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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数247件
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感想が難しい…。
内容とは関係ない感じた事の感想です。 本格ミステリ大賞作品ですが、 私にはその本格やミステリの印象よりも、 自分の中にある心の闇のようなものを浮き出された感覚を受けた作品でした。 ミステリの雰囲気で多くを語らず何が起きているか分からないまま話が進むのですが、 要所要所に出てくる単語から連想するイメージに後ろめたさや悪い事を勝手に想像してしまいました。 その連想する思考を持っているから、変な方向に勝手に振り回されて 怖がったり疑ったりしたわけで、 純粋な気持ちで作品を俯瞰して見るとなんでもないようにも思えたりと、 なんと言いますか、心理を操られた気持ちでした。 好みの面で点数は低いですが、こういう作品が書けるのは凄く、 他の作品にも惹かれる気持ちになりました。 |
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麻耶雄嵩氏の作品はたびたび、探偵の存在を問いかけるテーマが隠されていると感じます。
ミステリに探偵は必要ですか?と言ったニュアンスです。 本作での貴族探偵は"探偵"でありながら推理をしません。 推理して一同に伝えるなんて労働は貴族のする事ではないので信頼する優秀な使用人に任せる。と言ったキャラでした。 推理を放棄(断念?)するという要素の問い掛けは過去作でもありましたが、 今作では貴族という特徴を生かして変わった探偵を作りだしていたのが特徴的で面白いと感じました。 短編集に収まっている各話のタイトルも ワルツ王のヨハンシュトラウス2世の曲名からとられており、 貴族である優雅な雰囲気を引き出していると思います。 シュトラウス2世は個人的に好きな作曲家なので 物語にどう絡んでくるのかと淡い期待を抱きましたが、 そこはあまり関係が感じられませんでした。 貴族の扱いについても探偵の存在に活用されている傾向で、 事件の謎にはあまり関与してなかったのが個人的に残念でした。 貴族ならではの舞台や仕掛けが絡んできたらと、期待していた次第です。 物語の中では、こうもりが巧い仕掛けだと思いますが、 ロジカルに解決するのが目立つ加速度円舞曲が一番好みでした。 |
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1作目、2作目の期待とは違う方向へ行ってしまった作品。
好みの問題もありますが、とても残念でした。 雑誌掲載における連作の時間の中で、 1、2作目読んだ人へ意外性を与える為にとられた方法としては、この選択肢はアリで、 やろうとしている仕掛けやテーマは好感です。 ですが、全体的に事件やトリックなどの説明箇所が煩雑で、 こういう人たちだから。こういう設定だから。と、 理論的ではなく場や感触でごまかしてしまっている印象をとても受けました。 1,2作目を読んだ人が前提の補足作りです。 先出しフォローみたいで面白い表現が、 P145付近のザンギャ君が 『ざけんな』 と言って 頭狂人が 『実はこの反応が見たかったんだよ。今回はこれがテーマだった。 人間というのは結局、自分の価値観に合ったものしか認めたがらない生き物なんだね。』 と言う所。 頭狂人の気持ちが作者の気持ちで、 本書はこういう実験的なものがテーマだったんじゃないかなと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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幻想的といいますか宗教的といいますか、
本編にもあります蝋燭の炎の揺らぎの様な、 輪郭が定まらない不思議な世界でした。 ミステリのわかりやすい要素を挙げるとしたら、 穹廬(テント)の中でおきた密室殺人ですが、 このトリックも本書の不思議な世界により意識がぼやけ、 大胆な仕掛けが見えなくなってました。 端的に述べられる文とそこから生み出される幻想とで 不思議な魅了を受けます。読後の余韻も不思議なものでした。 |
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ラストで覆る5つの物語が入った短編集です。
ミステリの醍醐味でもある最後に世界が変わる様が味わえるのは良かったです。 気軽に読みやすい『恋煩い』『嘘つき紳士』が好みでした。 『妖精の学校』については、調べてから色々考えさせられた話で深いなと思いました。 『終の童話』に至っては私の中での北山さんらしい一面が強く感じる作品でした。 物理の北山と言われてますが、こういった幻想や童話的な世界感の下地があるから現実的な物理ものが強調されるんだろうな。 そんな事を感じました。 |
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仲間の汚名を明日までに解決できるのか?と、
タイムリミットがある内容ながら慌ただしい話になっていないのが印象的。 内容の展開は確かに早いのですが、重みのある会話。地道な捜査。 根強い仲間の協力を得る事で淡々と事件の概要を把握して行った為、 ずっしりと重みを感じる内容でした。 ただ、地味なので好みに合わないのが正直な所です。 警察小説ってどんな本?と聞かれればこの本が出るのも頷ける作品でした。 |
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独白する…を読んだ後にページ数が少ない短編集をさっと読んでみようと手に取りました。
ミステリではないのは分かっていた上での読書と感想ですが、 この良い意味で不快な表現力はやはり凄い。たまに読みたくなる変な中毒性を感じました。 |
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謎解きの好みは低いので点数抑えました。
この作品の味わいどころは謎解きより、香菜里屋のバーでした。 ゆったりとした作品の雰囲気は香菜里屋の店の雰囲気を良く引き立てています。 落ち着いていて、文体にふんわりとして、謎は酔わない程度に触れる感じ。 料理もとても美味しそうです。 店に訪れるお客さん同様に、 解決の糸口になるマスターの一言をどこかで期待している自分が常にいました。 |
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袋とじミステリの元祖とも言える作品。
奇術師が仕掛ける大マジック。復讐を成し遂げ、殺人を犯し、自分も殺される。 と言ったキャッチコピーの結末が袋とじされている本です。 前半から唐突に始まる裁判模様から興味を惹きました。 無実を訴える被告人に対して、 現場に残された被害者と思われる血液や 焼却された骨の一部を突き付けられます。 古典的な雰囲気の中、何が起きたのか?事件の全貌を読み進める本です。 結末の真相における仕掛けは、とても物足りなく感じてしまいました。 当時は大トリックでも今では1つの構成として見慣れている為です。 ただ、ストーリーやサスペンスとしての面白さはしっかりしていて なかなかの傑作でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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前半は舞台の新宿やそこに住む者達との絡みなど、
鮫島の硬質なハードボイルドっぽさがひしひしと感じましたが、 後半の鮫島には人間味や弱さが見え隠れし、 少し雰囲気を崩した印象を自分は受けました。 それが良さにもなりますが、 好みとしては硬質の雰囲気のまま浸りたかったです。 それにしても登場人物達はどれも印象に残る人々ばかり。 ちょい役を感じさせないぐらいインパクトが残ります。 好みの問題で点数は中間ですが、 とても面白く続きが読みたくなる良い作品だと思いました。 |
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【ネタバレかも!?】
(4件の連絡あり)[?]
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円形に席順が描かれた謎を時計台のヒラメキから解決する訳ですが、
そもそもこの席順表自体の違和感が気になって楽しめませんでした。 ただ、あらすじで最初に述べられている、ラストの衝撃の真相は好みです。 |
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表題のダイヤモンドは短編が6つだから名づけられたタイトルです。
一発ネタを奇妙な物語として仕立てられており、 お手軽なサスペンス物でした。 あらすじにある、衝撃のどんでん返しというのは どれにも感じられませんでしたが、 全ての作品には裏の動きがあり、 最後の数行にそれは何であったか明かされる謎は、 それとなく楽しめました。 |
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UMAが出てくる非現実感は
他の著者の作品を予め読んでいた事もあり、 気にせず読む事ができました。 むしろこの怪物たちの情報が どのように扱われるかに期待をして読み進めました。 雪の山荘に閉じ込められた面々が それぞれが何かに変身できる能力を匂わせます。 いったいどんな話に落ち着くのか想像できませんでした。 あらすじにある 『僕は自分が犯人ではないことを知っている。 それを突きとめられないなら、全部殺してしまえばいい』 から感じる話のイメージとは全く違うものでしたが、 ひねくれたラストは中々面白いなと思いました。 それにしても飛鳥部作品はとても個性的です。 著者名知らずに読んでも氏の作品だとわかる気がしました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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好みの問題で点数は低めですが、作品は強烈なインパクトです。
これが"飛鳥部勝則"だと言わんばかりの、他では味わえない個性的な本でした。 "オカルト"や"怪奇"という言葉だとしっくりこない。 他の方が述べてますが"キワモノ"と言われるとなるほど。と思う小説でした。 登場する人物たち、建物の奇傾城、その他もろもろ、 いつ崩壊してもおかしくないアンバランスなモノが 印象的に数多く出てきます。 微妙な均衡で今まで存在していたものたちが、 女子高生の示門黒との関わりをきっかけに、 より狂いが強調されていってしまった……。 (ブラックホールのように闇を集められた感じ……) ミステリ的な仕掛けを気にするよりも、 読み終わった最初の印象はそんな感じで、 黒を取り巻く闇が印象的でした。 肉体や精神的な崩壊。 小説枠の崩壊。 (崩壊というより異形への変化?) なんかガラガラと色々な物が崩れた印象。 序盤は落ち着いて、ゆったりとした雰囲気だったのに 後半は急加速してどこかへ突き抜けてしまった勢いで、 とても唖然とさせられました。 |
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