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マッチマッチ さんのレビュー一覧

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レビュー数106

全106件 61~80 4/6ページ

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No.46:

疑薬 (講談社文庫)

疑薬

鏑木蓮

No.46: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

突っ込み不足かな

読み終えたあと、何かもの足らない。
新薬への疑惑(疑薬)というテーマは良い。昨今のコロナ禍の問題もあって、非常に興味深く読める。
製薬会社の戦略、薬事行政、治験、副作用等々、専門的な内容を詳細に記し、関心のある人には勉強にもなる。
登場人物も多く、それぞれがこの疑薬に関わってくる。面白くなりそうだ。
しかしながらそれが終盤でいつの間にかクライマックスを迎えてしまった。
何かもの足らない。消化不良だ。
要するにそれぞれの事件、関わり合い、背景の掘り下げ不足。
テーマが重厚であるがゆえに、もう少し登場人物も絞って、深く書き込んで欲しかった。
ラストでテーマとは全く無関係の「二歩」という居酒屋の名前の由来が取って付けたように示されたが、妙にこれが一番印象に残ってしまった(笑)
疑薬 (講談社文庫)
鏑木蓮疑薬 についてのレビュー
No.45:
(4pt)

連続殺人鬼カエル男ふたたびの感想

妙に刑法第39条に関する記述が冗長で、ダレる。
緊迫感の無いままにラストに突入。
1作目の『連続殺人鬼 カエル男』に比べると、「単純に面白い!」という面で全く物足りない。
中途半端な作品であった。
連続殺人鬼カエル男ふたたび
中山七里連続殺人鬼カエル男ふたたび についてのレビュー
No.44: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

満願の感想

短編集でした。
ポイントは最後のオチですね。
いかに切れ味良いオチがあるのか、これが短編集のミソ。
1作目「夜警」や表題作の「満願」が警察関係で、どうしても横山秀夫氏の短編集と比較してしまう。
横山氏に比べると、若干見劣り。
どちらかというと、著者の「儚い羊たちの祝宴」に見られるあのブラック感が味わえる「柘榴」・「関守」あたりが当方には良かったですね。
まあ、可もなく不可も無く、というところでしょうか。
満願 (新潮文庫)
米澤穂信満願 についてのレビュー
No.43: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

クスノキの番人の感想

「心温まるお話」といったところか。
いわゆる性悪な人物は登場せず、あったかい気持ちになって読み終える。
そんな一冊でした。
事件、ミステリーという事柄は、扱っていません。
大きくて神秘的なクスノキを題材にした「ものがたり(童話)」です。
著者作の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のようなお話ですが、「ナミヤ」の方が数倍面白い。
当方としては、「悪意」のような灰汁の強い著者作を読みたいところです。
クスノキの番人 (実業之日本社文庫)
東野圭吾クスノキの番人 についてのレビュー
No.42:
(5pt)

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人の感想

マジシャンが警察を差し置いて犯人を炙り出すというお話でした。

▼以下、ネタバレ感想
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ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
No.41:
(5pt)

キングを探せの感想

この小説、国内総合ランキング65位とかなり高い評価であったため、手にしました。
法月綸太郎シリーズというシリーズ物であることも、全く知らず、読み終わって初めて知ったことになります。
そういう面で、下記は先入観なく読み終えた感想と言えます。

最初の事件までは、非常にいいですね。
これは、当たりだと思って読み進めました。

▼以下、ネタバレ感想
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キングを探せ (講談社文庫)
法月綸太郎キングを探せ についてのレビュー
No.40:
(5pt)

十字屋敷のピエロの感想

いわゆる犯人探しのミステリー小説である。
卒なくまとまった感じで、引き込まれるように読み進めるというようなスピード感は無かった。
犯人の背後関係や動機・心情等は有触れており、陳腐である。
ピエロの扱いは斬新ではあったが、結局、役割はあれだけであった。
しかしながら、面白く無いわけではなく、筆者の力量でほどよくまとめられた一冊になっている。
当方、いわゆる本格ミステリーと呼ばれる小説はあまり好まないので、こんな感想になってしまったのかもしれない。
お好きな方には、大変面白い1冊だと思う。
十字屋敷のピエロ 新装版 (講談社文庫)
東野圭吾十字屋敷のピエロ についてのレビュー
No.39:
(5pt)

可もなく不可もなく、平凡。
緊張感やワクワク感が無いので、サクサク読み進めることは無い。
この方は、カエル男や御子柴礼司のような少し下作な小説が面白い。
ヒポクラテスの憂鬱 (祥伝社文庫)
中山七里ヒポクラテスの憂鬱 についてのレビュー
No.38: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

シンプルな短編集

5話からなる短編集です。
内容は凄くシンプル、難しくなく読み易い。
その分、著者の骨太の作品を期待している方には、少し物足りないかも。

続編が発行され、短編数が10数話程度になったら、水曜午後9時からのTVドラマに丁度いいかも。テレ朝かな(笑)
主人公の上水流涼子は、米倉涼子。
貴山は、放映時人気のジャニーズ系かね。
コメディ感も若干入れて制作すれば、ある程度視聴率も取れそうですね。

ということで、お手軽な一冊でした。




合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 (講談社文庫)
No.37: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

私が彼を殺したの感想

「どちらかが彼女を殺した」がかなり面白かったので、引き続きこの小説を読んだ。
最後まで、飽きることなくグイグイと読み進めさせるところは、さすが著者である。
素直に面白いです。
しかしながら、ラストが戴けない。

▼以下、ネタバレ感想
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私が彼を殺した 新装版 (講談社文庫)
東野圭吾私が彼を殺した についてのレビュー
No.36:
(4pt)

ちょっと異色

犯罪ミステリー小説というより、精神分析小説というような感じかななぁ。
犯罪を冒す人の心理描写に重点を置いているようだけど、どちらかというと、子供の時期に何らかのトラウマがあり精神疾患を抱えた人物の心理描写に終わっただけのような感じがする。
犯罪の全貌も、結局は第3部で、犯人自身の暴露で終わっている。
心理描写にはとにかくリアリティをもって細部にこだわっているが、お粗末なのは、主人公となる2人の刑事。
全くリアリティ感が無い。高校生のような男女の刑事が、都合よく活躍する。でも何ら事件の解決には至らない。
そして、この二人の刑事の嘘っぽさが最後まで無くならずに、結局、犯人自身の暴露で終結。
4点も点けたのは、精神疾患を抱えた人物の心理描写を見事なまでに書き込んだからである。
リアリティある刑事達が絡んで物語が展開していたら、もっと素晴らしい小説に仕上がっただろう。
残念!
あなたが消えた夜に (毎日文庫)
中村文則あなたが消えた夜に についてのレビュー

No.35:

標的 (文春文庫)

標的

真山仁

No.35:
(5pt)

普通

緊張感なく終わってしまった。
結局、標的は誰だったのでしょう?
彼女?
最後まで読んだので、5点です。
標的 (文春文庫)
真山仁標的 についてのレビュー
No.34:
(4pt)

いまいち

池井戸さんの初期作品です。
この方の作品は結構面白いので手にしました。
銀行を舞台にしたミステリー小説ですね。
中盤までは良かったのですが、中盤以降は中途半端な印象を持ちました。
最後は、

▼以下、ネタバレ感想
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果つる底なき (講談社文庫)
池井戸潤果つる底なき についてのレビュー
No.33:
(5pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

凍りのくじらの感想

この作者の作品は3冊めだが、やはり若い方向けかな。
当方のような年配者には少し退屈であった。
現代若者の感覚や心理の描写は上手ですね。
幻想的と言えば幻想的かもしれません。
女子高生が手にすると最高の一冊になりそう。
凍りのくじら (講談社文庫)
辻村深月凍りのくじら についてのレビュー
No.32:
(6pt)

平坦な感じ

あまり大きな山も無く、淡々とストーリーが展開して、いつの間にかエンドを迎えた感じでした。
よって、一気読みさせるような緊迫感は余りなく、チョコチョコと日を分けて読み進めたという結果になりました。
本小説がシリーズ物で、検証捜査に続いているらしいことを後書きから知ったので、そちらから読み始めれば、また感想も違っていたかもしれません。
凍結捜査 (集英社文庫)
堂場瞬一凍結捜査 についてのレビュー
No.31:
(5pt)

カインは言わなかったの感想

ミステリー小説でもエンターテインメント小説でもありませんので、それを理解して読まれることをお勧めいたします。
バレエという芸術に絡む人間群像です。
この手の小説は余り当方は読まないので、評価しようがありません。
ということで、何も考えずちょうど中間の5ポイントにしました。
取りあえず、手にしたので最後まで読みました。
くれぐれもミステリー小説と期待して、読まないようにしましょう。
カインは言わなかった (文春文庫)
芦沢央カインは言わなかった についてのレビュー
No.30: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ごく普通

ランキングの上位に入っていたので、事前情報なしに読み進めてみた。
著者の作品は初めて読み、そのスタイルも全く知らないので、そういう意味では新鮮であった。
本書の中盤までは、全くどういう展開が今後起こるのか予想できず、グダグダとある種の恋愛小説を読んでいるような感覚であった。
しかし、今後何らかの大きな変化が起こるであろうと期待できたので、そういう面での期待感・ワクワク感は感じられた。
中盤以降は展開が速い。
スピード感を持って、読み進めることができる。ただし、その事件の内容・展開・結末についてはさほどの驚きはない。
それより、事の顛末のこじつけが少々くどくて面倒。
ありがちなパターンということで並である。
異邦の騎士 改訂完全版
島田荘司異邦の騎士 についてのレビュー
No.29:
(4pt)

掘り下げ不足の感あり

あの有名な積水ハウスの地面師グループによる詐欺事件が素材になった小説ですね。
積水ハウスが石洋ハウス、主犯の内田マイクが山中ハリソン、という設定ですが、取材や調査が甘い感じで内容が浅いです。
登場人物はそれほど多くは無いので、読むに当たっての混乱はありません。読みやすいです。
しかし、その分、登場人物の人格や生い立ちなどもっと緻密に描いて欲しかった。
あくまでも、実際の事件を素材にしただけだから、フィクションらしく泥々にネチネチと加害者と被害者の心理を描写して欲しい。
登場した刑事もおまけのような扱いで、あっけなく加害者の一人に辿り着いてしまった。
ラストもこれで終わり?と呆気ない。
ヒリヒリ感無く終わってしまった。
素材が良かっただけに残念です。
地面師たち (集英社文庫)
新庄耕地面師たち についてのレビュー
No.28:
(6pt)

テンポがイマイチかなぁ

この書籍が発刊された頃、日本経済新聞にかなり長文の書評が掲載されました。
かなりの高評価だった記憶があったので、今回、手にして読むことにしました。
昭和初期頃の時代設定、また歌舞伎という当方にとっては縁のない芸能がひとつのバックグラウンドになっていたためか、ちょっとのめり込んで読むことは出来なかったです。
事件の背景・犯人探しがテーマなので、ミステリー本であることは間違いありません。
しかし、その割には、スピード感・ワクワク感・どんでん返しの驚きなどは余り得られなかったです。
でも、当時、戦争に進んでいく日本の現状、政治の腐敗とそれに抗する軍部のナショナリズムの高揚などを現時代の右傾化・ポピュリズム等の拡大などと比較して読むと、社会派小説という面でこの本を評価することが出来、書評にあったように、とてもいい本なんだと思います。
芙蓉の干城
松井今朝子芙蓉の干城 についてのレビュー
No.27:
(6pt)

ぐずぐずした感じ

県警内部の権力闘争のようなものを、ぐずぐずと描き出している。
権力闘争というより、もっとレベルの低い内輪揉めみたいなものかもしれない。
よって、緊張感や爽快感は殆ど得られない。
他の家庭の夫婦喧嘩を覗いているような感覚である。
だから、それが面白いと言えば、確かに面白いのである。
でも、著者の得意とするラストの切れ味のよさ、スッキリ感を得たいのなら、それは本冊からは難しい。
ということで、この評価になりました。
震度0
横山秀夫震度0 についてのレビュー