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LIMIT
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LIMITの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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シリーズ第4作目にして完結巻。 3作目マでの流れを受けてあとは、ひたすらラストを目指して突っ走っていくのみ。ただし、最後まで気が抜けない。アメリカ映画とかのように、シンプルであれば適当に予想も出来るが、主要な人物も結構簡単に殺してしまう所があるので、最終的にどう決着を付けるのかなかなか予想出来ない点、ある意味とてもサスペンス的かもしれない。 読み終えての個人的な感想としては、以前の『深海のYrr』よりも上手くなったように思う。あのときは、何というかかなり乱暴な終わらせ方をしているようにも見えたが、今作では、大分抑えも効いていて、ハッピーエンドといっても差し支えない、ある意味非常におとなしい決着の付け方をしているように見える。 全体としては、ラストも含めきれいにまとまったと思うが、やはり長い。まるきり無駄な描写が多いというわけではないが、さすがに1冊当り500ページ超で4冊というのは結構疲れるので、もう少しコンパクトになってくれると嬉しい。 | ||||
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LIMIT4分冊の第3巻目。 1巻がやや長いイントロ、2巻で大きく動き出し、そして、この3巻では、並行して動いていた3つの事件がつながり、いよいよ事件全体の様相が見えて始めてきた。地球での動きはひとまず一段落し、その焦点は月に移りつつある。巻末にある4巻の予告を見ると、まだこのまま素直に終わらずに、もう一波乱ありそうなので、そこも楽しみにしたい。 特に、1、2巻の展開などから漠然と予想していた展開を裏切る展開を見せているので、ラストでどのように持ってくるのか。アメリカの作家による作品は、映画に似ているというか、良くも悪くもシンプルな構造をしているのに対し、この作者の場合、そういう感じがないので、実際に読む楽しみになる点がいい。 | ||||
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LIMIT4分冊の第2巻目。 第1巻は、長い導入のような形で、3つの場面において、それぞれの場に登場する人物たちの紹介を中心に、これといった事件が起きないまま終わってしまった。それに対して、この2巻は3つの場面のうちの一つでかなり大きな進展が見られた。そもそもの時代背景が近未来となっていることもあり、物語内で使われるギミックもハイテクなものが多く、映像化したらなかなか面白そうな感じを受ける。 1巻はやや退屈な印象を受けたが、その分、この2巻は躍動感があった。まだ4冊のうちの約半分が終わっただけだが、このペースで行くと、残り2冊はかなり盛り沢山な内容になりそうだ。あとは、1巻でも気になったことだが、中国語の人名、地名で読めないものが少なからずあることが気になる。中国語を勉強したことがある人は平気なのかもしれないが、ルビくらい振って欲しい。 | ||||
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長い長い、この小説もいよいよ最終巻。 宇宙エレベータ、月面ホテルなんていう近未来の設定のもと、超大国となった中国、石油産業の陰謀めいた話、インターネット駆使した探偵が主人公だったりして、とっても楽しめた。 ただ、第3巻までの、展開に比べると、第4巻での謎解きや結末はちょっと拍子抜けするぐらい、あっさりとしたもの。 登場人物も、主人公を始めとして面白そうな人がいっぱい出ている割には、あまり深く描写しない。ちょっと物足りない感じだ。 もう少し、感情移入できるような登場人物だと、なお面白かったのにと思う。どの人も、結局物語の「駒」のような扱い。 設定は面白いし、ところどころ引きこまされそうな展開もあるんだけど、やはり長すぎて冗長に過ぎる気がする。でも、さすがフランク・シェッツィング、サスペンスフルな小説だったと思う。 | ||||
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待望の第3巻。アフリカの某国のクーデタの秘密を握る人間に危機が迫ることを告げるためにベルリンに飛ぶ主人公の探偵と美貌の中国人女性ら3人。 目的の人物との接触は果たすが、そこで彼らを待っていたのは、単なるクーデタの秘密ではなく、月面での進行中のテロの秘密だった。 いよいよ第二巻までは、別々に進行していた地上の事件と月面ホテルで進行中の事件とがつながる。しかし、月面ではまさに、テロの動きが活発化するところだった。 本当に、この人の小説はよく出来ている。二つの事件がつながるところの謎解きはちょっと簡単すぎるような気もするが、とにかく読ませる小説だ。毎回、手を変え品を変え、読者を楽しませてくれる。 いよいよ次は最終巻。結末がどうなるのか全く想像できない。楽しみだ。 | ||||
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宇宙エレベータを題材にした近未来サスペンス小説。『深海のYrr』以来、贔屓の作家だし、そのネタもSF好みの自分にはぴったりだと思って読んでみた。 しかし、全四巻という大長編小説の初巻ということで、ほとんどが、登場人部の紹介、背景の説明に費やされて、まだまだ事件らしい、事件も起こらず、ちょっと退屈。おそらく、このあと、ハラハラドキドキの展開になるのだろうけど、あまりにも登場人物が多すぎて、それにイライラしたりする。 ただ、設定は面白い。すでに宇宙開発プロジェクトを遂行する能力を失った国家に変わり、民間企業がそれを成し遂げようとする。そこには新エネルギー開発の思惑も絡み、アメリカ、ロシア、中国といった大国が企業の動向を探ったり、なんだか妨害工作の匂いもする。さらには、すでに日本を追い抜き、超大国の地位を得た中国の反体制運動に絡んだ話も出てくる。 宇宙エレベータっていうのも、どこかで読んだことがあるけど、決して荒唐無稽とは思われないし、10年、20年度の世界の政治情勢もリアリティがある。続きが読みたくなる。 | ||||
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