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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数239件
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謎解きの好みは低いので点数抑えました。
この作品の味わいどころは謎解きより、香菜里屋のバーでした。 ゆったりとした作品の雰囲気は香菜里屋の店の雰囲気を良く引き立てています。 落ち着いていて、文体にふんわりとして、謎は酔わない程度に触れる感じ。 料理もとても美味しそうです。 店に訪れるお客さん同様に、 解決の糸口になるマスターの一言をどこかで期待している自分が常にいました。 |
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袋とじミステリの元祖とも言える作品。
奇術師が仕掛ける大マジック。復讐を成し遂げ、殺人を犯し、自分も殺される。 と言ったキャッチコピーの結末が袋とじされている本です。 前半から唐突に始まる裁判模様から興味を惹きました。 無実を訴える被告人に対して、 現場に残された被害者と思われる血液や 焼却された骨の一部を突き付けられます。 古典的な雰囲気の中、何が起きたのか?事件の全貌を読み進める本です。 結末の真相における仕掛けは、とても物足りなく感じてしまいました。 当時は大トリックでも今では1つの構成として見慣れている為です。 ただ、ストーリーやサスペンスとしての面白さはしっかりしていて なかなかの傑作でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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前半は舞台の新宿やそこに住む者達との絡みなど、
鮫島の硬質なハードボイルドっぽさがひしひしと感じましたが、 後半の鮫島には人間味や弱さが見え隠れし、 少し雰囲気を崩した印象を自分は受けました。 それが良さにもなりますが、 好みとしては硬質の雰囲気のまま浸りたかったです。 それにしても登場人物達はどれも印象に残る人々ばかり。 ちょい役を感じさせないぐらいインパクトが残ります。 好みの問題で点数は中間ですが、 とても面白く続きが読みたくなる良い作品だと思いました。 |
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【ネタバレかも!?】
(4件の連絡あり)[?]
ネタバレを表示する
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円形に席順が描かれた謎を時計台のヒラメキから解決する訳ですが、
そもそもこの席順表自体の違和感が気になって楽しめませんでした。 ただ、あらすじで最初に述べられている、ラストの衝撃の真相は好みです。 |
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表題のダイヤモンドは短編が6つだから名づけられたタイトルです。
一発ネタを奇妙な物語として仕立てられており、 お手軽なサスペンス物でした。 あらすじにある、衝撃のどんでん返しというのは どれにも感じられませんでしたが、 全ての作品には裏の動きがあり、 最後の数行にそれは何であったか明かされる謎は、 それとなく楽しめました。 |
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UMAが出てくる非現実感は
他の著者の作品を予め読んでいた事もあり、 気にせず読む事ができました。 むしろこの怪物たちの情報が どのように扱われるかに期待をして読み進めました。 雪の山荘に閉じ込められた面々が それぞれが何かに変身できる能力を匂わせます。 いったいどんな話に落ち着くのか想像できませんでした。 あらすじにある 『僕は自分が犯人ではないことを知っている。 それを突きとめられないなら、全部殺してしまえばいい』 から感じる話のイメージとは全く違うものでしたが、 ひねくれたラストは中々面白いなと思いました。 それにしても飛鳥部作品はとても個性的です。 著者名知らずに読んでも氏の作品だとわかる気がしました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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好みの問題で点数は低めですが、作品は強烈なインパクトです。
これが"飛鳥部勝則"だと言わんばかりの、他では味わえない個性的な本でした。 "オカルト"や"怪奇"という言葉だとしっくりこない。 他の方が述べてますが"キワモノ"と言われるとなるほど。と思う小説でした。 登場する人物たち、建物の奇傾城、その他もろもろ、 いつ崩壊してもおかしくないアンバランスなモノが 印象的に数多く出てきます。 微妙な均衡で今まで存在していたものたちが、 女子高生の示門黒との関わりをきっかけに、 より狂いが強調されていってしまった……。 (ブラックホールのように闇を集められた感じ……) ミステリ的な仕掛けを気にするよりも、 読み終わった最初の印象はそんな感じで、 黒を取り巻く闇が印象的でした。 肉体や精神的な崩壊。 小説枠の崩壊。 (崩壊というより異形への変化?) なんかガラガラと色々な物が崩れた印象。 序盤は落ち着いて、ゆったりとした雰囲気だったのに 後半は急加速してどこかへ突き抜けてしまった勢いで、 とても唖然とさせられました。 |
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事件の関係者による独白形式で淡々と進む物語。
第三者視点や解説がないので、 正直な所、告白された内容がすべて真実とは限らない所が面白い。 見える必要もないですが 深読みすればするほど真実が見えない心の闇が良いです。 文章のセリフ文を見ただけでどの人の告白なのかが 分かる程、人物が描かれていると思いました。 後半、セリフが突如出ただけで森口先生が現れたと思ってゾクっときました。 |
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作品中に漂う個性的な濃さが強烈なインパクトで硬質な印象。
堅物な警察小説を読んだ感じでした。 表題の「第三の時効」含め、どれも質の高い作品でしたが、 何故か読み進み辛く、作風が肌に合わなかったのかなと思う所です。 |
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この作者の味とも言えますが、
"動機"が特殊過ぎて合わない人は合わないんだろうなと感じました。 この話の舞台はこう言うものだと割り切り、 この条件設定の中での謎と解釈の掛け合いに浸れば面白いです。 青酸カリの小瓶の蓋が閉まっていた事から疑惑が浮上するのですが、 よくあるミステリーのように直ぐに他殺を疑うのではなく、 まず友人の自殺を信じて何が起きたかを考えようとする、 メロスを待つセリヌンティウスを模した作風が面白かったです。 ただ、あんまりビックリするような仕掛けがなかったのが残念かな。 淡々としている印象でした。 |
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作者の同名の作家が登場するのですが、セリフの『人物の書き分けができない』に始まる自虐ネタが面白い。
漫才テンポのユーモアな流れのため、孤島の連続殺人小説なのにとても話が軽い印象でした。 こう言った作風は良い点もあるのだけれど 今回は、あまりにも軽いノリで連続殺人事件が発生して人が減って行くので 主人公達以外の登場人物は記憶に残らない&事件も記憶に残らず読んだあと直ぐに内容を忘れてしまいました。 トリックはあの手法ですが面白くできていると感じました。 |
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生き残りゲームと言う舞台設定は緊迫感があって面白い。
場所の動機付けも冒頭のテロリスト(?)風の紹介で納得できました。 ただ、主人公の緩い心情に始まる緊張感のなさ、ゲームのルールに基づいた戦略や仕掛けがあるわけでもない。 行きあたりばったりの問題に挑むだけ。 舞台は良いですがその他の内容は残念に感じました。 最後まで主人公の行動に共感できず、読まされるのは辛かったのですが、その反面に位置する兄には共感できたので、読者をモヤモヤさせるこの主人公の性格付けはわざだと思う事にした。 ラストのどんでん返しやオチについては個人的にアリです。 |
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軽い文体、
登場する推理作家達の大人をあしらう毒舌な青年達、 ラストの展開や海洋生物に至るまで 終始毒に包まれた作品だと感じました。 ある意味ここまで一貫して本格好きな読者をも あしらうこの作風は1つの成功かな?と変に考えてしまいます。 自分の好みではなかったですが、 このアンチミステリは、メフィスト賞らしいなと思いました。 |
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