■スポンサードリンク


LN さんのレビュー一覧

LNさんのページへ

レビュー数20

全20件 1~20 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.20:
(10pt)

乱反射の感想

人間が社会生活を営む上で、守るべきモラルの閾値とはどれくらいでしょうか?
通勤・通学で乗る電車で、他の乗客を意識せず空いている優先席に座ったことはありませんか?
夜中に洗濯機を回したり、大き目の音でTVを見たりといった、隣人を意識しない行動をとったことはありませんか?
本書の登場人物たちのように、「ちょっとくらいいいか」と思ってモラルがない行動(”モラルがない”の基準も人それぞれですが)をとってしまう人は、少なくないと思います。
日常生活における多くの行動は主観的な良し悪しによって行われ、またその行動による影響を当人は深く考えないということを認識させられました。
読了感に限れば、非常に悪いという評価になると思います。
しかし、私の感情や思いを想像以上に揺さぶられた、という点で☆10とさせていただきます。
乱反射 (朝日文庫)
貫井徳郎乱反射 についてのレビュー
No.19: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

占星術殺人事件の感想

ミステリ好きにもかかわらず本作をずっと読んだことないという恥をやっと雪げました。
某作品のネタバレを見てしまっていたのですが、最初の手記の読みにくさを越えれば非常に面白く、良く出来た作品でした。
ネタバレされたメインのトリック以外も興味深かったです。
また、確かに読者に対してあからさまな形で必要な情報は示されており、最後の種明かしでも様々な箇所で「確かに」と納得させられるあたり流石だと感じました。
「トリック知ってるし…」という方でも未読ならば非常におすすめです。
占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)
島田荘司占星術殺人事件 についてのレビュー
No.18: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

絶叫の感想

鈴木陽子の半生を追いかけながら、視点が切り替わりつつ物語が進みます。
全体の流れや展開、登場人物たちの心象を様々な視点を通すことで掴めるようになっていく構成は見事でした。
女性の転落を題材とする作品は少なくないですが、単にそれだけではない引き込まれてしまう展開が、本当に面白かったです。
絶叫 (光文社文庫)
葉真中顕絶叫 についてのレビュー
No.17: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

黒い家の感想

最高で最悪の本でした
読み始めたら止められずに一気に最後まで読んでしまうくらい面白いです
というか途中でやめたら余計に怖くてやめられないというのが正しいですが
結局のところ、本当に怖いのは幽霊ではなく生きた人間だというのがよくわかりました
また、所々で出てくる昆虫の表現も独特で惹きつけられました
本当に恐怖しかありません
おかげでめでたく私のトラウマが一つ増えました

黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志祐介黒い家 についてのレビュー
No.16:
(9pt)

ネバーランドの感想

やはり、恩田先生は素晴らしいですね
登場人物達の人間関係が絶妙に表現されています
あとがきで恩田先生がそれぞれの登場人物に対するイメージを語っているのでそれもまた読みどころです
ネバーランド (集英社文庫)
恩田陸ネバーランド についてのレビュー
No.15: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

夜のピクニックの感想

久々に文句なく星10をつけられる作品に出会いました。
最初から最後まで次のページが気になって仕方なく、1日で読んでしまいました。
私はまだついこの間まで高校生だった若輩ですが、私の母校にもこの歩行祭のようなものがありました。
そういうこともあり非常に読みやすく、歩く辛さや歩きながら友人と話す楽しさなど共感できる部分も多かったです。
高校時代の懐かしい思い出を思い出させてくれる素晴らしい作品でした。
夜のピクニック (新潮文庫)
恩田陸夜のピクニック についてのレビュー
No.14: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

天使の囀りの感想

怖かった、けどものすごくおもしろかった……。
グロ系の話なので描写に抵抗がある人もいるかもしれませんが
話の筋としては素晴らしかったと思います。
というより、このグロさあっての面白さでした。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
天使の囀り (角川ホラー文庫)
貴志祐介天使の囀り についてのレビュー
No.13: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

アクロイド殺しの感想

いろいろな所で「アクロイド殺し」の評判を聞き、いつか読んでみようと思いついに読むことができました
自分の中でかなりハードルをあげてしまっていたのですが、それでも物凄く面白かったです
今となっては定番の叙述トリックですがその原典とも言える作品がこれです
翻訳のため読みづらくはあるかもしれませんが、間違いなく騙され、そして面白かったと言える作品でしょう
アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティアクロイド殺し についてのレビュー
No.12: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

最高の読了感

最高でした。
文句なく10点満点です。
登場人物の魅力、展開、エンディング、読了感、どれをとっても素晴らしかったです。
こんなにも満足感が得られる小説はそう多くはないでしょう。
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.11: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ハサミ男の感想

素晴らしい一冊でした。
評価10としたいところですが自分はトリックに気づいてしまったので評価9としたいと思います。
気づかなければ当然評価10でした。
再度申しますが本当に素晴らしかったです。
ぜひ読んでみてください。
ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之ハサミ男 についてのレビュー
No.10: 8人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

13階段の感想

久しぶりに完璧な作品に出会いました。
完成度、表現力、登場人物の魅力、何においても文句なしです。
この作品のメインテーマである「死刑制度」は取りつきづらいテーマではあるかもしれませんが、読んでいくうちにどんどん引き込まれて、最後に必ず「読んでよかった」と思えるはずです。
死刑に対する作者の問題提起により読者は自然と、死刑とは何か、果たしてそれは正しいことなのか、という思いを持つようになるはずです。
単なるエンターテイメントの小説ではなく、現代の日本の刑法への自分の考えを見つけられる作品です。
本当に素晴らしい作品でした。


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
13階段 (講談社文庫)
高野和明13階段 についてのレビュー
No.9: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

冷たい校舎の時は止まるの感想

とてもよかったです。
自分が登場人物たちと同年代ということも手伝ってか共感出来るところが多かったのも好印象です。
評価が低い人方たちの言うように確かに少し長かったし、まわりくどいと思うところも少なからずあったけど私はとても楽しめました。
ただ、場面展開が早すぎてコロコロ場面が変わるのは、ちょっと残念でした。
他の好評価の点は、登場人物たちのキャラでしょうか。
一人一人がすごい魅力的でした。
中高生向けと言ってしまえばそれまでですが、大人の方も昔に戻って楽しむことが出来るのではないでしょうか。


冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
辻村深月冷たい校舎の時は止まる についてのレビュー
No.8: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

日本推理作家協会賞に見合う完成度

素晴らしかったです
賞に見合った内容なのは言うまでもありません
私はトリックと犯人がなんとなくわかってしまったので
驚きが半減してしてしまいましたがそれでも十二分に
楽しむことができました
前のレビューでパズルのピースがはまっていくようと
おっしゃっている方がいますが、まさにその通り
今まで自分が読んだ小説(と言っても微々たるものですが)の中で
ダントツの完成度だと思います
これでトリックに気付かなければ文句なく評価10なのに…
気付いた自分に満足半分がっかり半分て感じです(笑)
時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)
綾辻行人時計館の殺人 についてのレビュー
No.7: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

暗いところで待ち合わせの感想

乙一らしい、あらすじですでに引き込まれる話でした
さすが奇才といったところでしょうか
ページ数の多さ≠物語の厚みが実感できます
ただの恋愛ものと違いしっかりどんでん返しがあったのも
評価のポイントですね
とても楽しめました
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一暗いところで待ち合わせ についてのレビュー
No.6: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

グロ注意ですね

とりあえず読了して、まず呆然としました。
個人的に非常にエログロな作品だなぁという印象なので、知人等に勧めると、人によっては「尖ったの勧めてきたなぁ」と思われるかもしれません。
しかし、このどんでん返しを読まずして、「どんでん返し好き」は名乗れないでしょう。
ただただすごかったです。自分的には、十角館の殺人以来の衝撃でした。
「どんでん返し」が好きな人は必ず目を通すべき作品です。
新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子武丸殺戮にいたる病 についてのレビュー
No.5: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

そして誰もいなくなったの感想

前から気になっていたし、外国のミステリーも読んでみようと思い
これを読んでみました
自分は叙述トリック、というかどんでん返しモノが好きでしたので
評判通りには楽しめたと思います
犯人は本当に意外でした
また、ネタばらし、といいますか犯人が分かる瞬間が唐突にやってきたので
準備もなく普通に驚きました
読んで損はない作品です
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
No.4: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

負の世界観

この作品を一言で言うなら、「負の世界観」という感じでしょうか。
「僕」と「森野夜」という負の極地にいる二人と「死」というテーマを中心に物語が展開していきます。
とても読みやすい作品でした。
乙一さんの文才もさることながら登場人物たちへの「共感できなさ」が逆に読みやすさが増す要因だとも思います。
短編集とは思えない作品の出来で、ページ数が少ないのに読みごたえはばっちりです。
私たちの世界観の全く逆の世界観を体験してみてはいかがでしょうか。
GOTH 夜の章 (角川文庫)
乙一GOTH リストカット事件 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

Anotherの感想

綾辻さんの集大成という感じです。
囁きシリーズの猟奇的な一面を持ちながら
館シリーズの意外性も持っているので、綾辻好きにはぴったりではないかと。
文章も読みやすく、ちょうどよい長さなので
気持ちよく読了できる作品でした。
Another
綾辻行人Another(アナザー) についてのレビュー
No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ルームメイトの感想

とても楽しめました。
人によって好みが分かれる作品かもしれませんが、一度読んでみて損はないのではないでしょうか。
みなさんが言っているようにモノローグ4にも触れるとすると、自分は正直とても考えさせられました。
なくてもいいのですが、あった方が読者に想像させる余地を残していると感じて自分は好きです。
ルームメイト (中公文庫)
今邑彩ルームメイト についてのレビュー
No.1: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

これを読んでミステリ好きになりました!!

自分のミステリ好きの原点ともいえる作品です。
この作品が私にミステリの面白さを教えてくれました。
なので、書評は10にさせていただきます。
とにかく、処女作とは思えない出来栄えだと思います。
あの1行で綾辻ファンとなっていしまいました。
全身総毛立ったのを今でも鮮明に覚えています。
ミステリ好きなら必ず読んでほしい一冊です。
講談社文庫の新装版は特に"うまい"作りとなっているので是非見てみてください。
十角館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人十角館の殺人 についてのレビュー