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absinthe さんのレビュー一覧

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レビュー数7

全7件 1~7 1/1ページ

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No.7:
(4pt)

キリストのクローン 新生の感想

本書は、「新生 上下巻」、「真実」「覚醒 上下巻」の5冊からなる超長編の最初の2冊です。
キリストの遺骸を包んだとされるトリノの聖骸布を科学的に調査するところから始まります。
本書が書かれたのは、年代測定をした結果聖骸布は偽物であると判定された後で、小説内でも科学者たちは偽物であると判定しますが、その結果に疑いを持つ一人の科学者が極秘に聖骸布から取り出した細胞の培養を始めてしまいます。その結果誕生したのはだれでしょう……? まぁ題名から想像はつくでしょうけど。名前はクリストファーと名付けられます。
荒唐無稽な設定に見えますが、小説の設定が現在の科学と矛盾する場合には、登場する科学者がちゃんと疑問を呈して放置されないので描写がとても説得力を持っています。
嘆きの壁の様子や、普段目にすることのないユダヤ教の礼拝の様子なども丁寧に書かれて面白いです。また、科学者が聖骸布を観測するところなどは埃を持ち込んで結果を台無しにしないように最大限気をつけている様子も描写されて緊迫感もあります。

キリストのクローン/新生 上 (創元推理文庫)
No.6:
(4pt)

骨の祭壇の感想

カーアクションありサスペンスありそして何よりもスピード感があります。
そして歴史に埋もれたミステリーあり、登場人物の過去にも謎が多く、読み進めてびっくりの展開もてんこ盛り。
ケネディーやマリリンモンローの隠された秘密が明かされ、登場人物も謎の遺物をめぐる陰謀にはまっていきます・・・・・

タイプから言えば、absinthe の断然好きなタイプ。ならば大満足か?というと・・・何だか不満も多い作品です。
緻密な設定が好きな人にはあまり好かれない作品でしょう。登場人物がマフィアの首領の関係者だったりと設定がちょっと荒唐無稽です。
冒険ものやサスペンスを読みなれた人にお勧めできるか?というと、それにしては底抜け切れずアクションはこじんまりとしています。

もちろん、同じ著者が他にも作品を書いたなら、absintheは断然読んでみたいと思います。
次回作に期待といったところでしょうか。

骨の祭壇(上) (新潮文庫)
フィリップ・カーター骨の祭壇 についてのレビュー
No.5:
(4pt)

アルカトラズ幻想の感想

普通に面白いです。ですが、万人に勧められるという本ではないかな・・と思います。新境地に挑戦した意欲作だとは思います。全部で4章からなる作品ですが、それぞれが、まるで違うお話のようで、全く異なるテーマで書かれたかのように見えながら、最後にはばらばらの伏線が一気にまとまっていきます。登場人物の一人だけがかろうじて全体を支えており、読んでいる間は目が点になります。しかも、第二章は小説ですらなく全体が一つの論文です。
第一章はある殺人事件
第二章「重力論文」という名前の論文
第三章アルカトラズ島
第四章・・・はネタバレで
最後の最後でばらばらな伏線が一つながりにまとまっていく快感は特別で、何だか銃弾で撃たれて飛び散っていくガラス瓶を、フィルム逆回しで観察しているかのようです。
残念なことに、最後のオチのための仕掛けに凝りすぎてしまった感が強く、進め方が強引過ぎる気がしました。

何か、新境地に挑戦した変わったものが読んでみたい方にはお勧めかもしれません。

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アルカトラズ幻想
島田荘司アルカトラズ幻想 についてのレビュー
No.4:
(4pt)

TENGUの感想

おしいです。
スケール感や謎の出し方、どれも大好きなパターンでした。
不満は、ストーリーが動き出すまでにやや時間がかかったことでしょうか。
もう一つの不満は、ネタに関係するのでここまで。

次回作に期待です。


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TENGU (祥伝社文庫 し 8-4)
柴田哲孝TENGU についてのレビュー
No.3:
(4pt)

神話の遺伝子の感想

こういった肩に力の入らない小説は大好きで、電車で読むには良いでしょう。
トレジャーハンター物ですが、あまり史実を追求していませんし、科学に関しても突っ込みどころ満載です。

サービス満点でケレン見たっぷりの作品です。そして粗がずいぶん目立ちます。
いくらアクション中心の娯楽作品でもこれはちょっとと思うところがありますが、史実、科学、世界観のレベルが統一されています。




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神話の遺伝子 (マグノリアブックス)
ジェレミー・ロビンソン神話の遺伝子 についてのレビュー
No.2:
(4pt)

ミステリーでわかる百人一首

個人的には面白かったですが、かなり偏った趣向で、オススメするのには少し難があります。でも勉強にはなりました。
学習本の類で、マンガでわかる会計入門とかドラマで学ぶロシア文学とか、そういった延長の気がします。
ミステリーでわかる百人一首という感じです。残念なのは、主人公から延々と披露される百人一首の知識が、ミステリーとはあまり関係ないことです。
評価を見ると、ミステリー部分がつまらないと評価されているようですが、おそらく作者本人の感覚でも本筋が百人一首の方で、ミステリーはおまけなのでしょう。

となると、百人一首の解説の正しさこそが本書の価値になるのかもしれませんが、私には百人一首にも日本史にも詳しくないので、”本筋”がどこまで正しいのかは私には評価する能力がありません。

QED 百人一首の呪 (講談社文庫)
高田崇史QED 百人一首の呪  についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

ミステリーじゃないよこれは

科学×ミステリ―×パニック
という組み合わせに目がないので、本の帯だけみて衝動買いしました。
マイケルクライトンやクランシー、はたまたシグマフォースシリーズの愛読者であるから、こういうのが出たら見過ごすことは絶対にできないのです。
シグマフォースシリーズで鍛えられているから、荒唐無稽も結構オッケイ
こんな私にはたまらなく面白いはずですが・・・・

もちろん、面白いところ、見どころはそれなりにありました。
知りたい秘密の目前で、うまく焦らされる焦燥感の味あわせ方、引き込ませ方はそれなりに面白いです。
でも、後半のダレ具合とラストのちゃぶ台返しの脱力といったら・・・
そういう意外性ってあり?


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人類暗号 〔上〕
フレドリック・T・オルソン人類暗号 についてのレビュー