さよなら、ブラックハウス
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小説としての面白さはもちろんですが、それよりも地理、歴史、文化の上質な講義を受けているような魅力があります。 全く知らない土地を作中の人びとと共に味わえるのは小説を読む醍醐味です。 | ||||
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英国のルイス島が舞台。そこから遠い島でおこなわれるグーガ狩(シロカツオ鳥の幼鳥)二千羽の捕獲塩漬けシーンが圧巻。 主人公は母語はゲール語。エディンバラ市警のフィンは殺人事件の捜査に里帰り。フィンの過去は一人称で、現在は三人称で語られる。仏のベストセラー。 P271にグーガの島はかつて修道女のブルンヒルトが住んでいたと記載、そんなところにも元ジャーナリストらしい綿密さがある。 甘い青春じゃなかった。封印されていた過去、土の香り海の色、ゲール語、殺される幼鳥、土着的で繊細。読んでいてかなしかった。 | ||||
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あらすじから「川は静かに流れ」「湖は飢えて煙る」のようなものを想像して読むことに。 読みながらまず思ったのは青春ミステリという惹き句と装丁とはややミスリードではないかということでした。 確かに主人公の青春時代のストーリーもクロスカッティングで語られますし分量も多いのですが、あくまで現在の事件の背景として機能しており、それがメインとは言い難いと感じたからです。 というかそもそもミステリ要素も割と希薄で、孤島の情景・風俗を丹念に描写しつつ主人公フィンの葛藤と再生とを綴った物語として捉えた方が良いかも知れません。 なので猟奇殺人の謎や犯人に期待するよりも、ルイス島やフィンの人生に興味を持って読むことをお勧めします。 当初期待したものとは違いましたが、フィン、アーシュター、マーシャリーの三角関係や伝統のグーガ狩りなど読み応えはありました。 私は所々切なくなってつい同じ箇所を繰り返し読んでしまいました(フィンて残酷……)。 あとがきによると三部作だそうですが、次もフィン自身の物語でいくのかミステリ要素を強めていくのか、気になるところです。 最後に不満を2点。 ・検屍場面は長くて描写も微に入り細を穿つものでしたが、はっきり言ってそこまで書く必然性を感じられませんでした。 ・終盤明かされる衝撃の真実には驚かされたものの、伏線が殆どなく、やられた感よりもアンフェアだとの思いの方が先行してしまうのが残念でした。 | ||||
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