悪党パーカー/殺人遊園地



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

0.00pt (10max) / 0件

Amazon平均点

4.67pt ( 5max) / 3件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []-
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

10.00pt

40.00pt

20.00pt

20.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1976年12月
分類

長編小説

閲覧回数1,343回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数0

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

悪党パーカー殺人遊園地 (ハヤカワ・ミステリ 1275)

1976年12月31日 悪党パーカー殺人遊園地 (ハヤカワ・ミステリ 1275)

※あらすじは登録されていません



書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

悪党パーカー/殺人遊園地の総合評価:9.33/10点レビュー 3件。-ランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(5pt)

活劇小説の見事なお手本

舞台設定に惹かれて手に取った(このシリーズは一作目のみ既読)。これは傑作だ。

何より、遊園地というシチュエーションを活かしきった細部の描写が素晴らしい。
各アトラクションのバラエティ豊かな空間設計。それらの限られた空間を活かし、パーカーが仕掛ける綿密なトラップ。
パーカーが各アトラクションを行き来するごとに、状況に応じたアクションが綿密に、簡潔に描き出されていく。ここがべらぼうに面白い。
脇役も的確にキャラ立てが行われ、単なる物語装置には終わらない。

活劇小説として興味深いのは、登場人物の思考に精神論が存在しない、ということだ。
パーカーは肉体・精神ともに強靭な人間だが、超人ではない。疲れもするし、休息も必要とする。
圧倒的不利な状況のなかで、彼は出来うる限り安全で確実な方法で敵と対決しなければならない。
彼の策が上手くいくのは、そこに理論的な裏付けがあるからだ。
それと相対するマフィア側も、統率を重視し、相手の行動を先読みして狩り出そうとする。
こういった駆け引きの部分の描写が実に丹念で、上手い。

はっきり言って、私は小説でアクションを描くということを舐めていたようだ。
残りのシリーズを読むのが楽しみで仕方ない。
悪党パーカー殺人遊園地 (ハヤカワ・ミステリ 1275)Amazon書評・レビュー:悪党パーカー殺人遊園地 (ハヤカワ・ミステリ 1275)より
415001275X
No.2:
(5pt)

活劇小説の見事なお手本

舞台設定に惹かれて手に取った(このシリーズは一作目のみ既読)。これは傑作だ。

何より、遊園地というシチュエーションを活かしきった細部の描写が素晴らしい。
各アトラクションのバラエティ豊かな空間設計。それらの限られた空間を活かし、パーカーが仕掛ける綿密なトラップ。
パーカーが各アトラクションを行き来するごとに、状況に応じたアクションが綿密に、簡潔に描き出されていく。ここがべらぼうに面白い。
脇役も的確にキャラ立てが行われ、単なる物語装置には終わらない。

活劇小説として興味深いのは、登場人物の思考に精神論が存在しない、ということだ。
パーカーは肉体・精神ともに強靭な人間だが、超人ではない。疲れもするし、休息も必要とする。
圧倒的不利な状況のなかで、彼は出来うる限り安全で確実な方法で敵と対決しなければならない。
彼の策が上手くいくのは、そこに理論的な裏付けがあるからだ。
それと相対するマフィア側も、統率を重視し、相手の行動を先読みして狩り出そうとする。
こういった駆け引きの部分の描写が実に丹念で、上手い。

はっきり言って、私は小説でアクションを描くということを舐めていたようだ。
残りのシリーズを読むのが楽しみで仕方ない。
殺人遊園地―悪党パーカー (1977年) (世界ミステリシリーズ)Amazon書評・レビュー:殺人遊園地―悪党パーカー (1977年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J8U3CS
No.1:
(4pt)

パーカーだって人間です

銀行の現金輸送車を襲撃したパーカー一味。しかし、逃走中に運転手がハンドルを切り損ねて車は横転。パーカー唯ひとりだけが現金の詰まったスーツケースを持って逃亡。今は閉鎖中の遊園地へ逃げ込み身を隠した。偶然、街のギャングがパーカーが柵を越えて遊園地へ逃げ込むのを目撃。仲間を集めてパーカーを包囲し、強奪金を横取りしようと企むが・・・。

 閉鎖中の遊園地に閉じ込められたパーカー。大人数のギャング達に追いかけ回され命を狙われる。まあ、犯罪のプロフェショナルのパーカー程の男なら、こんな危機的状況も難なく逃げ切るかもと予想したが、これがかなりの苦戦を強いられる。パーカーがその場で思いついたトラップをいろいろと仕掛けて、追っ手を攪乱したり仕留めたりもするが、次第にパーカーの体力も消耗していく。

 ピカレスク・ヒーローであるがヒーローはヒーローである。しかし、この作者はあくまでも常にリアルに物事を見つめる。その場やその状況によって、主人公が不利な場合はたとえ主人公でもあっても正直にそう描写する。長時間食事をしていないのだから、当然パーカーは空腹に苦しむ。眠くなっても眠れないつらさ。考えてみると当たり前の事をちゃんと描写する事は大事だ。こういったリアルな展開が、一見通俗的なアクション映画風のシンプルなストーリーに、迫真的な説得力を持たせる。
悪党パーカー殺人遊園地 (ハヤカワ・ミステリ 1275)Amazon書評・レビュー:悪党パーカー殺人遊園地 (ハヤカワ・ミステリ 1275)より
415001275X



その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク