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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数122

全122件 41~60 3/7ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.82:
(7pt)

魔法使いと刑事たちの夏の感想

東川さんのシリーズ物は2作目からが本番。コメディパートに伏線を巧みに隠し解決パートで構築する技法は前作よりも遥かに噛み合っている。ダイイングメッセージの使われ方が独特だった「魔法使いと死者からの伝言」と、傘のロジックに爽快感があった「魔法使いと傘の問題」が個人的ベストです。
魔法使いと刑事たちの夏 (文春文庫)
東川篤哉魔法使いと刑事たちの夏 についてのレビュー
No.81:
(7pt)

夏期限定トロピカルパフェ事件の感想

<小市民>シリーズ第2弾。各章で張られた伏線が鮮やかに収斂し、ビターな結末、そこから後シリーズへの転換となっています。1章の倒叙ミステリ風日常の謎と、エピローグで全てを収束するロジックは特に秀逸でした。
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
米澤穂信夏期限定トロピカルパフェ事件 についてのレビュー
No.80: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

11枚のとらんぷの感想

泡坂妻夫さん2冊目の読了。長編の中に短編集が挿入されている。ただし奇をてらっているわけではなく、作中作も単独で面白く、解決編で効果的に使われている。ロジカルな消去法的推理も自分好みでした。奇術好きならより楽しめると思います。
11枚のとらんぷ【新装版】 (創元推理文庫)
泡坂妻夫11枚のとらんぷ についてのレビュー
No.79:
(7pt)

戻り川心中の感想

明治・大正・昭和初期を舞台とし、花の名前と心中をモチーフとした作品集。「藤の花」・「桔梗の宿」・「戻り川心中」が個人的ベストです。
戻り川心中 (光文社文庫)
連城三紀彦戻り川心中 についてのレビュー
No.78:
(7pt)

青い密室の感想

作者の遊び心とフェアプレイの精神が発揮されている「薔薇荘殺人事件」と、アリバイ工作と解決編での手紙のやりとりも面白い「砂とくらげと」が個人的ベストです。
青い密室―名探偵・星影龍三全集〈2〉 (名探偵・星影竜三全集 (2))
No.77:
(7pt)

赤い密室の感想

鬼貫警部との共演がある「呪術再現」と、状況設定と密室トリックが秀逸な「赤い密室」が個人的ベストです。
赤い密室―名探偵・星影龍三全集〈1〉 (名探偵・星影竜三全集 (1))
No.76:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 3さつめ 浜村渚の水色コンパスの感想

数学ミステリ第3弾。今回はストーリーの進行に重点を置き、数学の難易度を上げてミステリの難易度を下げている(「プラトン「立体城」殺人事件」は例外)印象で、過去2冊とも違う書き方をしていて面白かったです。「プラトン「立体城」殺人事件」と「武田斐三郎の街で」が個人的ベストです。
浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 (講談社文庫)
No.75:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テストの感想

数学パズラー第2作。今回はトリックより論理に重きを置いているように感じました。長谷川千夏、キューティー・オイラー初登場など登場人物が出揃ってくる。個人的ベストは細かな伏線が華麗に収束した「麗しのルイ嬢」、「不思議の国のアリス」、に数学的アレンジを加えた快作「不思議の国のなぎさ」です。
浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)
No.74:
(7pt)

首折り男のための協奏曲の感想

会話のテンポがいい。全話との微妙なリンクの仕方も面白い。「僕の舟」が個人的ベストです。
首折り男のための協奏曲
伊坂幸太郎首折り男のための協奏曲 についてのレビュー
No.73: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

風ヶ丘五十円玉祭りの謎の感想

青崎有吾さん初の日常の謎短編集。「針宮理恵子のサードインパクト」・「その花瓶にご注意を」が個人的ベストです。
風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)
青崎有吾風ヶ丘五十円玉祭りの謎 についてのレビュー
No.72:
(7pt)

二歩前を歩くの感想

超常現象に対して、人為的なものがである可能性がすべて排除されれば、その原因を人外のものとしてその法則や発生機序を推理していくオカルト+本格ミステリ。個人的ベストは「一歩ずつ進む」と「ナナカマド」ですです。
二歩前を歩く
石持浅海二歩前を歩く についてのレビュー
No.71: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

黒いハンカチの感想

使われている漢字などは当時の物だが内容は古さを感じさせない。日常の謎短編集ではあるが殺人事件が起こる話もある。穏やかで流麗な文章で謎と解決が綴られている。「指輪」が個人的ベストです。
黒いハンカチ (創元推理文庫)
小沼丹黒いハンカチ についてのレビュー
No.70:
(7pt)

ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿の感想

東川篤哉がトリック派のユーモア本格の書き手なら、滝田務雄はロジック派のユーモア本格の書き手であると思う。個人的ベストは表題作と「偶像は落ちた偶像に落ちた」です。
ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿
No.69: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
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天帝のはしたなき果実の感想

古野まほろ3冊目。これが有名な多国語ルビを多用する文章、慣れるまでにかなり時間を要したが慣れると序盤ほどの読み辛さはなくなった。探偵小説→青春小説→探偵小説→伝奇小説...超展開に読了後は茫然となってしまったが中~後半の推理合戦の臨場感は楽しめた。
天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)
古野まほろ天帝のはしたなき果実 についてのレビュー
No.68:
(7pt)

死神の矢の感想

併録の「蝙蝠と蛞蝓」が良かった。
死神の矢 (角川文庫)
横溝正史死神の矢 についてのレビュー
No.67: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

四つの署名の感想

意外だったのは推理よりもサスペンス要素の比重が置かれている事。犯人がかなり早い段階で特定される事。ホームズの多芸ぶりが前作「緋色の研究」より強調されている。
四つの署名 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル四つの署名 についてのレビュー
No.66: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

九マイルは遠すぎるの感想

米澤穂信さんがこの表題作を題材にした短編を時々書かれるので読んでみた。安楽椅子探偵物のロジックにおいて、結論Aを導き出しただけではB・Cを否定したことにはならないという弱点がある。それでも導き出された解答に感心してしまうのは緻密な論理による検証・別解潰しによる説得力による物である。議論を重ねて謎を解いていく展開は読んでいて楽しい。
九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)
ハリー・ケメルマン九マイルは遠すぎる についてのレビュー
No.65: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

キャリーの感想

怖いというより、重い。日本の作家でいうなら綾辻行人+湊かなえといった感じ。挿入される記事によって展開が暗示されているのがより一層恐怖感を高めている。
キャリー (新潮文庫)
スティーヴン・キングキャリー についてのレビュー
No.64: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

インテリぶる推理少女とハメたいせんせいの感想

途中まで読みづらさと終着点のみえなさで挫折しかけたが、読み終わってみるとかなりテクニカルなアンチミステリにしてメタミステリだった。古典を持ち上げたがる事に対する皮肉の様な事が描かれていたのには笑えたし、好きな作家の名前が出てきたのはちょっと嬉しかった。あそこの超展開で終わってたら壁に投げつけ(比喩表現)る所だったがそれは幸い避けられた。
インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫)
No.63:
(7pt)

ジャック・リッチーのあの手この手の感想

コン・ゲーム、パズラー、スポーツ、ホラー、SF、スラップスティック…まさにタイトル通り多岐にわたる粒ぞろいの短編集。「謀」の章と「驚」の章が特に面白かった。
ジャック・リッチーのあの手この手 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)