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あんみつ さんのレビュー一覧
あんみつさんのページへレビュー数21件
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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富裕層が集う別荘地帯に樫間高之は向かっていた。
亡き恋人・森崎朋美の両親の別荘である。 久々の再会に喜び、また、朋美の死を悼む男女八人。 そこに逃亡中の銀行強盗が侵入した。 強盗の監視下、何とか外部との接触を試みるも、ことごとく失敗に終わる。 それも強盗以外の者が妨害しているらしい。 内の者への疑惑が強まるなか、ついに一人殺された。 状況から見て犯人は強盗ではない。 さらに朋美の死も殺人の可能性が浮かびだし、皆疑心暗鬼にかられる。 はたして犯人は誰なのか―・・・ 個人的に東野圭吾氏はあまり相性がよくないようです。 舞台設定は面白そうで、読んでみたくなります。 強盗の監視下という緊迫した状況。 さらに密室殺人。 しかも犯人は強盗ではない。 この舞台設定は面白そうですし、ページ数もほど良いです。 しかし、登場人物に魅力がないのか、メインの仕掛けがわかりやすいからなのか。 可もなく不可もなく、あまり印象に残らない作品だと感じます。 仕掛けが三つとしたら、一つは本人他作品、もう一つは別作家作品で既に見た覚えがあります。 目新しいのは強盗の存在ですが、あまり緊張感がなく、展開も読めてしまいます。 ラストは個人的には、あまり好きではありません。 内容もページ数も良くも悪くも無難で、軽くミステリを読むには良いのだと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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人生を自暴自棄気味に過ごすオオバカナコ。
カナコは時給30万に惹かれて闇サイトのバイトを請け負い、その結果凄惨な拷問に遭遇し、殺されかけた。 咄嗟の機転で生き延びるも、行き先は殺し屋が集う会員制の“ダイナー(定食屋)”。 彼女は“使い捨てのウェイトレス”として雇われたに過ぎず、既に8人ものウェイトレスが使い捨てられていた。 殺し屋に気に入られなくて殺されるかもしれない。 それとも、殺し屋に気に入られて殺されるかもしれない。 “生と死”が隣り合わせの“ダイナー”で、はたしてカナコは生き残れるのか―・・・ 大藪春彦賞を受賞し、多くの方が高評価している作品なので、面白いと思う方が多いのでしょう。 しかし、残念ながら私には合わなかったです。 本作をミステリと期待して読んだためかもしれません。 私はオスダメミステリを参考に本作を購入したため、“ダイナー”や殺し屋のもたらす事件や過去に謎があるのかと思ったのです。 ですが、読んでみると、バンバン撃ち合ったり拷問したりして、バンバン人が死ぬ洋物映画を観ているような気分。 ハードボイルドやノワールというジャンルになるようですね。 そういったものが好きな方は面白いのだと思います。 読んでいてよくわからなかったり、納得し難かったりする箇所もあいます。 まず、舞台は日本なのでしょうか。 スタート地点は日本でしょうが、“ダイナー”に来てからは場所も人種もさっぱりわかりません。 そして、だれにも感情移入ができず、殺し屋のトラウマ云々を抜きにしても、行動が理解しがたいです。 カナコにはまったく感情移入できない上に、成長するわけでもない。 それなのに妙な恋愛要素が足され、爽やかというか安易というかな結末。 “死”を意味する凄惨かつ執拗な拷問シーンと、“生”を意味する魅力的かつ美味しそうな食事シーンの対比がメインなのかもしれません。 しかし、個人的には作者が何を伝えたいのか読み取れず、あまり中身があると感じることができない一冊です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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中庭を渡り廊下で結んだ特殊な屋敷、通称“8の字屋敷”。
この屋敷で不可解な殺人事件が起きる。 一見、殺人を犯し得た人物は一人。 しかし、速水警部補には否認する容疑者が嘘をついているようには思えない。 さらに美人に容疑者の無実証明を求められる。 つい大きく出てしまった速水警部補は、ミステリマニアの弟&妹と共に事件に挑戦する―・・・ 我孫子武丸氏の長編推理デビュー作であり、速水三兄弟シリーズ一作目です。 良くも悪くも初心者向けだと思います。 人物像・動機・トリックすべてライトな印象です。 ユーモアミステリなのでしょうが、ドタバタコメディ感が強めです。 よく2時間サスペンスドラマでは推理の合間にコメディが挟まれますが、あの感じです。 残念ながら私には合わなかったです。 登場人物に苛々することが多かったです。 合間のコメディは面白味を感じず、集中が途切れてしまいます。 トリックや推理も少々突っ込みたい箇所があります。 デビュー作ですし、次作の「0の殺人」の評価が高いので、次作まで読んでみようと思うのですが。 ユーモア(ドタバタコメディ)ミステリが好きな方や、自分で推理できるミステリが好きな方には良いと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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アマチュア奇術家グループであるマジキ クラブは真敷市公民館の創立20周年記念として、奇術ショウを行った。
全11人のメンバーによる奇術ショウが成功したり失敗したりしつつ、披露されていく。 何とかフィナーレ演目「人形の家」を迎えるも、人形の家から出てくるはずの水田志摩子が出てこない。 彼女はどこへ消えたのか。 何と奇術ショウの同時刻、彼女は自宅で殺害されていた。 周囲にはクラブメンバーである鹿川が、「捨ててしまうには惜しいが、実用にならないトリック」を小説化した「11枚のとらんぷ」に対応した小道具が。 いったい彼女は何故、誰に殺されたのか。 「11枚のとらんぷ」との符号は何なのか~… といった展開になります。 あらすじに書いてあるのとほぼ同じですが。 ミステリだけではなく、奇術が好きな人には面白い作品だと思います。 構成は三部作で、第一部は奇術ショウ、第二部は11枚のとらんぷ(作中作)、第三部は世界国際奇術家会議となります。 奇術ショウの様子や、奇術そのものについての説明が結構多いです。 最後の推理に必要な情報・伏線はそこにしっかり書かれており、ミステリとしてかなりフェアな作品だと思います。 しかし、奇術ショウや奇術の説明が多すぎて、推理に関わるとはいえ、スピード感がなく、やや冗長な印象です。 また、伏線があるとわかっていても、構成の三部作はブツ切れ感があります。 私は奇術よりミステリを期待して読んだので、ミステリ<奇術な感じや、少しコミカルなドタバタ感が合いませんでした。 犯人まではわからずとも、予想できた箇所も多く、ラストも少し残念でした。 そのため、私はあまり楽しめませんでした。 奇術やコミカルなミステリ好きにはおすすめですが、スピード感や緊張感あるミステリ好きには合わないかもしれません。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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全て会話文形式の短編集です。
タイトルは全て「○○の証明」となってます。 男女二人の会話で、片方が現実的にあり得ないことを主張し、もう片方はそれが通常あり得ないということを説明します。 双方主張を譲らず、噛み合わず、まさにもつれっぱなし。 最後どう折り合いをつけるかを楽しむ作品です。 あらすじ解説に書かれている通り、会話文の中で違和感なく人物や状況の説明がなされていて、読みやすいと思います。 ただ、好みの問題でしょうが、私は特段印象に残る作品ではありませんでした。 会話のもつれ方も少し違和感がありました。 |
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かなり消化不良な印象の作品でした。
犯人は予想外ではあるのですが、どんでん返しというより、そんなのあり?という感じです。 記憶やら何やら、ちょっとラストのためのご都合主義的展開が過ぎる気がしました。 また、あらすじや帯に「現代版八墓村」「現代版津山事件」とうたわれているので、凄惨な描写は予測できるのですが、それより執拗な性描写が気になりました。 変態的な性描写か執拗すぎて、かなり気持ち悪かったです。 その描写の大半はラストのために必要とは思えないものだったので、なぜこんなに変態的な性描写を執拗に書いたのかなと思いました。 ちょっと厚い文章を凄惨な描写に耐えて読んだ割に、スッキリした読了感もなく、上手く言えませんが、気持ちよい後味の悪さもないです。 西澤先生の作品ならば、「七回死んだ男」の方が断然面白かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ドラマ化も映画化もされている作品。
キャラクターも魅力的なのだと思います。 しかし、残念ながら、私には少し合わない作品でした。 比較的わかりやすく、医療知識なしでもミステリーとして楽しめるよう、きっと作者は工夫しているのだと思います。 しかし、やはり多少医療知識の必要性を感じるのと、説明口調のように感じる箇所がありました。 そのため、あまりミステリーとしては魅力を感じませんでした。 ドラマ向きだなと感じる作品でした。 |
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「踊場の花子」を世にも奇妙な物語で見て、面白かったため購入、読了しました。
いくつかの短編集で、小学生のころの学校の階段話や七不思議を思い出させる雰囲気です。 ただ、正直「踊場の花子」以外は、それほど印象に残りませんでした。 |
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辻村先生か描く女性の心理描写や雰囲気が合う人には、きっと面白いのだと思います。
直木賞作品ですし。 ただ、私はいまいち登場人物に共感できず、設定にも惹かれませんでした。 そのため、あまり印象に残らない作品でした。 |
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辻村先生のセンスが好きな方には良い作品なのだと思います。
残念ながら私には少し合わない作品でした。 おそらく、思春期の複雑な女の子の心理を、辻村先生独特のタッチで描かれているのだと思います。 そのヒロイン理帆子に共感できるか。 私は共感はできませんでした。 ただ、辻村先生は(そんなに辻村先生の作品を読んだわけではないですが)プライドが高めで、少し斜めに構えた人の描写が上手な作家さんという印象を抱きました。 好きな人はかなり好きな話なのだとおもいます。 また、辻村先生がドラえもん好きということで、ドラえもんの道具に準えているところは、面白いと思いました。 また、SFを「少し不思議」と訳し、少し不在とか少しフォルテと訳す箇所は、辻村先生のセンスを感じました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ミステリーというより、ホラー的要素が強めかもしれません。
綾辻先生的に、過去作品の掘り起しとか、箸休め的な作品なのかもしれません。 精神病院の話で短編3作です。 個人的には3作目が一番楽しめました。 割とミステリー慣れしていない人でも、オチは読めると思います。 ただ、グロテスクなのが苦手な方にはおすすめできません。 |
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ミステリーものとしては、非常によく出来ている作品です。
きっと、綾辻先生でなけでば、私はもっと高評価をしていると思います。 しかし、綾辻先生のこれまでの作品を読み、叙述トリックに見事に引っかかり、その「やられた!」という気持ちよさを楽しみにしていたため、ちょっと残念でした。 綾辻先生の作品でなければ、5以上の評価にしたかもしれません。 ちょっとずるい評価・感想で参考にならず、申し訳ないです。 |
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綾辻先生の遊び心というか、ブラックユーモアというか。
ちょっと気分転換に違う感じで、軽いのをやりたかったのかなという感じ。 叙述トリックとか、どんでん返しとは別の意味で、「そんなんありか」という(笑) 息抜き作品かなと思います。 ただ、私は綾辻先生の作品が好きなので、ぜひ購入して読み込んでほしいと思うのですが、この作品だけは、図書館で借りるだけでもいいかなと思わなくもないです。 |
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正直、読了後、綾辻先生どうしちゃったの!?と思うレベルでしたが、少年少女向けと聞き、納得しました。
これまでの館シリーズを読んできた方には物足りないと思います。 かくいう私もその一人です。 いつもの館シリーズのレベルを期待してしまうと、がっかりしてしまうかと思います。 逆に、少年少女向けとわかって読む分にはいいかもしれません。 綾辻先生なので、読みやすさに関してはお墨付きです。 |
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高い評価なので、乙一さんの雰囲気や世界観が合う人には非常に面白い作品なのだと思います。
実際、雰囲気は独特です。 しかし、残念ながら私には合いませんでした。 ちょっと雰囲気だけで、中身が入ってこない印象でした。 作品内容云々より、乙一ワールドが合うか合わないかの方が、この本を楽しむ上では重要要素な気がします。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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叙述トリックを書きたかった作品という印象です。
なので、文章にところどころ違和感があり、叙述トリックものを読み慣れた人はもちろん、叙述トリックものとして有名なので、気を付けて読む方には違和感を感じる場面が多々あるかと思います。 失礼ながら、叙述トリックを狙って書かれた作品という印象なため、ちょっとアンフェアな気もする箇所もあります。 残念ながら、私は違和感が大きく、あまり素直に読めなかったため、この評価にさせていただきます。 ミステリーを読み慣れていない人の方が、素直に騙されて面白く読めるのではないでしょうか。 |
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ハスミンのキャラクターはぶっ飛んでて嫌いじゃない。
正直それ以上の感想はないです。 この作品が好きな人には、異常な心理、精神構造、行動力などなど、感嘆するところが盛りだくさんなのでしょうが。 個人的にはサイコキラーがその場その場の考えで人を殺すだけのようにしか思えませんでした。 |
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