台北の夜
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新人とは思えないくらい文章が達者である。作者のプロフィールを見るとヘンリー・ジェイムズや村上春樹の影響もあるらしいので、そもそもエンタメ系ではなく、純文学寄りの人なのだろう。ファッションや食に関する描写もやたら細かく、ときに専門的だ。 本書が最も意義深いのは、台湾の置かれた特殊性を物語の中に盛り込んだことだと思う。アティカスという登場人物が、さながらアリアのように語る場面、P260~/P414~の辺りは本書の最大の読ませどころで、非常にひきつけられる。日本人はあまりによき隣人、台湾のことを知らない。 と、ここまでが本書の美点。ここからは欠点だと思うことを述べる。それは、ミステリとしてはパッとしないんじゃないか、ということだ。暗黒小説(ロマン・ノワール)風の味わいはわかるが、主人公のエマーソンにイライラさせられっぱなしだし、無駄に長いという感想しかない。 これらをトータルで俯瞰するに、本書はとても悩ましい作品だと思う。なぜなら、エドガー賞を受賞している、つまりミステリとして高く評価されているからだ。そこじゃないよな本書のよさは、と僕は思うのだ。だから★4つはミステリではなく、あくまで文学作品としての点数です。 | ||||
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翻訳のせいなのか、地の文を読んでいると、エマーソンが女性にように思えて仕方ありませんでした。でも、セリフは男言葉でしゃべっているので、妙な感じがしました。 続編を期待させる終わり方です。たぶん、続編を出すつもりでこのようなエンディングにしたのか・・?? 次回は、もっとタフなエマーソンになっていることを願っています。 | ||||
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組織的犯罪を描き、暴力的なシーンもたくさん出てくるのに、どうもノワール感が足りない。主人公の異邦人感も、いまいち薄い。老会計士とかねいるかね? いかにも続編がありそうだが、たぶん読まないな。 | ||||
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このミステリーは、海外ミステリー作品の評論もする後輩から薦められました。お薦めの通り面白く、楽しめました。 自然環境決定論でもないが、人は生まれ育つ場所によって、多くのことが決められてしまう。言葉、生活習慣、etc.・・・がである。その結果、同民族であっても、意思の疎通もままならず、お互いに理解できないという場合はいくらでもある。 あらすじは「内容紹介」にある通りですが。母親が急死して、遺灰を故郷に埋葬するために、アメリカ生まれの兄は40歳にして初めて台湾を訪れる。この地には10年ほど前に家出した弟がいる筈であった。そこで、出会った弟は黒社会にも通じていそうな全くのエイリアン=異邦人であった。やがて、兄も黒い闇の中へ・・・。本作品は、作者の体験も反映されているという。 アメリカ探偵作家クラブ賞、最優秀新人賞受賞作品でデビュー作です。 この異様ムードいっぱいのサスペンスは傑作でしょう。お薦め! | ||||
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「あなたのレビューを」と言われてるのに申し訳ありませんが、他のレビュアーさんの言われる通り 主人公に魅力が無い・・・・ 賞を取るのが理解できないと書かれていましたが、一つには人種的なものもあるんじゃないかと思います。 これはアメリカという移民文化の中で ルーツを考える というものに高い評価がされたんじゃないでしょうか。 ミステリとしてはかなり厳しいです。香港映画の「最近の」ノワール物(好きなんですが、最近の奴は・・・)並みに「はぁ?必然はどこなの」という感じです。 とはいえ馳星周よりはもう読む気が全くしないけど、「続編あるってことだしぃ、出たらチェックかなぁー」と思う僕はだめな人かもしれません。 | ||||
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