火の神(アグニ)の熱い夏
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
火の神(アグニ)の熱い夏の評価:
6.00/10点 レビュー 1件。 D ランク
火の神(アグニ)の熱い夏の総合評価:
7.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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シリーズ探偵の南は三十代のカメラマンとして登場するので、順当に『OZの迷宮』の諸作より後の時系列なのだろう。
ミステリという人殺しや犯罪をネタに推理ゲームを楽しむこの分野では、あえて虚構性を強調するためか、特徴的な名前の登場人物が登場することがままある。本作では、トンデモネームというわけではないが、不知火や燠といった、火を連想する名前の人物が登場する。直截的なのはそんなところだが、穂村夫妻は焔、兄の婚約者不念里美は不燃からきているのは明白だ。ということは、被害者や本作の語り手の苗字加瀬は、火勢からつけたのか。ほぼ名前だけの登場ながら、牧(槙)とか笠井(火災)なんて名前も出て来たw
それらはお遊びとしてもちろん問題ないのだが、その印象的な苗字と容疑者のひとりの婚約者という役処に反して、不念里美もがまったく名前だけの登場だったことには少々参った。設定ごと割愛しても何等問題なしというのはなんとも……。
本作は殺害&火災現場の「ハウス」自体が視線の密室になっており、少ない容疑者たちのアリバイを構成している。そこを細かく論証していく南美希風の手腕が頼もしい。
語り手が「そこまで考えるのか……。そこまで抜かりなく……」(P.162)と驚くが、まさにそのとおりw
そこがミステリ小説として心地よい。
本作では「名前の美希風という字面がとても綺麗なので」(P.106)なんて一文があったw
その名前は鷲羽恭一が仮につけたものだった筈だが、設定へのツッコミはやめておいて、著者のネーミングの好みが素直に開陳されたといったところか。