燃える川



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    初公開日(参考)2021年01月
    分類

    長編小説

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    燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)

    2021年01月21日 燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)

    カヌーの旅に出た親友同士の大学生二人。しかし不穏な事件に遭遇し、大自然のなか生き延びるために闘うことに。迫真のサスペンス(「BOOK」データベースより)




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    燃える川の総合評価:9.00/10点レビュー 4件。-ランク


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    No.4:
    (4pt)

    川をくだる景色が見える

    人物像の説明も的をえてわかりやすく、川くだりの情景を頭に浮かべながら読めた。 山火事の怖さも伝わり、そこで起こる殺人、殺るか殺られるかの駆け引き....
    次回作も読んでみたい作家
    燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)Amazon書評・レビュー:燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)より
    4150414769
    No.3:
    (4pt)

    ストーリーはいいが、翻訳が残念

    大学生のウィンとジャック。かけがえのない親友同士のふたりが大自然を満喫するカヌー旅行に繰り出し、そこで遭遇する山火事と殺人鬼の恐怖…。
    自然界のさまざまな事柄、カヌー操作、ふたりの過去の出来事が穏やかに(冗長にも思える)語られるのと並行して、スリルとサスペンスがじんわりと迫ってくる。
    そして終盤に…!
    余韻の残るラスト。……とても感慨深いストーリーで、終盤まではさほどと思っていたのだが、最後まで読んだところでとても心に響いた。
    私はカヌーの経験はないが、生まれ育ったところが北海道東部なので、大自然の光景には大いに共感できた。
    残念だったのは翻訳で、これで評価を減点。原文の“時制の一致”をそのまま訳しているため同一の過去形が連なり、気になって内容に集中できなかった。これが日本語文章には適さないことを翻訳家なら当然知っているべきだし、いくらでも代替の文章に置き換えることが可能なのだが。加えて後半には半疑問形が散発しており嫌気がさした。せっかくの作品が未熟な翻訳家によって良さが半減されてしまう。非常にもったいない。
    燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)Amazon書評・レビュー:燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)より
    4150414769
    No.2:
    (5pt)

    過酷な大自然との闘い・・だけではなく

    カナダの大自然の中、のんびりとカヌー旅行を楽しんでいた大学生のジャックとウィン。誰もいないと思われた川岸から、男女の言い争う声が聞こえる。
    そんな中、2人は大規模な山火事の気配を感じる。
    2人はただの大学生ではない。知識も経験も豊かな、筋金入りの自然行動派だ。2人の計算では、山火事から逃げるには全力でカヌーを漕いでも、逃れることができるかどうか、ギリギリではないかというところ。
    しかし、あの争いの声の主はどうなったのか?危険を冒して戻るのか?それとも彼らはとっくに逃げ出したのか?
    2人の決断が人生を変えていく。

    2人はまだ若いが、過酷な過去も経験している。自然界のサバイバルについてもプロだが、2人とも非常に多くの本を読んだことで積み上げてきた教養と、家族を愛し愛されることで育んできた豊かな感受性の持ち主だ。
    彼らの人物像もとても魅力的だが、山火事からの脱出、大自然との闘い、自然の描写、彼らの心象風景の言葉のなんと豊かで美しいことか。これは翻訳の素晴らしさも大いにあると思うが、美しい言葉の波に心を洗われる思いだった。

    彼らの過去、そして向き合う人生は、今の自分とは本当に別世界。
    変な比喩だが、彼らのような人間に実生活で出会うことは、東京で連続殺人犯に出会うより可能性が低いのではないかと思ってしまった。
    彼らとの出会い、そしてこのような世界を堪能できたことに感謝。
    お勧めの1冊です。
    燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)Amazon書評・レビュー:燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)より
    4150414769
    No.1:
    (5pt)

    渡る川、パドリングする二人の息遣い

    「わが心の川」(ジェイムズ・ディキー)を思いながら、本書中、その映画化作品「脱出」(ジョン・ブアマン)も少しだけ言及されていますが、それとは異なるもう一つの川の物語。「燃える川 "The River"」(ピーター・ヘラー 早川書房)を読み終えました。
     ダートマス大学に通う二人の若者、ウィンとジャック。二人は、カナダ北東部、ハドソン湾へ向かってカヌー旅行へ出かけます。大自然に満ちた過酷な原野、湖、川を渡り、フライフィッシングで川鱒を釣り、ブルーベリーを食し、前半は蕩けるような自然描写に圧倒されます。フライフィッシングの件(くだり)では、「マクリーンの川」(ノーマン・マクリーン)などを思い浮かべながら。しかし、付近で森林火災が起き、霧が発生し、怒鳴りあう男女の声を耳にしたあたりから、物語は様相を変えていきます。二人は火災を知らせるべく川を引き返しますが。。。青春と友情を描く温もりある物語に思えたはずが、一転、強いサスペンスとサヴァイヴァルに満ちた冒険小説に成り代わり、あたかも森林火災のフラッシュオーバーのように過酷な体験が次々と二人に襲い掛かります。故に、これ以上物語の詳細を明かすことができません。
     天使のような青年・ウィンと過去に深い痛みを持つ行動的なジャック。山火事という熱と晩夏の寒さ。オーロラと深い闇の奥。良きものと悪しきもの。そのすべてが、渡る川のようにうねり、パドリングする二人の息遣いと思いが、過酷な自然の中で反響し、ある大きく深い<痛み>を伴いながら物語が終焉を迎えます。
     私は山登りをこよなく愛していますが、カヌーによる川下りは縁がなく、おそらくですが、カヌーイストたちにとってはとても貴重な贈り物のような物語なのではないかと想像できます。ジャックから見て、ウィンは「完成後すぐに壊される芸術の価値観に畏敬の念を抱き。。。ものを所有することとあらゆるものの儚さ」に魅了されているように思えます。ウィンのその善良さとジャックのリアリストとしての強さ(と内在する弱さ)とが対比され、しかし単純な二元論では解き明かすことができない、人がある時期にだけ天から与えられる<純粋さ>をこの物語から深く受け取ることができるような気がします。
     「武器よさらば」の雨の中を歩くフレデリックにも似て、大きな痛みに慄きながらも人はその川を越え、町へと帰らなければいけない。
    燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)Amazon書評・レビュー:燃える川 (ハヤカワ文庫 NV ヘ 23-1)より
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