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yoshiki56 さんのレビュー一覧
yoshiki56さんのページへレビュー数54件
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囁きシリーズ3作目である。現時点ではシリーズラストとなる。
特に続きものではないが、1作目と2作目の地名は出てくるので、なるべくならば順番に読むのがベスト。 今までのシリーズ通り、主人公の心に幼少期時代の体験が囁きとなって木霊する。 この囁きだけでは幼少期の体験を完全には思い出すことはできない。 主人公の兄の死から始まる連続殺人を通して、この囁きが全て明らかになることで殺人劇の謎もまた明らかとなる。 真犯人が明らかになる前に伏線を置くことで読者を惑わす効果がすばらしい。 意外すぎた犯人に驚き、後で継ぎ足したか?と思われた。 がしかし、気付かずに読み進めていた中で、恐らくどこかに真犯人に繋がる記述はどこかにあったはず。 これを探る為に2度目も読みたくなる、、、これぞ綾辻マジック。 綾辻氏の作品では館シリーズが最も有名だが、この囁きシリーズも読みやすく面白いのでお勧め。 |
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東野圭吾久しぶりの本格推理ではなかろうか。
自殺、バス事故、そして脅迫とスリルとサスペンスが交錯し、最後の首謀者の告白に驚嘆させられた。 この小説のコンセプトは「生みの親と育ての親」。これにカッコウの生態が似ていることからこのタイトルなのか。 最後の方に「カッコウ」を語る文章が出てきたので、タイトルは後から付けられたと予想する。 にしても、ミステリーものにこのタイトルは無いだろう。 インパクトに欠けるし、面白そうと思って手に取る人は少なそう。恋愛ものなら有りだと思うが。 東野ファンなら読むべきマスト本だが、初心者にはとっつきにくいという印象。 それと最近の東野さんの文章の書き方にも変化があるような気がする。 文が「~した」で終わるのが圧倒的にに多いのだ。 これでは一文で途切れてしまう感じがして、前後の文章との繋がりがあやふやになってしまう。 読んでいてなんか気持ちが入ってこない。もちろん段落の最後で「~した」は結構なのだが。 最近、他の作家の本も読むようになったので、読みづらくなったという感想を持ってしまった。 と、このように段落の最後でなら「~した」は全く違和感なく、次の文章を読めますよね。 他のこの本を読まれた方はどのように思われたのか気になるところ。 育ての親の自殺の原因がなんとなくわかりづらかったが、それでも面白いのは変わりない。 |
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【ネタバレかも!?】
(3件の連絡あり)[?]
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姫川玲子シリーズの短編集。
姫川の所轄時代や、上司の今泉係長との出会いの話もあり、短編集ではあるがファンにはたまらない作品。 文章の読み易さはピカイチ。グイグイ物語に引き込まれる。 もっと読みたいと思うところでお話は終わるが、これはこれで良いだろう。 特に第三話の「右では殴らない」では姫川が売春で稼ぐ女子高生に説教する。 女子高生の生意気な態度に喝を入れるところに共感。 この女子高生が姫川に憧れて警官になってくれることを願う。 どのお話も楽しく読ませて頂いた。ファンならば絶対に読むべき一冊であろう。 |
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発表の順番では殺人方程式の後に読む本である。
間違えても「殺人鬼」を先に読んではいけない。 なぜならば、この小説が伏線となり「殺人鬼」へと続くからである。 物語の方は、実はこれと言ってあまりよく覚えていない。 オカルト色が濃く、設定に無理があったので「殺人鬼」を読む前の評価は5~6点。 「殺人鬼」を読んだら「あれがそうだったのか」と思い、2度読みしたい気にさせてくれたので2点アップ。 本屋にはあまり置いてない本なので、読みたい方は根気よく探しましょう。 |
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姫川シリーズの第二弾。
前作ストロベリーナイトではほとんど登場しなかった日下に焦点を当てている。 中盤当たりで話がかなりややこしくなり、ただ読み進めるだけになってしまった感がある。 事件そのものよりも、姫川と日下の間柄を理解する為の小説と思えば宜しいかと。 また、井岡が姫川にチョッカイを出す、菊田が嫉妬する、この辺も読みどころだ。 ファンならば読んで損はしない警察小説。 |
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奇想天外なトリックで、しかも以外な犯人に驚く、まさに古き良き探偵小説といったところ。
綾辻氏が師と仰ぐ島田荘司の「占星術殺人事件」を思い出してしまった。 こういう謎解きは大好きだ。 不可能な状態をいかにして可能にするか、大いに頭をフル回転させて謎を解いてもらいたい。 謎解きに挑もうという方は最初に巻末の解説を読むと、「このページまでに謎解きの材料は揃ったので解いてくれ」 みたいなことが書いてあるので、そのページまで読んで推理してみよう。 彼の作品は最後のエピローグに大どんでん返しを持ってくることが多い。 最初の事件のアレの真相も書かれているので、読後もスッキリ。 犯人が意外すぎたのが唯一の欠点。でも、満足できた小説であることに間違いはない。 |
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今までの館シリーズでは異色と言える作品。
舞台(今回は京都)から登場人物(島田潔が生身の体で登場しない)から。 作者は気に入っているとの話だが、賛否両論分かれるだろう。 書きたいことは分かるが、作者の若さ故の至りだろう。 騙されるには騙されたが、それが悪い方に騙されてしまった。 これも綾辻行人の館シリーズだからこそ、こうして不平や不満の声が多いのだろう。 ちょっと一休み的な普通の推理小説。 |
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綾辻作品を発表の順番から読むと、迷路館の次に読むこととなる。
これまでは本格推理的なもので、殺人描写はそれほどでもなかったが、ここから流血の歴史がスタートかという感想。 冒頭で「私、魔女なの」という文からオカルトに走るのかと思いきや、学園ホラーだったので一安心。 迷路館のように凝った設定はなく、単に、殺人の残酷描写、犯人当てを楽しめる。 こんなに殺される前に、犯人が捕まれば良かったと思うので、小説の中の警察に怒りを覚えたので、ここを減点。 これをもっとグロくすると「殺人鬼」になるのか? 綾辻氏の流血地獄へようこそ。 |
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誉田氏の作品では女性主人公が多いです。
本作品の柏木夏美もそのヒロインの一人となるでしょう。 途中からボーカルの自殺の原因を探る物語となり、少し話が横道にそれた感はある。 しかし、今後のこのバンドや夏美の未来がどうなるのかが楽しみとさせてくれる。 ほのぼの恋愛青春ミステリといった、万人におすすめできる本。 特にバンドマンは必読。(作者の誉田氏も元バンドマン) 最後のボーカル兼ギターとなった夏美のライブ感は実際にライブも見ている感がした。 |
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十角館からの2作目ですが、前作で度肝を抜かされすぎたせいでしょうか。
少々ですが、感動は低めです。 過去と現在のチャプターを交互にして話が進みますが、これが少し分かりずらかった。 オチも読めてしまったので。 しかし数々のトリックはすばらしいので以上の2点のみを減点とします。 小説でも映画でもなんでも続編というものは、初めがすばらしければすばらしい程見劣りがしてしまうものです。 でも綾辻氏はこの続編のジンクスというものをたったの減点2(あくまでも個人評価)で乗り越えた。 そして、3作目の迷路館でとんでもないことをやってのけるのだ。 |
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帯に書いてあった「裏・最高傑作」という文字。
そこまでは言い過ぎかもしれないが、自分は非常に気に入り、またもや一気読みしてしまった。 メインストーリーが二本あり、これがどこで交わるのか? この二本のストーリーとテレビ番組を見る夫婦も最後には密接に関わってくる。 初期の作品ということで、荒削りではあるが、誉田作品の原点と言えます。 減点は、月(ヌエ)の正体が明かされなかったこと、何を追っていたのかが不明なこと。 最後が少し唐突すぎたこと。 著者のファンであれば読んでみるべきでしょう。 |
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携帯ホラー。
序盤の話の持っていきかたは最高。 最後もなんとか友達愛を感じて良かった。 「サーバの中に、、、」という部分が少し意味が分からず減点です。 ホラー大賞の特別賞受賞でしたか? 内容は今一つも、なぜか一気読みさせられてしまう。これぞ誉田マジック! |
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誉田氏のデビュー作であり、また彼の原点とも言える作品。
刑事ものかと思いきや、途中から話はスリラーへ変身。 確かに一度目は半分くらいまで読んで折れてしまった。 しかし、折角買ったんだし、もう一回読もうと思ったら、ヒロインの紅鈴にも魅せられて一気読みしてしまった。 現代にはありえない吸血鬼ものだが、彼の筆力には敬意を表す。内容はともかく引き込まれてしまった。 刑事、ヤクザ、流血、伝記ホラー好きならば読んでみてもよいのでは。 紅鈴の相手役のヨシキにもっと頑張ってもらいたかったので、そこだけ減点。 少々評価が良すぎるかもしれないが、個人的には好きなのでご勘弁を。 |
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