漆黒の森
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初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
2,703回
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4回
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あらすじ
評判
漆黒の森の評価:
4.00/10点 レビュー 1件。 D ランク
漆黒の森の総合評価:
6.67/10点 レビュー 9件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』、ネレ・ノイハウス『深い疵』、アンドレアス・グルーバー『夏を殺す少女』と、ドイツ語圏の秀作ミステリーを翻訳し続けて来た酒寄進一氏の手による、ドイツ・ミステリーの近刊と聞き、迷うことなく手にしました。
検視と鑑識という科学捜査技術が事件の真相を徐々に解明していく刑事小説の醍醐味。
ネレ・ノイハウス『白雪姫には死んでもらう』をどことなく彷彿させるような、閉鎖的な村を舞台にして、陰鬱な住民たちによって捜査の進展が阻まれ続けるミステリー。
あまりほめられない女性遍歴をたどってきたモーリッツと、野心家の取材者ハンナの人生が、猟奇殺人事件を背景に絡み合うという、独特のロマンス劇。
こうした、醍醐味あふれるエンターテインメント小説を予感させる要素が盛り込まれている小説なのですが、残念ながら事件の真相と、その解明に向けた犯人追求劇には、私が期待したようなカタルシスを味わうことができませんでした。
被害女性の弟で、自閉症と共に生きるブルーノが、事件の重要なカギを持つと思われる展開を見せるのですが、彼のこの事件への関わり具合の真相を知るにつけ、あまり現実味を覚えないと同時に、そしてまた、物語が見出した着地点はあまり愉快なものではなく、ご都合主義のそしりを斥(しりぞ)けるだけの力が備わっていないと感じたのです。
とはいえ、ドイツのミステリー小説が優れた翻訳で読めるようになった近年の日本の出版事情を私は大いに歓迎しています。
作者は2010年に発表したこのデビュー作が本国ドイツでかなり高い評価を受けたことで、順調に著作活動を続けているとのこと。東京創元社から続けて翻訳が出るのであれば、注視しておきたいと思います。