BG、あるいは死せるカイニス



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

5.75pt (10max) / 4件

Amazon平均点

3.56pt ( 5max) / 16件

楽天平均点

2.00pt ( 5max) / 1件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
2pt
サイト内ランク []C
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

10.00pt

80.00pt

20.00pt

20.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2004年11月
分類

長編小説

閲覧回数3,076回
お気に入りにされた回数2
読書済みに登録された回数8

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)

2007年06月01日 BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)

流星観測に出かけたはずの高校生・西野優子が、深夜の学校で殺害された!美人で頭もよく、生徒たちの憧れの対象だった彼女が、なぜ、誰に殺されなければならなかったのか?優子の妹・船津遙は、姉の死に打ちひしがれるが、やがて彼女の死の謎を追い始める。辿り着いたキーワード「BG」が意味するものは?優子の死の謎が解けるとき、世界は―。驚くべき展開をみせる石持本格の極北。圧倒的支持に応え、待望のノベルス版登場。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

BG、あるいは死せるカイニスの総合評価:7.13/10点レビュー 16件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.16:
(4pt)

女性の一部が男性に変化するという異世界を舞台にしたSF学園ミステリ

全人類が女性として誕生し、成長した後に、一部の
優秀な女性だけが男性に性転換するという異世界。
必ず男性になるに違いないと言われてい優子が、天文部の
観測会が開かれた夜、学校で何者かに殺害されてしまった。
遺体にはレイプ未遂の痕跡があったのが、男が女に不自由することがあり得ない
この世界で、わざわざ暴行目的で犯行に及んだとは考えにくい。女性による偽装
工作か、さもなければ、異常者の犯行という可能性のほうが高い。
さらにその後、優子の後継者と目されていた
優等生・小百合までもが、殺害されてしまう。
二人を殺害したのは誰なのか? そして、優子が
遺した謎の言葉“BG”とは、何を意味するのか?
「なぜ女なのに、レイプされかけたのか?」
という倒錯的なホワイダニットが強烈な本作。
作者は、その謎を成立させるためだけに、本作の
世界観を設計したと言っても過言ではありません。
一方、フーダニットに関しては、ロジックが弱く、容疑者の“あらため”も不十分
など粗が目に付きますが、そもそも本作は“BG”という言葉に秘められた世界
の謎そのものを解き明かすというSF要素のほうがメインなのだと思われます。
そう考えれば、ミステリの枠組みで、SF的思考実験を
行った、なかなかの快作といえるのではないでしょうか。
BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)より
4334076556
No.15:
(3pt)

SFミステリ

人類は全て女性として生まれ、一部のみ、大人になってから男性へと変化する。
そして男性になれるのは、一握りの優秀な女性のみ。
数少ない男性は、子孫を残すことが最優先の義務であり、社会的に優遇される。
という、SFな設定の元、展開されるミステリーです。
主人公は「船津遙」、その姉である「西野優子」(姉妹の名字が違う理由も、設定と関係します)が殺害されます。
優秀で人望のあった姉の死を追ううちに、遥は「BG」という政府プロジェクトの存在を知ることになります。
慕っていた姉が秘密を持っていたことを遥が知る頃に、殺人は連続殺人へと変わります。
最後まで読めば「BG」の謎も、何故「死せる」カイニスなのかもわかると思います。
個人的には、同じ作者の『月の扉』と読後感が似ているなと思いました。
『月の扉』を読んで、スッキリしなかった方には、オススメできません。
ファンタジーとミステリー、そのギリギリのところを狙って投げてる印象です。
ギリギリ、ミステリーだなという感じ。
BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)より
4334076556
No.14:
(3pt)

舞台設定だけで勝ち

 人は生まれたときは女性として生まれ、出産を終えて優秀な女性だけが男性化するそんな世界。男性化候補の筆頭だった優等生の姉が、レイプされかけたような状態で殺される。女性が多数の世界で男性が女性をレイプするような事態は考えられないのになぜ。
 そんな世界観でミステリを作った時点で、もう「勝ち」の作品。雪山の山荘や嵐で閉ざされた孤島といったありきたりの舞台設定ではなく、こういった世界を作り出しグイッとその世界に読んでいる者を引きつける。
 「どうして?」という気持ちを浮かびあがらせ、グイグイと読み進めさせる力のある小説……なんだけど、中盤からちょっと失速。BGというエリート、出産を経ずに男性化する人の設定が「非現実世界の非現実設定」でちょっと冷めてしまうんですね。舞台が非現実世界なだけに、その中での独自ルールがいくつもあるとどうかなぁと思ってしまいます。
 ラストの締め方は見事。それだけに中盤からの失速感が残念やなぁ。
BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)より
4334076556
No.13:
(3pt)

舞台設定だけで勝ち

人は生まれたときは女性として生まれ、出産を終えて優秀な女性だけが男性化するそんな世界。男性化候補の筆頭だった優等生の姉が、レイプされかけたような状態で殺される。女性が多数の世界で男性が女性をレイプするような事態は考えられないのになぜ。

 そんな世界観でミステリを作った時点で、もう「勝ち」の作品。雪山の山荘や嵐で閉ざされた孤島といったありきたりの舞台設定ではなく、こういった世界を作り出しグイッとその世界に読んでいる者を引きつける。
 「どうして?」という気持ちを浮かびあがらせ、グイグイと読み進めさせる力のある小説……なんだけど、中盤からちょっと失速。BGというエリート、出産を経ずに男性化する人の設定が「非現実世界の非現実設定」でちょっと冷めてしまうんですね。舞台が非現実世界なだけに、その中での独自ルールがいくつもあるとどうかなぁと思ってしまいます。

 ラストの締め方は見事。それだけに中盤からの失速感が残念やなぁ。
BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)より
4334076556
No.12:
(3pt)

舞台は破天荒だが、ディテールにこだわった端正で論理的なミステリー

次世代を担う新鋭作家たちによる書き下ろしミステリー叢書「東京創元社◎ミステリ・フロンティア」のなかの一冊のノベルス化。
全人類生まれた時はすべて女性、のちに一部が男性に転換するという特異な世界を舞台に繰り広げられる奇想の学園ミステリーである。
男性化候補の筆頭で、誰からも慕われていた優等生の西野優子が殺害された。
優子と異母姉妹にあたる船津遙(はるか)に対して刑事、校長先生、謎のジャーナリストたちは同様に「お姉さんから何か聞いていなかったか?」とたずねる。彼女に死をもたらしたこの世界に潜む大いなる謎とは---?遙たちは姉の死の謎を解き明かし、犯人をつきとめるべく行動を開始する。そして事件は連続殺人へと発展し、それは“BG”という、政府の関わる一大秘密プロジェクトと密接に関係してくる。
舞台は破天荒だが、そこは石持浅海らしい、ディテールにこだわった端正で論理的な謎解きが楽しめる。たとえばある登場人物が男性化する際、女性でいる間は‘わたし’と表記されていた一人称が男性化したら‘私’と変化したり、ちょっとした会話のなかの言葉や動作の描写の中に、謎を解明する上で重要な伏線が、実に巧みに仕込まれていたりする。
読者は一ページなりとも気を抜くことができない。よく考えられ、構成され、創作されたミステリーである。
BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)より
4334076556



その他、Amazon書評・レビューが 16件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク