一九五二年日航機「撃墜」事件
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1952年に起きた「もく星号墜落事故」を題材にした小説。もく星号の事故原因については、航空管制が高度指示を誤って三原山に激突したとする説、乱気流による急降下説、空中分解説などがあって、真相は謎である。 本書では刑事コロンボのように最初に「もく星号を仮想敵と見立てた米軍機による銃撃」という事実が提示される。そこから下坂と岸井が謎に迫っていくという形式を取っている。この過程が興味深いのだが、米軍が「撃墜」したという明確な証拠がない以上、結末は曖昧にならざるを得ない。 読んでいくとこれは事実なのか、それとも虚構なのか、分からなくなっていく。あくまでも、ノンフィクションではなく、筆者が考える仮説を小説の形式を使って読者に示していると考えるべきであろう。 | ||||
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清張の「黒い霧」を読んでから、本作を読みましたが、問題の女性客に関する調査が加わっているため、本作は迫力が増している。そのため、興味を掻き立てられ、それでは結論はどうなのと読み進めたところ、最後に、うーんと考えさせられてしまった。読者も自分でよく考えてみてくださいねということだろうか。 事実を探求し、推論する。 人間が生きていく上で欠かせない作業であり、勉強になった。 | ||||
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解説に書いてあるが、「もく星号」事件は過去2回採り上げていて、20年を経て今回で3回目であり、結果として著者最後の長編小説となった。最初はノンフィクションにこだわった作品だったが調査にも限界があって、2回目は小説という形にして自らの推理を大胆に披露した。今回は墜落機唯一の女性客をめぐっての部分を3分の1ほどに縮めて、よりストレートに「もく星号」事件の謎を解明している。結局、管制塔との交信テープが公表されるまで真相はわからないんだろう。 | ||||
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もく星号墜落の謎の解明を題材にしているが、後半途中からは唯一の女性客の正体とその持ち物であるダイヤモンドが消えた謎にフォーカスを当てている。 最終的にこの2つの謎がひとつになって核心に迫るのかとワクワクしながら読み進めたのだが、結局結末においてもこの2つの謎は個別に推論するにとどまり、消化不良感が拭えなかった。 ただ、登場人物である明和産業の編集長「下坂孝一」と、評論家の「岸井善太郎」が本業の傍ら、この2つの謎の解明にあたる過程はロマンがあって面白かった。 故に結末の消化不良感が強くもなったのだが。 。 | ||||
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もく星号墜落事故を題材としているが、同機に乗っていた唯一の女性客と占領軍接収ダイヤモンドに関する謎が中心の内容となっている。 冒頭は、もく星号墜落に関しての情報が多く記されているが、まとまっておらず散漫な印象。それゆえ、巻末の解説を読んでから本編に入る方がこの作品を理解し易いと思う。 途中からは、事故の謎を探る編集者を主人公とした小説となるが、墜落事故そのものよりも女性客と消えたダイヤの話が主題となっている。 謎の女性客の身上を探るあたりは推理小説のようで面白かったが、もく星号墜落の謎の探求とともに非常に中途半端で、墜落が「撃墜」だとする推理の結論も唐突過ぎ、想像はかき立てられるもののイマイチ惹き込まれなかった。 『日本の黒い霧』と併せて読むと、より面白いと思う。 | ||||
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