ケンブリッジ大学の殺人
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ときどきジャケ買いで本を買ってしまうことがあるのだけれど、この小説もまさにそうだったように思う。しかし買ったのはもう10年も前で、すでに記憶が曖昧だ。あらためて見ると「なんで買ったんだろう?」という気がしないでもないが、『ケンブリッジ大学の殺人』というタイトルはいかにも英国ミステリっぽくていい。とにかく本棚の肥やしになっていた本書を、読んでみた次第である。 それなりに面白く読んだ。解説で訳者の小林晋氏も書いておられるが、これはノックスの『陸橋殺人事件』やバークリーの『毒入りチョコレート事件』と同じタイプの小説である(といえば、ミステリファンの方には分かってもらえるだろうか)。つまり、物語的興味で読者を引っ張っていくのではなく、ああでもないこうでもないとプロ・アマ入り乱れて大推理合戦が繰り広げられるタイプの小説なのだ。 こういうのは、AをBがひっくり返し、BをCがやっつけ、という風にソリッドに展開すると「格好いい!」とシビレるのだが、本書には残念ながら老人の繰り言にも似たダラダラ感が最後まで付きまとった。それでも一応のドライブ感をキープできていた気がするのは、翻訳の力に負うところも大きかったのではないかと思う。つまりとても読みやすい文章だったわけだが、最近は海外ミステリの翻訳レベルもどんどん高くなっていますよね。 | ||||
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ラスト、決定的な物的証拠のオチが示しているように、 著者は事件そのものには重点を置かず、それに対する各人各様の仮説に 固執しているようです。 事件が起きて、探偵が登場し、証言・手がかり・物的証拠などから 推理が収斂したり、突然のひらめきで真相にたどり着いたりするのは、 本格ミステリでよくあるパターンだ。 ところが本書は、エヴァン・フォザギルとアン・ランドンの嘘八百の証言をもとに 仮説を立てたり、学寮長が自室から川べりの人物を目撃した時刻を二通りに 分けたりなど、推理の選択肢が増える一方で、どんどん拡散してゆきます。 この場合、消去法ではなく、加算法でドクサが巨大化します。 推理が拡散するということは、それだけあやしい人物も増えるわけで、 ありとあらゆる者が疑われます。 一方、探偵役のひとり、チェリントンの推理は、勘に近いものがあり、 結局、事件を解決します。 これまでの所轄署とヤードの微に入り細を穿つ(見当違いなものも含む) 推理は完全に水泡に帰してしまいます(アリバイを崩せない正解もあったが)。 既存の推理小説に対抗するつもりなら、拡散する推理の過程で契機を設け、 その後の流れで終着点を見出すべきではないだろうか。 しかし、これは著者の意図したもので、仮定・推理のゲームに打ち興じることが 目的だったのかもしれない。 | ||||
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何人かの方が長すぎると指摘されているが、本当にその通りだと思います。 同じ長さでも、事件が更に展開していく上での長さであれば読みやすいのだか、本書の場合は仮説を立ててはそれを崩し、事件そのものは常に振り出しに戻ってしまう。 変化する事件関係者の供述もあり、どれが事実であったのか最初から注意深く読んでいないと話が全くわからなくなってしまう。 パズラーものなので伏線はあちこちに張ってあり、それに気がつけば正しい解決まで行きつけそうだが、その前にうんざり感が先に来てしまった。 1945年の作品ですから、当時はこういう書き方でも充分ありだったのかも知れない。 ゆっくりじっくり考えながら楽しみたいという方にはおすすめできるかも。 | ||||
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何人もの人が事件に挑み、推理しては崩されの繰り返しでなかなか事件は解決しない。たぶん作者は、名探偵のひらめきで事件が解決するというご都合主義に対抗してこの作品を描いたのだろう。ただ、ここまで延々と推理合戦を繰り返されても読者がラストに到達する前にウンザリしてしまうかもしれない | ||||
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事件の展開もあり、長編で読みごたえありそう。と思い買ったが確かに展開はある、しかし回転が遅すぎ・・・登場人物にも魅力興味を感じないし結局は途中であきてしまい本棚に眠ってます。 | ||||
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