透明人間の告白
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まったく起伏のない話でした。 | ||||
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この小説で出てくる透明人間は、なんでもすり抜けられる訳ではありません。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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透明になったら、あなたはどうしますか。定番の銭湯? プール? もしくはトイレ? そんなドスケベな、あなたの夢を叶える本……ではありません。 ある日、爆発事故に巻き込まれ、透明人間になってしまった主人公。そっからは、苦悩と孤独の日々だった。 そう、透明人間は見えません。見つかってはならない、と書いた方がいいでしょう。 自分をどうにかしたい人間もいます。見たくもない本性も見てしまいます。ですが、何も言えませんし、できません。 だって透明なんですから。 隠すのは、本音だけでいい。そう思えてくる作品です。彼は幸福になるのでしょうか。 | ||||
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著者が本書を執筆するにあたって参考にしたのは「ロビンソン・クルーソー」だったとのこと。 なるほど大都会の中で一人透明人間として生きることは、無人島で一人生き残ることと同じ心境なのかもしれない。 本書は、一人の人間を透明人間という状況においた場合に想定される苦難を細部にわたってコツコツと書き上げた作品で、それがため自身が透明人間となった場所から脱出するためだけに、透明人間としての不便さやそういう状況に追い込まれた人間の心理について100数十ページの枚数を使って状況説明しています。 自分を含め建物の一部がすべて透明となった部屋の中で追い詰められ危険な状態で尿意を覚えたときは「そんな異常な状態にありながらも、僕は、トイレ以外のところで用を足すことなど考えられなかった」と、透明で見えない便器を必至に探します。 その執拗性は、なにもたたたしてるんだ、早くその場から逃げろよとイライラしてくるほどです。 その後政府機関の一部から追われる立場となってしまいますが、追われる立場にとっては、一カ所にとどまることにより生じるリスクを考えると動き続けることがなによりも肝心だ。 それでも主人公は生まれ育ったニューヨークを離れようとは思わない。 透明人間としての「楽しみ方」よりも「透明人間として一人で生きていくのは、並大抵のことじゃない。」ということをこつこつと書き続ける。 主人公はこう考える。 「生き残る秘訣とは(成功する秘訣でもあるが)必要な危険を冒しても、無用の危険は決して犯さないことにある。」 それでも本書後半半ばをすぎたあたりから徐々にサスペンスフルなタッチが増してきて、特に運命の女性と出会ってからの展開はぐっと面白くなってきます。 | ||||
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まあ、上下巻と出ていて、上巻だけを評価する意味がないことは百も承知なのですが、とりあえず、前半のかったるさはすさまじいですね。 下巻を読めば、確かに必要だった情報は多いんだけど、それでもここまで細かく必要あったのかなと。 上巻最大の見せ場は主人公が透明人間になったときの表現だけど、この部分は確かに秀逸。 なるほど、透明人間になるってこういうことか、と分かった気がした。 それに研究所から逃げ出すさまはなかなかスリリングです。 | ||||
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上巻は、とにかく最初のかったるさが辛かった。 途中で読むのをやめようかと思ったくらいだが、やめなくて良かった。 下巻はかなり良い出来。 ハラハラもんだし、先が気になって一気に読んだ。 訳者のあとがきでは、この作者は二作目を執筆中と書かれているけど、結局、二作目は書けなかったらしい。 これだけの大作で、しかもヒット作が最初の作品だと、二作目を書くプレッシャーは相当なものなんだろう。 それでも、とりあえず書いて出してみれば良かったのに、と思うけどな。 | ||||
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もう何年前になるか忘れたけど、映画版を見て面白いと思った。 話は少しそれるけど、私は映画で面白いと思った作品は原作(あるいは逆に映画が原作を小説化した物)を読むのが好きで 昔見た映画などは記憶を頼りにキーワードで検索したり、それらしき本のあらすじと照合して探していました。 この本は後者で今一つ確証が持てないまま買ったのですが その点を差し引いてもすらすら読めて中盤に差し掛かった頃にようやくあの映画だと確信してからはさらに読み進み 読み終わってまたすぐ読み返しました。 透明人間と言えば、大抵は誰にも見咎められない自由を扱うけど この作品では誰にも認知されない不自由と苦悩 認知するのは透明人間を利用(あるいは悪用)しようという、人格を無視した者ばかり そんななか透明人間を一個の人格と認め、対等に接してくれる人と出会えた喜びが描かれています。 ファンタジーにリアリティーを求めるのはナンセンスと断じずに、少し「現実的」に「非現実」を考察してみるのも面白いです。 | ||||
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