夜想曲(ノクターン)

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種別
長編
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あらすじ

2001年08月24日 夜想曲(ノクターン) (角川文庫)

同期会が催された山荘で三日三晩に三人のメンバーが絞殺された。俳優の桜木も会に参加していたが、なぜか、その間の記憶が抜け落ちていた。ただ、ひとつロープで他人の首を絞めた生々しい感触を除いては…。そしてその追い打ちをかけるように何者かからワープロ原稿が送られてきた。そこには空白の三日間が小説として再現され、桜木を真犯人として断罪していたが…。トリック&ロジックの本格派が新たに叩きつける「読者への挑戦状」。長編ミステリ。(「BOOK」データベースより)

評判

夜想曲(ノクターン)の評価:

7.25/10点 レビュー 8件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.25pt

夜想曲(ノクターン)の総合評価:

7.54/10点 レビュー 13件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(9pt)

夜想曲(ノクターン)の感想

ロジックに酔ってください!!

この作者の作品は初読でしたが、あの泡坂氏の弟子なんですね。
「読者への挑戦」付きの本格推理小説。凄い奇術を見せてくれました。
ある意味、「多重解決」と言っていいでしょうか。
読み終えてみて、ありそうでなかった、って気がしています。少なくとも私は知らないです。
それにしても見事ですね。
読中、違和感は感じていたんですよね。「昨日の今日なのに何故ザワザワしない」とか。
でも、このトリックには気付きませんでした。
途中で何となく気づいた、なんてレビューを多く見かけますが、いえいえ、この作品は「騙された者勝ち」じゃないでしゅか。

「犯人は誰か」の他に、もう1つ「主人公に作中作となる作品を読ませた理由」という謎があります。
こちらについては、正直このパターンは好きではないのですが、この作品に限っては、あの大技を見た後って事で、それ程不快感は感じなかったですね。
でも、そこで1点減点。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1
(9pt)

夜想曲(ノクターン)の感想

初めて読む作家。とあるところでこの本の存在を知った。面白そうな予感がした。その感は確かだった。
純粋な謎解き小説だ。読み終えた今、これに類似したトリックのものを過去に読んだことがあるかどうか考えたが思い至らない。論証で犯人を指摘する、その論証で偽の犯人も真犯人も指摘できるとは驚いた。ただ、個人的には最後の最後でアノことが出てきたのには少し残念に思う。だけどそれも伏線はちゃんとあり納得させられる。それがこの作品を低くみせるとかそんなことは一切無い。パズルが好き。本格が好きと云う人はぜひ読んでみて欲しい。山荘で起きる連続殺人。手垢のついたシチュエーションもこんなやり方があったとは。
作者に拍手と脱帽です。そう、「星降り山荘の殺人」以来の感動です。
追記 私の好きな作家である泡坂 妻夫の弟子とか、これだけでも嬉しい。

ニコラス刑事
25MT9OHA

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5
(5pt)

このアイデアはなかなかのもの

鮎川賞落選組ながら、次々と論理とトリックに凝りまくった作品を発表し、マニアに評価の高かった依井氏の初の東京創元社以外から出した作品で、文庫にもなっている今のところの最終作。
これまたクローズドサークルの別荘での連続殺人という定番のモチーフながら、劇中作ネタも絡めており、全体と通して明かされるトリックはこの作者ならではのギミックに満ちたものであり、このアイデアは非常に秀逸である。他に似たような作品もこれ意外ないのではないか。
トリックありきの作品のため、物語的には平坦なのが惜しいが、それを犠牲にしてまでも仕掛けられた凝ったトリックが素晴らしい作品である。
本格推理好きなら必読である。
夜想曲(ノクターン) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夜想曲(ノクターン) (角川文庫)より
4043592019
No.4
(5pt)

このアイデアはなかなかのもの

鮎川賞落選組ながら、次々と論理とトリックに凝りまくった作品を発表し、マニアに評価の高かった依井氏の初の東京創元社以外から出した作品で、文庫にもなっている今のところの最終作。
これまたクローズドサークルの別荘での連続殺人という定番のモチーフながら、劇中作ネタも絡めており、全体と通して明かされるトリックはこの作者ならではのギミックに満ちたものであり、このアイデアは非常に秀逸である。他に似たような作品もこれ意外ないのではないか。
トリックありきの作品のため、物語的には平坦なのが惜しいが、それを犠牲にしてまでも仕掛けられた凝ったトリックが素晴らしい作品である。
本格推理好きなら必読である。
夜想曲(ノクターン) Amazon書評・レビュー: 夜想曲(ノクターン)より
4048731750
No.3
(4pt)

本格ファン必読の超絶技巧作品

区役所の同期会が催された山荘で、三日続けて起きた絞殺事件。

元区役所職員である俳優の桜木も、会に参加して
いたのだが、なぜかその間の記憶が欠落していた。

事件から数ヶ月経った現在、桜木は、ロープで他人の首を絞めるという悪夢に
苦しめられていたのだが、そんな彼のもとに、何者かが、空白の三日間を小説
として再現したワープロ原稿を送ってきた。

その原稿では、桜木が絞殺事件の犯人として断罪されており……。

本作の謎は、大きく二つ。

ひとつは「絞殺事件の犯人(単独犯)は誰か?」、もう
ひとつは「桜木に原稿を送った差出人は誰か?」です。

前者に関しては、作中作である原稿をもとに、あくまで論理的に、犯人を
特定できるのですが、作中作自体にあるトリックが仕掛けられているため、
額面通りに捉えると、作者が用意した陥穽にまんまと嵌られてしまいます。
(ただし、作中作に明らかな虚偽の記述があるというわけではありません)

一方後者は、前者の事件の外側にあり、別の意思にもとづくもの。ただ、サイコものの
定番の道具立てが用いられているため、人によっては拍子抜けに感じるかもしれません。
しかし、本作の場合、その設定に、ある程度の説得力と必然性が付与されており、瑕瑾と
まではいえないと思います。

本作は人物造形が平板で、物語の起伏が乏しいため、けっして万人にはオススメできませんが、
他に類を見ない超絶技巧のトリックが用いられており、ミステリ好きは読んで損のない作品です。
夜想曲(ノクターン) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夜想曲(ノクターン) (角川文庫)より
4043592019
No.2
(4pt)

ミステリ史に残すべき超絶技巧の名トリック

区役所の同期会が催された山荘で、三日続けて起きた絞殺事件。
元区役所職員である俳優の桜木も、会に参加して
いたのだが、なぜかその間の記憶が欠落していた。
事件から数ヶ月経った現在、桜木は、ロープで他人の首を絞めるという悪夢に
苦しめられていたのだが、そんな彼のもとに、何者かが、空白の三日間を小説
として再現したワープロ原稿を送ってきた。
その原稿では、桜木が絞殺事件の犯人として断罪されており……。
本作の謎は、大きく二つ。
ひとつは「絞殺事件の犯人(単独犯)は誰か?」、もう
ひとつは「桜木に原稿を送った差出人は誰か?」です。
前者に関しては、作中作である原稿をもとに、あくまで論理的に、犯人を
特定できるのですが、作中作自体にあるトリックが仕掛けられているため、
額面通りに捉えると、作者が用意した陥穽にまんまと嵌られてしまいます。
(ただし、作中作に明らかな虚偽の記述があるというわけではありません)
一方後者は、前者の事件の外側にあり、別の意思にもとづくもの。ただ、サイコものの
定番の道具立てが用いられているため、人によっては拍子抜けに感じるかもしれません。
しかし、本作の場合、その設定に、ある程度の説得力と必然性が付与されており、瑕瑾と
まではいえないと思います。
本作は人物造形が平板で、物語の起伏が乏しいため、けっして万人にはオススメできませんが、
他に類を見ない超絶技巧のトリックが用いられており、ミステリ好きは読んで損のない作品です。
夜想曲(ノクターン) Amazon書評・レビュー: 夜想曲(ノクターン)より
4048731750
No.1
(4pt)

ミステリ史に残すべき超絶技巧の名トリック

区役所の同期会が催された山荘で、三日続けて起きた絞殺事件。
元区役所職員である俳優の桜木も、会に参加して
いたのだが、なぜかその間の記憶が欠落していた。
事件から数ヶ月経った現在、桜木は、ロープで他人の首を絞めるという悪夢に
苦しめられていたのだが、そんな彼のもとに、何者かが、空白の三日間を小説
として再現したワープロ原稿を送ってきた。
その原稿では、桜木が絞殺事件の犯人として断罪されており……。
本作の謎は、大きく二つ。
ひとつは「絞殺事件の犯人(単独犯)は誰か?」、もう
ひとつは「桜木に原稿を送った差出人は誰か?」です。
前者に関しては、作中作である原稿をもとに、あくまで論理的に、犯人を
特定できるのですが、作中作自体にあるトリックが仕掛けられているため、
額面通りに捉えると、作者が用意した陥穽にまんまと嵌られてしまいます。
(ただし、作中作に明らかな虚偽の記述があるというわけではありません)
一方後者は、前者の事件の外側にあり、別の意思にもとづくもの。ただ、サイコものの
定番の道具立てが用いられているため、人によっては拍子抜けに感じるかもしれません。
しかし、本作の場合、その設定に、ある程度の説得力と必然性が付与されており、瑕瑾と
まではいえないと思います。
本作は人物造形が平板で、物語の起伏が乏しいため、けっして万人にはオススメできませんが、
他に類を見ない超絶技巧のトリックが用いられており、ミステリ好きは読んで損のない作品です。
夜想曲(ノクターン) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 夜想曲(ノクターン) (角川文庫)より
4043592019

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