沈黙の狂詩曲 最新ベスト・ミステリー
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アンソロジ
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評判
沈黙の狂詩曲 最新ベスト・ミステリーの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
沈黙の狂詩曲 最新ベスト・ミステリーの総合評価:
8.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
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特に印象に残ったのが織守きょうや氏「上代礼司は鈴の音を胸に抱く」と似鳥鶏氏「美しき余命」の2編。どちらも終盤に劇的な展開があり「そう来るか!」と唸らされました。
逆に残念だったのが乾ルカ氏の「妻の忘れ物」。こういう「何の事件も起こらない、日常のプチ感動ストーリー的な話に、申しわけ程度に謎解き要素をまぶしたもの」を、ミステリーの範疇に入れないでほしいのです。特にこの「妻の忘れ物」は、その僅かばかりの謎要素も陳腐で面白くない上に、話の本筋と関係ないところで変に細かい描写が多く、読んでいて疲れました。小説としては凡作、ミステリーとしては駄作だと思います。
いっぽう、やはり犯罪も事件も起きないにもかかわらず、面白い作品もありました。青崎有吾氏の「三月四日、午後二時半の密室」がそれです。高校の卒業式を欠席した生徒の家に、クラス委員だった子が卒業証書とアルバムを届けに行く、というだけの話なのですが、構成が緻密で描写に緊迫感があり、「これから何が起こるんだろう?」と引き込まれました。ラストも見事。犯罪や事件なしでミステリーの名に恥じないものを書くなら、これくらいのクオリティが欲しいところです。
今後もこのようなミステリー選集が作られることがありましたら、「日常のちょっといい話」の感動でごまかすような「ミステリーもどき」は除外していただくよう、お願いいたします。