ジャージー島の悪魔 チャーリー・モルデカイ3
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同シリーズ1と2に続いて3を読みました!1も2も文学(特に詩)、絵画と歴史(主人公の職業は中世絵画の画商なのでもちろんでしょうが)ほかに銃、車、美酒、グルメ、身に着ける良い品物・・・用心棒などの社会の色々、などについて、ものすごく博識で、それが楽しくてたまらなかったのですが、この3もその点ではもちろんそうなのですが(ただしジャージー島に行くので、絵画についての話題は殆どないです)、3冊目にしてようやくこの主人公の語り口(モルデカイ氏が語り手)から、彼の性格や在りようにも気づき始め、本当に好きになってしまいました。モルデカイ氏は癖が強く、博識で厭世的でもあるのですが、結局そんなに強い人ではなく、ドジなところや限界など抱えながらも逆らえない自分の中の、苦しくひ弱ながらも燃え続けている良心の火に従って、生き続けている様が、最後に感じられて、シャワーのように降ってくる楽しい知識の嵐と毒舌の下にある、その生身の姿に、共感を感じてしまうのです。 また、この物語は本当にあったらしい、ジャージー島の事件を下敷きにしている?ようです。 ジャージー島って、ジャージー牛乳くらいしか知らなかったのですが、フランスの近くにありながら英仏の戦争の歴史の結果12世紀ころから英領であり、土地の名前もフランス語名が多く、裁判の時は古いフランス語の文言などでまず、開始され・・・という、因縁の歴史の結果を現代にまで体現している島であるようです!知らなかった。 また、悪魔の儀式をする破門された?神父さんが出てくるのですが、レコーダーで降霊の声を録音したりしますが、神父さんのお母さんが、神父さんが破廉恥だ!という事をあの世からキーキー怒っていたりするんですよね!もう、色々面白すぎて、ヨーロッパの歴史に興味あると、ゾクゾクするような展開が出てきて、もう・・・感心というか、私のような人間には面白すぎる本です。 | ||||
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原題 Something Nasty in the Woodshed(原著1976年刊行) シリーズの時系列では第三部に当たるが、発表順は本書が第二作になる。かつてサンリオSF文庫で『深き森は悪魔のにおい』として訳出された作品の新訳。 第二部の結末でロンドンを追われたモルデカイが隱遁先のジャージー島で巻き込まれる奇怪な連続レイプ事件の顛末を描くビザールなクライム・コメディ。 古典や古今の文学を縦横無尽に引用しながらインテリジェンス豊かに語られる辛辣で不謹慎なジョークが満載。呆気にとられる物語の展開は凄惨と表現してよい程だが、意外にも静かな悲しみが漂う結末は永く印象に残るものだ。そして徹頭徹尾シニカルで軽妙な語り口の魅力により読後感は爽快にすら感じられる。 とにかく神も如何なる権威も恐れぬアナーキーな筆致は天晴れとしか言いようもなく、改めて作者の早逝が強く惜しまれる。 | ||||
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