ひとりで歩く女
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
ひとりで歩く女の評価:
6.67/10点 レビュー 3件。 B ランク
ひとりで歩く女の総合評価:
8.00/10点 レビュー 12件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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登場する警察署長の会話に「小鬼の市」に関係する話があり、戦時中の事件を描いたそのあとということが推測されます。
カリブ海の小国からアメリカに航行する貨客船で変死体が見つかる。捜査の過程で長大な手記が発見される。そして若い女性に託された多額の現金の行方は果たしてどうなるのか…というサスペンス物です。
推理要素もあり本格推理としても成立しますが、現金を託された女性をめぐるサスペンスが非常に秀逸です。映像的な場面構成が豊富で、想像力を強く掻き立てられます。
40年代後半(だと推測していますがどうでしょうか)のアメリカと中米の様子が細やかに描かれていて、その点でも映画を見ているような気分になりました。貨客船の旅、戦後復興景気に乗じる向こう見ずな企業経営者、莫大な公共事業に関連する怪しげな活動…
ラジオに新聞記事、そして長距離列車といった具合に当時の道具立てが豪華に登場します。勿論手記を書いたのは「タイプライター」。重要な事件の鍵です。
手記として語られる文体と克明な描写のためにストーリーに没頭できました。この本も、他の質の良い推理小説同様、結末を知ったうえでもう一度読むと、一度目とは違う新たなおもしろさを発見できます。ヘレン・マクロイの作品の翻訳されたもののうちのほとんどを読んでいますが、これが一番の秀作だと感じています。