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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧

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レビュー数121

全121件 41~60 3/7ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.81: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

かいぶつのまちの感想

『少女たちの羅針盤』の続編。
前作が面白く羅針盤ファンとなっていたのでかなりハードルが上がった状態で読むこととなってしまいました。
羅針盤メンバーと現橘高演劇部、教師達とのからみは青春ドラマとしてA級の楽しさ、ほろにがさを存分に堪能できます。
ただしミステリーパートの弱さはいかんともしがたく、
むしろ青春活劇としてミステリー抜きでも良かったのでは?と思ってしまいました。
前作を読んでいることが前提ですが、羅針盤メンバーとの再会はそれだけで充分楽しめる作品だと思います。
更に続編を書いて欲しいと思う次第です。
タイトルと章題の付け方が絶妙だと思いました。
かいぶつのまち (光文社文庫)
水生大海かいぶつのまち についてのレビュー
No.80:
(8pt)

エデンの感想

『サクリファイス』の続編で、舞台は私でも名前を知っている世界最高峰のツール・ド・フランス。
ミステリー要素が無いわけではありませんが、
ミステリー小説として読むよりもロードレースを題材としたスポーツ小説として読んだ方が楽しめると思います。
選手同士やチーム同士の駆け引きの描写など楽しませる要素満載です。
登場人物達の思惑や苦悩、息づかいが手に取るように伝わってきます。
読後感も良いので前作を読んでいることが前提ですが、
上質のエンタメ小説として読んで損は無いと思います。
エデン
近藤史恵エデン についてのレビュー
No.79: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

犯人に告ぐの感想

劇場型捜査という手法を用いてのストーリー展開はエンターテイメント性十分で楽しめます。
対犯人よりも対上司の方がメインになっている気もしますが、
これはこれで面白いので有りだと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
雫井脩介犯人に告ぐ についてのレビュー
No.78:
(7pt)

『アリス・ミラー城』殺人事件の感想

読みやすく非常に面白い作品です。
『そして誰もいなくなった』『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』これらの古典名作のオマージュでありながら、
大胆なトリックはかなりの驚愕でした。
ただ…動機が残念すぎて評価を下げてしまいました。
正直動機無しの無差別殺人ホラーにした方が良かったのでは?と思う程でした。
賛否は分かれそうな作品ですが個人的には好きなタイプな作品だけに本当に惜しい気がしました。
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)
北山猛邦『アリス・ミラー城』殺人事件 についてのレビュー
No.77:
(7pt)

町長選挙の感想

今回も軽快な文章は読みやすく面白いのですが…。
表題作以外の話が実在人物をモデルにしているのが残念でした。(かなりあからさま)
このシリーズはあるわけのない症状があたかも本当にありそうだなぁっと思わせるところが面白いのに、
症状だけ使用して特に実在人物をモデルにする必要はなかった気がします。
それでも充分面白いんですけどね。
町長選挙 (文春文庫)
奥田英朗町長選挙 についてのレビュー
No.76:
(7pt)
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イン・ザ・プールの感想

ミステリーではありませんが、読みやすくて面白いです。
星新一のショートショートの現代版のような趣きでしょうか?
伊良部というハチャメチャな精神科医を生み出した作者の発想は称賛に値すると思います。
少し度の過ぎた展開が多いですがなんとなくラストはほっこりする作りなので、
息抜きにちょうど良い感じです。
機会を見て続編も読もうと思います。
イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田英朗イン・ザ・プール についてのレビュー
No.75: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

クローズド・ノートの感想

ミステリー作品ではありませんが、恋愛小説としてクオリティーは非常に高い作品だと思います。
登場人物の心理描写が非常にわかりやすく描かれているので、
恋愛小説は個人的にはあまり好きではないのですが本作は楽しく読めました。
タイトルからして結末は予測できるので、ドストレートの直球勝負の作品で飽きさせずに読ませるのは、
作者の力量と自信の表れだと思います。
あとがきも含めて素敵な一冊です。
万年筆が欲しくなってしまいました。

▼以下、ネタバレ感想
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クローズド・ノート (角川文庫)
雫井脩介クローズド・ノート についてのレビュー
No.74: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

新参者の感想

加賀恭一郎シリーズの有名作品です。
この小説の最大の魅力は単純なフーダニットやホワイダニットを巡る推理小説としてよりも、
加賀恭一郎を中心として描かれる様々な登場人物の群雄劇にあると言えます。
各章が連作短編のような繋がりをみせる見事な構成で、
人情味溢れるストーリーは読んでいて非常に心地が良いです。
ドラマを見ていたので大体の話はわかっていたのですが、
そのことが逆に東野さんの文章力の凄さをを見せられた気がします。
新参者 (講談社文庫)
東野圭吾新参者 についてのレビュー
No.73:
(7pt)

パラダイス・ロストの感想

D機関シリーズの第三弾。
安定感抜群の読みやすさと内容なのですが…。
シリーズ物の宿命とも言えるパターンの類似性のため真新しさがなく、
面白いのですがどこか二番煎じ感が残ってしまいました。
第一弾の『ジョーカーゲーム』の完成度の高さゆえのジレンマかもしれません。
D機関スパイが登場する長編を読んでみたいです。
パラダイス・ロスト (角川文庫)
柳広司パラダイス・ロスト についてのレビュー
No.72: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ダブル・ジョーカーの感想

D機関シリーズの第二弾。
前作が物凄く面白かっただけに期待して読んだのですが…。
他の作家なら充分に及第点と言える内容だと思いますが、一作目の印象があるだけにハードルがかなり上がっていました。
前作とは違い視点がD機関側ではなく外部からD機関を見るというのはそれなりに楽しめるのですが、
個人的にはD機関の凄腕スパイが魔法のような技術と結末を披露する図式の方が好みです。
ダブル・ジョーカー (角川文庫)
柳広司ダブル・ジョーカー についてのレビュー
No.71: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

双頭の悪魔の感想

これぞ本格推理小説の醍醐味と言える高評価も納得の作品でした。
フェアに展開されるお手本のような本格推理小説を2冊同時に読ませた後に、
一つにつなげる完璧なロジック。
『双頭の悪魔』というハマりすぎるタイトルが本当に見事です。
少し話は長かったですが読みやすくて素晴らしい作品だと思いす。
順番が前後してしまいましたが『月光ゲーム』『孤島パズル』も近いうちに読もうと思いました。
双頭の悪魔 (創元推理文庫)
有栖川有栖双頭の悪魔 についてのレビュー
No.70: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

香菜里屋を知っていますかの感想

シリーズ完結編にして北森鴻ファンなら嬉しい作品ではないでしょうか?
登場人物の時間経過とともに成長を感じつつ、
心地良い余韻を楽しめる連作短編に仕上がっています。
他のシリーズを読んでいなかったことが残念でなりません。
この作家はもっと評価されても良い作家さんだと思っています。
香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉 (講談社文庫)
北森鴻香菜里屋を知っていますか についてのレビュー
No.69: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

赤い指の感想

ドラマを見ていたので内容はある程度知っていたのですが、読みやすくて素直に楽しめました。
ミステリーというよりはヒューマンドラマという趣きでしょうか?
犯人に対して同情の余地が全くないため、加賀恭一郎が心理的に追い詰めていくさまは読んでいて心地が良かったです。
赤い指 (講談社文庫)
東野圭吾赤い指 についてのレビュー
No.68: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

魔法使いの弟子たちの感想

緻密に計算されたキャラクター設定に加えて、読みやすい文章は長さを全く感じさせません。
エンターテイメント小説として悪くないと思います。
展開が大きくなりすぎるためリアリティーに欠けますが、
少年漫画の感覚で読めば楽しめると思います。
魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)
井上夢人魔法使いの弟子たち についてのレビュー
No.67: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

Xの悲劇の感想

古典名作をいまさらながらに読了。
解決編での真相が解明した時に判明する緻密に計算されたロジックと爽快感はお見事です。
自身の能力の問題で、人の名前が覚えられず面白さが半減…。
もう少し海外作品にも慣れなければと反省です。
Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンXの悲劇 についてのレビュー
No.66: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

往復書簡の感想

湊かなえさんらしいお得意のモノローグスタイルの中編集です。
他の作品ほどのインパクトには欠ける印象ですが、
読みやすいのでファンなら目を通して損は無いと思います。
特に2話目の『20年後の宿題』は映画化も納得の長編で読みたいくらい素敵な話でした。
往復書簡
湊かなえ往復書簡 についてのレビュー
No.65: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ラバー・ソウルの感想

うーん評価が難しい作品です。
好きか嫌いかと言われれば嫌いではないという回答になってしまいます。
ラストの展開は好みだったのですが、そこにたどり着くまでが長い上内容がかなりきつい為読むのにかなり時間がかかりました。
そこを乗り越えればという作品ですが、中盤も読みやすい作品の方が自分的には好みです。
面白い作品ですが好みの問題かもしれません。
ラバー・ソウル
井上夢人ラバー・ソウル についてのレビュー
No.64: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

さまよう刃の感想

少年犯罪をテーマに少年法の是非を問いかけた作品です。
物語の構成や演出は東野さんだけにさすがの一言です。
ものすごく良い作品だとは思うのですが、テーマが重いだけに評価が難しいです。
ラストといい好みの問題ですが、自分には合ってなかったかもしれません。
さまよう刃 (角川文庫)
東野圭吾さまよう刃 についてのレビュー
No.63:
(7pt)

ゴールデンスランバーの感想

少し長いですが、軽快な文章はテンポよくスラスラと読めます。
ラストシーンと所々ニンマリしてしまうシーンはあるのですが、
高評価作品とハードルを上げて読んでしまったためか、
よくできましたの印象でした。

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ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂幸太郎ゴールデンスランバー についてのレビュー
No.62: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

七つの海を照らす星の感想

暖かくて読後感の非常に良い素敵な作品です。
日常の謎の連作短編で1話目と2話目はかなりの秀作ですが、
3~6話目がトリックも含めて内容が微妙で正直尻すぼみの印象でした。
が…ラストお見事です。
思わず笑みがこぼれてしまいました。

▼以下、ネタバレ感想
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七つの海を照らす星 (創元推理文庫)
七河迦南七つの海を照らす星 についてのレビュー