにもある「螺旋」は、宝石泥棒2の「空なる螺旋」に繋がっていると見れば、それも正しかったのかもしれない。 | ||||
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人類が宇宙へと進出、多くの星々に人が住み着き、地球人類とは別の知的生命体とも接触を持ち、汎宇宙友邦機構を形成した時代。民族学者の女性ルーは、どこからともなくやって来て星に住み着いた、姿形は地球人類と同じだが、汎宇宙友邦機構に加入していない”オーディン”を観察研究するために、惑星アスガイドにたった一人で暮らしていた。原始的な生活を送るオーディンだったが、実は汎宇宙友邦機構では手に入れていない特殊な力を有することがわかったとき、機構は、人類に敵となるかどうかを判断する直観力に優れた「裁断者」、ついでオーディンを抹殺するために、肉体を極限まで鍛え上げ戦う機械と化した「特殊戦闘員(コマンド)」3人をアスガイドに送り込んだ。 北欧神話を題材に、人類が遥かに及ばない力を持った知的生命体との出会いと、心に傷を持つ女性学者ルーの再生と復活を描いた壮大なSF小説。 それほどの厚さはないのですが、SF特有の科学用語や数学用語が多用され、さらには神や宗教のことにまで触れているので、納得しながら読み進めるにはけっこう時間がかかり疲れます。が、それでも読む価値有り。特に、神とは何か?信仰とは何か?そのあり方とは?について言及しているところでは、難解な言葉で書かれた専門書を読むよりも、はるかに理解・納得・得心できるのではないでしょうか(あくまでもSF小説、SF的な見解ではありますが)。 最近、著者の目がミステリのほうを向いているのか、質の高いミステリは続けざまに発表しているものの、SF、特に本作のような硬派なSF小説が少なくなってきたように感じます。山田正紀の書くSF、ミステリどちらもファンな私としては、どちらかに偏らずに両ジャンルで楽しませてほしく思います。 | ||||
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人類が宇宙へと進出、多くの星々に人が住み着き、地球人類とは別の知的生命体とも接触を持ち、汎宇宙友邦機構を形成した時代。民族学者の女性ルーは、どこからともなくやって来て星に住み着いた、姿形は地球人類と同じだが、汎宇宙友邦機構に加入していない”オーディン”を観察研究するために、惑星アスガイドにたった一人で暮らしていた。原始的な生活を送るオーディンだったが、実は汎宇宙友邦機構では手に入れていない特殊な力を有することがわかったとき、機構は、人類に敵となるかどうかを判断する直観力に優れた「裁断者」、ついでオーディンを抹殺するために、肉体を極限まで鍛え上げ戦う機械と化した「特殊戦闘員(コマンド)」3人をアスガイドに送り込んだ。 北欧神話を題材に、人類が遥かに及ばない力を持った知的生命体との出会いと、心に傷を持つ女性学者ルーの再生と復活を描いた壮大なSF小説。 それほどの厚さはないのですが、SF特有の科学用語や数学用語が多用され、さらには神や宗教のことにまで触れているので、納得しながら読み進めるにはけっこう時間がかかり疲れます。が、それでも読む価値有り。特に、神とは何か?信仰とは何か?そのあり方とは?について言及しているところでは、難解な言葉で書かれた専門書を読むよりも、はるかに理解・納得・得心できるのではないでしょうか(あくまでもSF小説、SF的な見解ではありますが)。 最近、著者の目がミステリのほうを向いているのか、質の高いミステリは続けざまに発表しているものの、SF、特に本作のような硬派なSF小説が少なくなってきたように感じます。山田正紀の書くSF、ミステリどちらもファンな私としては、どちらかに偏らずに両ジャンルで楽しませてほしく思います。 | ||||
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想像出来ないものを想像する天才山田正紀。 今回のモチーフは終末神話、宇宙の終わりである。 これは山田正紀の宇宙もの本格SFの第一作だが、 完成度は物凄く高い! 世界一の破滅SFだと断言する。 これを越える悲惨なデッドエンドは有り得ない。 人類が進化し、宇宙人とも汎宇宙同盟を結び、 超知性体へと進化しようとしても、 宇宙の破滅は阻止出来ない。 素晴しき知性体がいても宇宙は滅びる。 だが、宇宙が滅びると、 あの無慈悲で残酷な神が甦り、 滅びる運命の宇宙をまた創造してしまうのである。 神狩りテーマも含んでいる傑作である。 滅びる運命は変えることが出来ない、 愛する者も理不尽に死ぬ。 それでも、生きるのは無意味ではない。 殺され続けても、 人類はいつか、神を出し抜ける超知性体に進化出来るのではないか? という希望が残る傑作である。 恋愛小説としてもいい塩梅のベタさ加減が素晴しい。 あっと驚く時間論が登場する時間SFでもあるが、 時間SFの結末としては小松左京のあの結末より、 こっちの方が小説として感動出来る。 小道具の使い方が巧い。 本格SFとしても、並みのセンスオブワンダーは価値が逆転するだけだが、 このSFからは、認識力の拡大という素晴しいパワーを受け取ることが出来ます。 山田正紀の最高傑作のような気がする。 ただし、書かれた時代が古すぎて、 数学SFとしては致命的な間違いがある。 カントールの連続体仮説を否定して、 アレフ0とアレフ1の間の無限で予知能力を計算するという間違いがある。 言語はアレフ0、テレパシーはアレフ1と定義したのなら、 予知はアレフ2とするべきであった。 アレフ2の概念に気付かず、アレフ0.5を定義したらギャグだっちゅうの! アレフ2の順序数のπがアレフ0の基数であるという とんでもない説も出てきます。 超越数を山田正紀は理解していない。 まあ、SFファンって数学に興味が無い、 知的好奇心のないアフォというのが常識だから、 数学的間違いはどうでもいいですけどねw | ||||
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想像出来ないものを想像する天才山田正紀。 今回のモチーフは終末神話、宇宙の終わりである。 これは山田正紀の宇宙もの本格SFの第一作だが、 完成度は物凄く高い! 世界一の破滅SFだと断言する。 これを越える悲惨なデッドエンドは有り得ない。 人類が進化し、宇宙人とも汎宇宙同盟を結び、 超知性体へと進化しようとしても、 宇宙の破滅は阻止出来ない。 素晴しき知性体がいても宇宙は滅びる。 だが、宇宙が滅びると、 あの無慈悲で残酷な神が甦り、 滅びる運命の宇宙をまた創造してしまうのである。 神狩りテーマも含んでいる傑作である。 滅びる運命は変えることが出来ない、 愛する者も理不尽に死ぬ。 それでも、生きるのは無意味ではない。 殺され続けても、 人類はいつか、神を出し抜ける超知性体に進化出来るのではないか? という希望が残る傑作である。 恋愛小説としてもいい塩梅のベタさ加減が素晴しい。 あっと驚く時間論が登場する時間SFでもあるが、 時間SFの結末としては小松左京のあの結末より、 こっちの方が小説として感動出来る。 小道具の使い方が巧い。 本格SFとしても、並みのセンスオブワンダーは価値が逆転するだけだが、 このSFからは、認識力の拡大という素晴しいパワーを受け取ることが出来ます。 山田正紀の最高傑作のような気がする。 ただし、書かれた時代が古すぎて、 数学SFとしては致命的な間違いがある。 カントールの連続体仮説を否定して、 アレフ0とアレフ1の間の無限で予知能力を計算するという間違いがある。 言語はアレフ0、テレパシーはアレフ1と定義したのなら、 予知はアレフ2とするべきであった。 アレフ2の概念に気付かず、アレフ0.5を定義したらギャグだっちゅうの! アレフ2の順序数のπがアレフ0の基数であるという とんでもない説も出てきます。 超越数を山田正紀は理解していない。 まあ、SFファンって数学に興味が無い、 知的好奇心のないアフォというのが常識だから、 数学的間違いはどうでもいいですけどねw | ||||
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