誰よりも狙われた男

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初版刊行(参考)
種別
長編
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2,811回
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1
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6
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あらすじ

2013年12月05日 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

一人の若者がドイツに密入国した時、女性弁護士、銀行経営者、そして諜報員たちの運命が大きく変わる!スパイ小説の巨匠が、テロとの戦いにおける苛烈な諜報戦を描く話題作。(「BOOK」データベースより)

評判

誰よりも狙われた男の評価:

8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

誰よりも狙われた男の総合評価:

7.05/10点 レビュー 21件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

指定の条件による感想はありませんでした。

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.20
(5pt)

東西冷戦に代わるイスラムテロ vs 資本主義諸国の構図

本作をかいつまんで言えば・・・・
ドイツのハンブルクにふらりと現れた謎の若者イッサを、イスラムの過激派かも知れないと感じつつも、地元ドイツの慈善団体の女性弁護士アナベル・リヒターやプライベートバンク経営者トミー・ブルー、諜報部員ギュンター・バッハマン等のドイツ側の人たちが何とかしてあげようと奮闘する。しかし、9.11以降の「テロとの戦い」という大義名分のもとに米 (CIA) およびイギリスの諜報部が、かなり強引に乗り込んできて・・・・という内容。

イスラムテロ vs 資本主義諸国という構図は『ピルグリム』(テリー・ヘイズ) や『スパイは泳ぎつづける』(ヨアキム・ザンデル) に近いものがあります。ただし、イスラム側からやってきた謎の若者が意外に善良な人物であるという点で『スパイは泳ぎつづける』のほうが本作『誰よりも狙われた男』により近いようです。

スパイ小説の巨匠 ル・カレ 77歳の作品ですが、例によって各キャラクターの人物造形がしっかりしており、ウイットに富んだ文体と巧みなストーリー展開で、読み手をグイグイ引っ張ってゆく手腕は全く衰えを見せていません。本作は2014年に映画化され、映画版も高い評価を得たようです。

本作にはもちろんミステリー的要素もあります。北ドイツの大都会ハンブルクにふらりと現れた若者イッサが、まずもって謎です。もちろん彼の素性も次第々々に明らかになってはゆくんですが〈台風の目〉的な存在であることは最後まで変わりません。
そして、弁護士アナベルや銀行家ブルー、諜報関係者バッハマン等々おおぜいの人々が謎の若者イッサをめぐって、人権擁護 & 覇権争い & 争奪戦を繰り広げるあたりは、巨匠ル・カレの面目躍如です。

私は2015年につづいて8年ぶり2度目の読了でしたが、最後の最後まで飽きさせませんでした。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.19
(5pt)

東西冷戦に代わるイスラムテロ vs 資本主義諸国の構図

本作をかいつまんで言えば・・・・
ドイツのハンブルクにふらりと現れた謎の若者イッサを、イスラムの過激派かも知れないと感じつつも、地元ドイツの慈善団体の女性弁護士アナベル・リヒターやプライベートバンク経営者トミー・ブルー、諜報部員ギュンター・バッハマン等のドイツ側の人たちが何とかしてあげようと奮闘する。しかし、9.11以降の「テロとの戦い」という大義名分のもとに米 (CIA) およびイギリスの諜報部が、かなり強引に乗り込んできて・・・・という内容。

イスラムテロ vs 資本主義諸国という構図は『ピルグリム』(テリー・ヘイズ) や『スパイは泳ぎつづける』(ヨアキム・ザンデル) に近いものがあります。ただし、イスラム側からやってきた謎の若者が意外に善良な人物であるという点で『スパイは泳ぎつづける』のほうが本作『誰よりも狙われた男』により近いようです。

スパイ小説の巨匠 ル・カレ 77歳の作品ですが、例によって各キャラクターの人物造形がしっかりしており、ウイットに富んだ文体と巧みなストーリー展開で、読み手をグイグイ引っ張ってゆく手腕は全く衰えを見せていません。本作は2014年に映画化され、映画版も高い評価を得たようです。

本作にはもちろんミステリー的要素もあります。北ドイツの大都会ハンブルクにふらりと現れた若者イッサが、まずもって謎です。もちろん彼の素性も次第々々に明らかになってはゆくんですが〈台風の目〉的な存在であることは最後まで変わりません。
そして、弁護士アナベルや銀行家ブルー、諜報関係者バッハマン等々おおぜいの人々が謎の若者イッサをめぐって、人権擁護 & 覇権争い & 争奪戦を繰り広げるあたりは、巨匠ル・カレの面目躍如です。

私は2015年につづいて8年ぶり2度目の読了でしたが、最後の最後まで飽きさせませんでした。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.18
(2pt)

ジョン・ル・カレの小説は急展開が多い

彼の小説は、静かな展開で何事もなかったかのように進んでいたのに、急展開というか、かなり強引に物語が変わるので、静かな物語の展開にうんざりするほど。寒い国から帰ってきたスパイ以外はほぼ同じような展開で、本が終わる寸前に前触れ無しに変わってそのまま終わるので、物足りないというか、え?これで終わりという感じです。せめて中盤で急展開してその説明でもあればいいのだが。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.17
(2pt)

ジョン・ル・カレの小説は急展開が多い

彼の小説は、静かな展開で何事もなかったかのように進んでいたのに、急展開というか、かなり強引に物語が変わるので、静かな物語の展開にうんざりするほど。寒い国から帰ってきたスパイ以外はほぼ同じような展開で、本が終わる寸前に前触れ無しに変わってそのまま終わるので、物足りないというか、え?これで終わりという感じです。せめて中盤で急展開してその説明でもあればいいのだが。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.16
(3pt)

著者のテーマ探しに頭が下がるが・・・。

評者は、ル・カレのスマイリー・シリーズまでほとんどの作品を読み終え、最近、本書と同じテロをテーマにした『繊細な真実』(2013年)を読んだばかりである。
 読んでいなかった本作『誰よりも狙われた男』(2008年)を、遅まきながら入手して読むことにした。
 ル・カレは、『繊細な真実』とは少し内容を変えて本作ではイスラム過激派のテロリストを捜査することをテーマにしている。
 2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルへハイジャック機が突入してビルが崩壊したテロ後、マドリード列車爆破テロ事件(2004年)、イギリスの首都ロンドンにおいて地下鉄の3か所がほぼ同時に、その約1時間後にバスが爆破され、56人が死亡したテロ事件(2005年)と続き世界を震撼させた。
 9・11テロの実行犯であった首謀者モハメド・アタを中心とするイスラム過激派グループは、本書の舞台であるドイツのハンブルグに拠点をもって計画を練ってアメリカへ行ってこのテロを行ったのである。
 この小説の主人公ともいえるドイツ連邦憲法擁護庁外資買収課のベテラン捜査官ギュンター・バッハマンは、このイスラム過激派グループがハンブルグを拠点にしていてドイツの都市ではこのようなテロを行っていないことと、なぜ彼ら過激派を事前に探知できなかったのかと忸怩たる思いを持っていた。
 巨額なブラックマネーの相続者としてハンブルグに逃亡してきたイッサという若者から物語は始まるが、このブラックマネーを預かる銀行主トミー・ブルー、そしてイッサを助ける弁護士のアナベル・リヒターたちを交錯してストーリーは展開してゆく。
 このブラックマネーを餌にしてイスラム過激派の影の主導者ファイサル・アブドゥラ(イスラム学者)を拘束し利用しようと画策するギュンター・バッハマンに、イギリスMI6、そして何故か知らぬ間にアメリカのCIAまでも首を突っ込んでくる。
 9・11の悪夢から過激派狩りに暴走していたアメリカらしい結末であっけなくこの物語を終えている。
 バッハマンとアナベル、そしてトミー・ブルーの心中いかばかりかと、読者に思わせながらル・カレらしいいエンディングではあった。
 が、昨年読んだ『地下道の鳩―ジョン・ル・カレ回想録』(2016年)が抜群に面白かったので本作にたいして残念ながらル・カレにしては出来の良くない作品だと評価(星3)してしまいました。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142

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