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本好き! さんのレビュー一覧
本好き!さんのページへレビュー数159件
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丁寧な書きぶりと、しっかりしたプロットは健在。警察署内で起きた窃盗事件が思わぬ方向へ向かっていく、警察内部の闇の部分をうまく表現していると思う。似たような事件が実際に起きても不思議はないような。
ただ、「孤狼の血」シリーズのガミさんや日岡に比べると、登場人物たち黒瀬や泉にしても魅力はややダウンし、ストーリー的にも少々地味なイメージさえ残る。最終盤は安っぽい2時間サスペンスのような展開になったのが残念。 |
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女手ひとつでたこ焼き屋を切り盛りする十喜子、十年ぶりに姿を現した息子とプロレスラーの嫁、手のかかる子供。十喜子を取り巻く商店街の人たちなど、地元出身で大阪を知りつくす著者ならではの大阪人情物語。
十喜子の一生懸命さと庶民的なおばちゃんらしさが全編に伝わり、応援したく(たこ焼き屋に行って見たく)なった。かの名曲のタイトルを拝借しているが、これもなるほど感が。 全編的によき大阪を感じさせるほんわかドラマでした。これぞホンマの大阪人情。 |
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ほっこりストーリーも8巻目ですか。
今回はコロナ禍にもかかわらず、思い出の食を求めて様々な人がやってきますが、期待を裏切りません。 特に「ピザ」の章は少し変化球できました。ともすればワンパターンにハマってしまうところを違う視点できたところは考えられてるなと思います。家族をテーマにしたグッとくるストーリーが毎回珠玉です。また、妙齢の客達のキャラクターがストーリーに華を添えています。セレブで名を馳せている人の幼少の頃の苦労話は胸を打ちます。 |
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オリジナル・ストーリーとして制作された映画のノベライズなので、柚月さんの「孤狼の血」3部作とは別物として読むべき作品。
原作は柚月さんでも、ノベライズは別の人。 映画版のためか、ストーリーは迫力があって楽しめるが、どこか安っぽさは否めない。柚月さんの原作3部作をすべて読破している身としては物足りなさが。 それに前作の映画は”ガミさん”こと大上刑事の存在感が抜群だったので、彼がいないとなるといくら日岡が活躍しても…というのはある。 その辺を「狂犬の眼」「暴虎の牙」はしっかりカバーしていたんだけれど。 まぁ、上林とチンタのキャラで成り立っている作品ですね。 ともかく、映画は映画として楽しませてもらいましょう。 |
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安吾の名作として名高い本作。登場人物が多くて読みにくいという声もあるが、あの時代にこれだけのものが書けたことは驚嘆。よっぽど探偵小説が好きだったんだな。登場人物の個性が光っている。
新潮文庫版に収録の短編「アンゴウ」は戦争の悲惨さとどこかほのぼのさせる感動作。よくぞ組み入れていただきました。 戸川さんと北村さんの対談を読んで、作品世界の裏側がわかってなお楽しい。 |
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いつの時代になってもなくなることのない「いじめ」問題。今回も重いテーマを貫井流に取り上げた作品です。
重厚感のあるテーマを読みやすく描いたと思われるのは、”アニコン”を大量殺人現場に取り上げたところか。その辺に貫井流を感じさせます。 その他にも、自分と接点のあること、あまりないことについて人はどう関わるか、考えさせるところもありました。 事の真相については、そうなのかなぁ。。。という感想にとどまってしまい、読後感はどこか消化不良を感じるものでもありました。 でも、やはり貫井さんともなればこの重いテーマにずっしりとした警鐘を鳴らしたという点では成功しているでしょう。 いわれているほど悪くないですよ。この調子で次回作も重いものを持たせてくださいよ。 |
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前作「たこ焼きの岸本」でたこ焼き屋を営む十喜子の女子高生時代から進と結婚するまでの「エピソード0」的な第2巻です。
十喜子の病院勤務時代にはある「事件」も起きて、ミステリ要素も込められています。 前作にも増して、大阪人情、大阪の文化が織り交ぜられ、大阪下町の人たちの温かさがしっかり伝わってきます。少しでも大阪に縁のある人なら、これぞザ・大阪を(それも古き良き昭和の)感じることでしょう。 十喜子は進のようなちゃらんぽらんな男とよく結婚しようと思ったものですが、前作を読んでいれば納得はいくでしょうね。 |
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確かに翻訳モノ独特の言い回しが気にならないこともないが、古典ミステリの名作には違いない。文句のつけようはないし、時代を考えればその時代にこれだけの構成でできることが称賛に値するといえるのでは。「多重解決」という手法も面白いし、「犯罪研究会」の面々も個性的。
貫井徳郎が本作を意識して「プリズム」(既読)を書いたときいて納得。 |
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悲惨な電車事故をベースに、人を愛することとは?を問いかける心温まるファンタジー。幽霊が事故の犠牲になった愛する人に会わせてくれるというのは既視感があるが、良心的な作品となっていると思う。特に第四章の最後はウルウルくるね。どこか自分に重なる部分もあって、十分惹き込まれた。いいお話を読ませてもらいました。
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普段はあまり手にしない類の作品だが、タイトル当てということで閑話休題的に読了。○○○○○○○○は終盤にはわかったし、普通に読んでいれば判明しやすいでしょう。
それにしても気になったのは、嫌悪感をもたせるほどの軽さと下ネタ的情景!やはり結局のところ普段あまり手にしない作品のひとつでありました。おそらく高い確率で吝作品はこれが最初で最後。 |
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横溝正史は私がミステリにハマるきっかけになった作家(そうです、乱歩より先!)。そんな横溝ワールドと親族間のトラブルを上手く絡ませてます。作中でもそう言わせてますが、なかなか上手く描かれています。横溝についての薀蓄もさり気なく公開、あぁそういう時期もあったんだなとしみじみする場面も。シリーズの中でも上位にくるおもしろさでしょうね。
でもなぜ2021年(未来!)の設定が? |
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役場の仕事に行き詰まりを感じる主人公・あたりが現実逃避するお話。結局はもとの職場に戻るけど、どこか「およげ!たい焼きくん」に近いものを感じた。あたりはこの経験を通じて成長できたのか?は少々疑問。
現時点で渚さんの著作すべて読了。次回作が今から楽しみ! |
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ワンパターンなのに毎回ほっこりさせられるエピソード。
今回は第1章にあの大道寺茜さん登場。認知症を患う父親を気遣う様子に感涙。 早くも第7弾になる本作も飽きをこさせず、目頭を熱くさせてくれます。 |
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中山七里が生んだオールスターキャストによる豪華版。(そういう意味での「合唱」か。)
一応岬洋介シリーズだろうけど、音楽ミステリというよりは法廷モノといった方がしっくり。音楽が流れるシーンも1ヶ所だけで少々もの足りず。 岬父子対決はなかなかの読みどころだが、結末は予想がついたので、ドンデン返しの帝王による作品としては普通レベルか。 |
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宇恵康彦主人公の「監督の問題」の続編と思いきや、第1章はそうだが、野球界を支える解説者、ウグイス嬢、コーチ陣、審判、果てはダフ屋まで。いわゆる裏方たちの葛藤を描いた短編集となっている。なるほど、実際の世界でもさまざまな葛藤、柵があるんだなぁと感心させられる。グランドの現場のみならず、決して仲良しクラブではないのだから、これはサラリーマン社会も一緒だからね。
新たに追加された書き下ろし「笑えない男」は大学野球界が舞台、短い中にも読み応えあり。 |
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佐藤憲胤時代に描かれた幻のデビュー作。「QJKJQ」「Ank」以前ということで、青臭さもあるものの、その独特な世界観のきざしは見える。純文学のカテゴリに入るようだが、いやそんなはっきりとした所に収まるような単純な世界ではない。ギャンブル小説のようでそっくり嵌っているわけでなく、あえてジャンル分けしているにすぎない。ジャンルを作るとすれば、佐藤究というジャンルで特異なる個性を噴出し続けるだろう。
上の2作以前ということで、点数的な評価では低めだが、他にマネできないであろう、この世界。しっかり見守っていこうと思う。 |
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大阪下町の商店街でたこ焼き屋を営む岸本十喜子。
彼女を取り巻く商店街のコテコテの関西人店主たち。 関西人ならどっぷりとなにわ人情にハマれる作品。テーマがテーマだけにどうしても軽いコメディタッチになってしまうが、この人情がわかる人にはわかるのです、大阪人の優しさが。 女子プロレスが題材として出てくるが、著者の作品はスポーツがらみが様になってるようで。 この路線はやはりハマるので、ぜひシリーズ化もしくは続編を希望。 |
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「超不自然主義」で背中が寒くなり(18禁?)、
「東京回遊」で、胸をジーンとうたれ、 「ぱんぱかぱ〜んとぴーひゃらら」で頭がクラクラ(再び18禁?)。 対物性愛の異常を描く「超不自然主義」は、限定盤CDシングル「解放区への旅」に付録されていた短編小説「やとわれ地蔵」の続編かな。 「ぱんぱかぱ〜ん…」は主人公の男女の状況がやりきれなく、救いようのない姿にタイトル「本性」の意味を知らされる。 読み終わってみると、「東京回遊」はまだ救われるストーリーになっている。一服の清涼剤か。 改めて、黒木さんの曲と併せて読むと彼女の独特の世界に浸れる一冊。他にあるようでない黒さ。余談ですが、ブックカバーに真っ黒なのをつけて読むと、この「黒い」世界にどっぷりとつかれます。 |
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禁止シリーズの中では普通のミステリに近いような、これまでのシリーズと比べると「らしさ」が感じられなかった。
でも独特の嫌悪感は健在、歪んだ愛情、追い詰められていく焦燥感はしっかりと残っている。シリーズが続くのであれば、またこれまでのリアル感をぜひ。 |
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某乳酸菌飲料の女性配達員をモデルにしたどこかほのぼのする連作短編集。いつもニコニコと元気な彼女たちもそれぞれに事情を抱えており、それが描かれた作品ですが、そんな彼女たちの息遣いが聴こえてきそうな「呼吸する町」というタイトルは実に秀逸。
特に最後の章「リセット」はミステリ色も濃いが、私自身も経験したエピソードもあり、心に響いてきてジ〜ンとくるお話でした。 うちの職場にも彼女たちがやってきていますが、これまで見向きもしなかったので、これを機に売り上げに少し貢献してあげようかな、とも思えるようになる作品です。 |
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