リプリーをまねた少年

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

1996年11月30日 リプリーをまねた少年 (河出文庫)

『太陽がいっぱい』で人気を博したハイスミスの「トム・リプリー・シリーズ」の一作。暗黒世界を飄々と渡り歩く自由人、トムに執着するフランク少年。ふたりの奇妙な出会いは、「父親殺し」を軸に急展開する。少年を破滅から救おうとトムは奔走するが…。犯罪が結んだ、男と少年の危険な関係を描くハイスミス晩年の力作。(「BOOK」データベースより)

評判

リプリーをまねた少年の評価:

4.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

リプリーをまねた少年の総合評価:

8.00/10点 レビュー 6件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(4pt)

ミステリー?

この作品はミステリーとは思えなかった。評価は低い。
文学作品だろう。リプリーは平凡だ。
東西対立時代の西ベルリンの夜の世界は興味をもってよんだ。緊張した国際政治の接点で裏社会の退廃的な感じがよく出ていた。
最後に日本語訳「まねた」の意味することが分からなかった。

furumisake
5Y32HF2I

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5
(5pt)

トム・リプリーという人物の魅力

「太陽がいっぱい」を初めとするトム・リプリーのシリーズ。その全作品を、刊行順に、飽きることなく、トムの(性格の一面である)冷酷さに愛想を尽かすことなく、読み継いできた読者ならばーー、
 本作に表れたトムの(性格の一面である)人恋しさ、愛の深さに涙するであろう…。
リプリーをまねた少年 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: リプリーをまねた少年 (河出文庫)より
4309464424
No.4
(5pt)

トム・リプリーという人物の魅力

「太陽がいっぱい」を初めとするトム・リプリーのシリーズ。その全作品を、刊行順に、飽きることなく、トムの(性格の一面である)冷酷さに愛想を尽かすことなく、読み継いできた読者ならばーー、
 本作に表れたトムの(性格の一面である)人恋しさ、愛の深さに涙するであろう…。
リプリーをまねた少年 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: リプリーをまねた少年 (河出文庫)より
4309461662
No.3
(5pt)

異色の主人公が活躍する、シリーズでも異色の作品

主人公のリプリーがある少年と知り合いになり・・・というお話。

今回はたまたま知り合った少年との交流がメインになりますが、そこに犯罪が絡み・・・という展開の作品でした。

ハイスミスの作品なので、やはり常道の展開になりませんが、サスペンスとしてはとても面白い作品にしたあって、流石と思います。

今回はリプリーが結構いい面を見せる所が意外でありますが、アダム・スミスの古典的評論で、裁判で冤罪が起こる可能性を指摘していた名著とされる、「道徳感情論」の中に、「どんな悪人でも涙を流すこともある」とあり、ここでリプリーがいい人として活躍するのも必然性があるかもしれません。

ハイスミスが今でいうLGBTだったらしいとの事で、必ずしも善悪二項対立にならない、曖昧な部分がある、という作品が多いですが、本書も悪人でもいい面もあるという二項対立で割り切れない関係の作品になっていると思いました。

あと、登場人物の誰かが、ルー・リードの「トランスフォーマー」を聴くシーンがありましたが、ベンダース監督の「パーフェクトデイズ」で、ハイスミスの短篇集と一緒に上述のアルバムが出てきますけど、ベンダース監督の趣味で出したのかと思っておりましたが、ハイスミスもルー・リードを知るか、好きかしていのでしょうか。この辺の関係を知っている方がいたら教えて頂きたいです。

異色の主人公が活躍する、シリーズでも異色の作品。是非シリーズ順にご一読を。
リプリーをまねた少年 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: リプリーをまねた少年 (河出文庫)より
4309464424
No.2
(5pt)

異色の主人公が活躍する、シリーズでも異色の作品

主人公のリプリーがある少年と知り合いになり・・・というお話。

今回はたまたま知り合った少年との交流がメインになりますが、そこに犯罪が絡み・・・という展開の作品でした。

ハイスミスの作品なので、やはり常道の展開になりませんが、サスペンスとしてはとても面白い作品にしたあって、流石と思います。

今回はリプリーが結構いい面を見せる所が意外でありますが、アダム・スミスの古典的評論で、裁判で冤罪が起こる可能性を指摘していた名著とされる、「道徳感情論」の中に、「どんな悪人でも涙を流すこともある」とあり、ここでリプリーがいい人として活躍するのも必然性があるかもしれません。

ハイスミスが今でいうLGBTだったらしいとの事で、必ずしも善悪二項対立にならない、曖昧な部分がある、という作品が多いですが、本書も悪人でもいい面もあるという二項対立で割り切れない関係の作品になっていると思いました。

あと、登場人物の誰かが、ルー・リードの「トランスフォーマー」を聴くシーンがありましたが、ベンダース監督の「パーフェクトデイズ」で、ハイスミスの短篇集と一緒に上述のアルバムが出てきますけど、ベンダース監督の趣味で出したのかと思っておりましたが、ハイスミスもルー・リードを知るか、好きかしていのでしょうか。この辺の関係を知っている方がいたら教えて頂きたいです。

異色の主人公が活躍する、シリーズでも異色の作品。是非シリーズ順にご一読を。
リプリーをまねた少年 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: リプリーをまねた少年 (河出文庫)より
4309461662
No.1
(5pt)

トム・リプリー(=ハイスミス)を知るに、たいへん興味深く、面白い。

前作「アメリカの友人」の後半の方が、イタリアンマフィアがからんだ、結構な修羅場だったので、本作の冒頭が、クロアリ退治(日本でいう白アリみたいなやつ)に精を出すリプリーというのが可笑しかった。大金持ちの父親を殺して(?)失踪した少年がリプリーの前に現れて・・・お互いにひかれあう二人。パトリシア・ハイスミスでないと考えつかないような、風変りな話が展開する。パリ近郊のおなじみのベロンブル(トムの家)からはじまり、パリ、ベルリン、ハンブルク、ニューヨークと二人は動いていくが、何といってもハイライトは、ベルリンでの顛末でしょう。壁に分断されたベルリンの街の描写が、当時の退廃的な街の空気が充満しているようで読ませる。トム・リプリーは、パトリシア・ハイスミスの分身だと思うので、トムが目にするもの、考えることが、いちいちリアルで説得力がある。街でみかける浮浪児のような(売春しているような)子供などは、実際に作者自身がベルリンを歩きまわって見た風景ではないかと思う。わたしも、映画やドキュメンタリー、デビッド・ボウイの音楽などで、ベルリンに抱いていた妖しく退廃的な雰囲気をあらためて思い出すような感じで読んだ。ここでは、ルー・リードの「トランスフォーマー」が、象徴的に何度も出てくる。トムの妻エロイーズが好きなレコードなのですが、少年が好んでいたり、トムも歌を口ずさんだりする。思わず、Amazonでポチってしまいました。あとは、トムが気持ちを高揚させるときに聴くメンデルスゾーンがあれば、読書が楽しいものになるでしょう。この小説、トム・リプリー(=ハイスミス)が内面を吐露することが多く、トム(=ハイスミス)を知るに、たいへん興味深く、面白い読み物になっている。リプリーシリーズの中でも、ちょっと感動的なところもある。というか、後半は読む手がとまらず、トムの心情をおもうと・・・哀しく感傷的な気分になった。個人的には、パトリシア・ハイスミスの小説の中では、上位に位置する作品になりました。あと、トムが、駆除されるクロアリたちや、マダム・アネットに熱湯の入った鍋に放り込まれるロブスターの心情をおもんばかるところが可笑しい。「動物好きに捧げる殺人読本」の雰囲気を少し思い出した。
リプリーをまねた少年 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: リプリーをまねた少年 (河出文庫)より
4309464424

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