将棋殺人事件

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種別
長編
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あらすじ

2017年03月15日 将棋殺人事件 (講談社文庫)

謎々を拾った者が、次第に心を病み、墓地で死体を掘り返す―六本木界隈で、ある怪談が広まっていた。そんなとき静岡で大地震が発生、土砂崩れの中から二つの屍体が発見される。屍体と怪談との類似点に注目、調査を始めた天才少年棋士・牧場智久が到達する驚愕の真相とは?書下ろし短編「オセロ殺人事件」収録。(「BOOK」データベースより)

評判

将棋殺人事件の評価:

1.50/10点 レビュー 2件。 F ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点1.50pt

将棋殺人事件の総合評価:

5.13/10点 レビュー 8件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(2pt)

将棋に詳しくない人はもちろん、詳しい人でも楽しめない作品

タイトルのとおり将棋が題材のミステリです。正確には”詰め”将棋です。

前作の『囲碁殺人事件』は正直ミステリとしても単純にストーリー部分だけ見ても大して出来がいいとも面白いとも思えませんでしたが、それでも”囲碁”という変わった題材を使った独創性は評価できる作品でした。
それに対してこちらは、元々”将棋”を題材にしたミステリは他にも多数存在し、そこまで独創的でないことに加え、前作と違い将棋を絡めた必然性からしてよくわかりませんでした。
将棋よりも二体の遺体が埋められた都市伝説の追求の方が謎のメインに添えられており、テーマがブレブレに感じましたし、それに加えそもそもなぜ主人公たちが必死に都市伝説の謎を追うのかが理解できず、全くストーリーに入り込めませんでした。
また、相変わらず主人公の天才だけれど無邪気な可愛い少年という記号的なキャラ付けが不自然で、前作以上にハナにつきました。
真相も納得いかないもので、正直読むだけ時間の無駄だったと感じた作品です。それほど長くなかったのだけが救いです。

将棋のうんちく部分だけは将棋好きなので少しだけ面白かったですが、それは将棋自体の魅力であり、別にこの作品や作者の魅力というわけではないですね。


マリオネットK
UIU36MHZ
No.1
(1pt)

付き合いきれないわ

大脳生理学者須堂の研究室に助手、牧場典子より「恐怖の問題」という巷で話題になっている都市伝説が持ち込まれる。それは男女もしくは隣人があまりの面白さに狂気に駈られる問題を取り合いになって墓地で取っ組み合いの殺人事件になるという話だった。そんな中、静岡で大地震が起き、崩れた墓場の近くから男女のものと見られる白骨死体が発見される。果たして都市伝説「恐怖の問題」は実話なのか?またその頃、詰将棋を勉強していた須堂の元に親しい藍原教授から詰将棋の盗作の話が持ち込まれるのだった。

竹本健治氏の独特の云い回しにははっきりいって疲れた。雰囲気重視の作家なだけに使用する単語にこだわりが強いのも解るが、独り善がりが過ぎる。この手の幻想小説風味が当方に合わないのも一因だが、読み取りにくい上に、モジュラー型の本格推理小説の形式であるから、なおさら理解しにくい。多分二度目に読むと各章が何を指しているのか解るだろうが、あいにくこちらはそんなに暇じゃない。

真相は大脳生理学者の須堂が解き明かすに相応しいテーマであり、発表された当時'81年の作品としては極めて斬新であった事だろう。しかしただその1点のみ評価が出来るだけで、それ以外は付き合いきれないなぁ。


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Amazonレビュー

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No.6
(3pt)

ミステリとファンタジーの境界に投じられた変化球だが中途半端

私は将棋ファンであり、中でも詰将棋に関してはマニア。そのため本書のモチーフはど真ん中のストライクで、とても興味深く読んだのだけれど、公平な目で考えると高評価はし辛い。内容はミステリとファンタジーの境界に投じられた変化球と言う感じで、本書では中途半端な印象しか受けなかった。私はミステリだと思って読んだのだけど、これだけ脈絡不明な伏線を張り巡らせておいて、このオチには納得出来ない。本格ミステリならアンフェアだと思った。逆にファンタジーホラーとして考えれば、本格ミステリ風の構成が邪魔をしている。もっと正面から人間心理の闇を描けば良かったのではなかろうか。
 その他残念な点がいくつか。まず天才少年とその姉やら年上女性と言ういわゆる「おねショタ」設定は生理的に受け入れ難かった。女性読者には受けるかも知れないが。もう一つ、「将棋」「詰将棋」についてよく調べて書いたのだろうと思われるが、調べた内容を書いてると読者に感じさせるのはいかがなものか。特に「天野宗歩」にわざわざ振仮名を振って「そうふ」と読ませるのは残念。将棋好きなら「そうほ」と読むのが普通だろう。
将棋殺人事件 (ゲーム3部作) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 将棋殺人事件 (ゲーム3部作) (創元推理文庫)より
B00CAPVOIK
No.5
(3pt)

ミステリとファンタジーの境界に投じられた変化球だが中途半端

私は将棋ファンであり、中でも詰将棋に関してはマニア。そのため本書のモチーフはど真ん中のストライクで、とても興味深く読んだのだけれど、公平な目で考えると高評価はし辛い。内容はミステリとファンタジーの境界に投じられた変化球と言う感じで、本書では中途半端な印象しか受けなかった。私はミステリだと思って読んだのだけど、これだけ脈絡不明な伏線を張り巡らせておいて、このオチには納得出来ない。本格ミステリならアンフェアだと思った。逆にファンタジーホラーとして考えれば、本格ミステリ風の構成が邪魔をしている。もっと正面から人間心理の闇を描けば良かったのではなかろうか。
 その他残念な点がいくつか。まず天才少年とその姉やら年上女性と言ういわゆる「おねショタ」設定は生理的に受け入れ難かった。女性読者には受けるかも知れないが。もう一つ、「将棋」「詰将棋」についてよく調べて書いたのだろうと思われるが、調べた内容を書いてると読者に感じさせるのはいかがなものか。特に「天野宗歩」にわざわざ振仮名を振って「そうふ」と読ませるのは残念。将棋好きなら「そうほ」と読むのが普通だろう。
将棋殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 将棋殺人事件 (角川文庫)より
4041883024
No.4
(3pt)

ミステリとファンタジーの境界に投じられた変化球だが中途半端

私は将棋ファンであり、中でも詰将棋に関してはマニア。そのため本書のモチーフはど真ん中のストライクで、とても興味深く読んだのだけれど、公平な目で考えると高評価はし辛い。内容はミステリとファンタジーの境界に投じられた変化球と言う感じで、本書では中途半端な印象しか受けなかった。私はミステリだと思って読んだのだけど、これだけ脈絡不明な伏線を張り巡らせておいて、このオチには納得出来ない。本格ミステリならアンフェアだと思った。逆にファンタジーホラーとして考えれば、本格ミステリ風の構成が邪魔をしている。もっと正面から人間心理の闇を描けば良かったのではなかろうか。
 その他残念な点がいくつか。まず天才少年とその姉やら年上女性と言ういわゆる「おねショタ」設定は生理的に受け入れ難かった。女性読者には受けるかも知れないが。もう一つ、「将棋」「詰将棋」についてよく調べて書いたのだろうと思われるが、調べた内容を書いてると読者に感じさせるのはいかがなものか。特に「天野宗歩」にわざわざ振仮名を振って「そうふ」と読ませるのは残念。将棋好きなら「そうほ」と読むのが普通だろう。
将棋殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 将棋殺人事件 (講談社文庫)より
406293616X
No.3
(3pt)

将棋殺人事件…なのか?

『囲碁殺人事件』に続くゲーム三部作の第二弾だが、本格推理ものの骨格をキッチリと備えていた前作の方が、筆者には好ましく思えた。都市伝説的に広まる怪談、土砂崩れによって発見された死体、詰将棋にかんする蘊蓄、それらの合間に挿入された神経症的に謎めいた独白の章…。そうした一見バラバラに見えるいくつかのドラマが、最後に一つに収束してゆくミステリである。

この内容に、本格ものを期待させる『―殺人事件』というタイトルはふさわしくないと思えたし、『将棋―』が不可欠の重要性をもって、事件の核心に関わっているわけでもない。色んなミステリ・テイストを、おもちゃ箱をひっくり返したように広げた煩雑さだけが印象にのこり、それらを収束させる手段に、オリジナリティのある用法や演出がみられなかったことに、物足りなさを覚えずにはいられなかった。

すでに新潮文庫から刊行されている、竹本氏の近作『かくも水深き不在』も、同じようなニューロティック・スリラー的な雰囲気に、バラバラの四つの短編が一つのドラマに連結されるという形式がとられているが、こちらの作品の方が圧倒的に完成度のたかい秀作として高評価できる。また、併録されている書き下ろしの『オセロ殺人事件』は、旧作の『将棋―』よりズッと文章が流暢で読みやすく、タイトルと内容に違和感も覚えずに楽しむことができた。
将棋殺人事件 (ゲーム3部作) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 将棋殺人事件 (ゲーム3部作) (創元推理文庫)より
B00CAPVOIK
No.2
(3pt)

将棋殺人事件…なのか?

『囲碁殺人事件』に続くゲーム三部作の第二弾だが、本格推理ものの骨格をキッチリと備えていた前作の方が、筆者には好ましく思えた。都市伝説的に広まる怪談、土砂崩れによって発見された死体、詰将棋にかんする蘊蓄、それらの合間に挿入された神経症的に謎めいた独白の章…。そうした一見バラバラに見えるいくつかのドラマが、最後に一つに収束してゆくミステリである。

この内容に、本格ものを期待させる『―殺人事件』というタイトルはふさわしくないと思えたし、『将棋―』が不可欠の重要性をもって、事件の核心に関わっているわけでもない。色んなミステリ・テイストを、おもちゃ箱をひっくり返したように広げた煩雑さだけが印象にのこり、それらを収束させる手段に、オリジナリティのある用法や演出がみられなかったことに、物足りなさを覚えずにはいられなかった。

すでに新潮文庫から刊行されている、竹本氏の近作『かくも水深き不在』も、同じようなニューロティック・スリラー的な雰囲気に、バラバラの四つの短編が一つのドラマに連結されるという形式がとられているが、こちらの作品の方が圧倒的に完成度のたかい秀作として高評価できる。また、併録されている書き下ろしの『オセロ殺人事件』は、旧作の『将棋―』よりズッと文章が流暢で読みやすく、タイトルと内容に違和感も覚えずに楽しむことができた。
将棋殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 将棋殺人事件 (角川文庫)より
4041883024

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