隠し絵の囚人
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
隠し絵の囚人の評価:
6.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
隠し絵の囚人の総合評価:
8.75/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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評者も長年海外ミステリを読んできたものとして本書『隠し絵の囚人』は、なかなかの力作だと思いながら読み進んみました。
なによりも著者のストーリーのテーマと細部への拘りに感心してしまったのです。
甥のスティーヴン・スワンが語る1976年と伯父であるエルドリッチ・スワンが語る1940年へ交互にタイムスリップさせながら物語を進めて甥スティーヴンの知りたい謎を明かしてゆく手法に読者は惹き込まれていきます。
評者は本書の上巻を読み始めたとき、この小説の主人公は甥のスティーヴンではなく、36年もの長くアイルランドの監獄に収監されていた伯父のエルドリッチだと思って読み進んでいました。
本書の下巻を読み終えると、アイルランド警察に逮捕されるまでの32歳になるエルドリッチという男が辿ってきた数々のエピソードのプロットを構成して描写するゴダードの苦心が伺えました。
上巻を読み終えたとき、ストリーの先行きは予想できたのですが、著者ゴダードのデティールへの拘りの上手さにページを繰る手が早くなっていきました。
そして68歳になったエルドリッチという稀有な経験をしてきた男が、上巻を読み始めたときに評者が想像していた男であったことにカタルシスを味わいながら読み終えることができたのです。(ゴダードの企てのままに・・・)
本書『隠し絵の囚人」は、ミステリ・フアンに是非お勧めしたい秀作であると思いながら読み終えました。
訳者北田絵里子氏の読みやすい翻訳で本書を楽しく読めたことも付記しておきます。