(短編集)

朝霧

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評判

朝霧の評価:

4.38/5点 レビュー 13件。 C ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(5pt)

しなやかな人間関係

社会人になった私と周りとの人間関係はとてもしなやかに感じます。大人同士の会話の中で繰り広げられる秘密の整理、もうこれは芸術かもしれません。行動の裏にある真実の意味を考えさせられました。
朝霧 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元クライム・クラブ)より
4488012809
No.11
(5pt)

しなやかな人間関係

社会人になった私と周りとの人間関係はとてもしなやかに感じます。大人同士の会話の中で繰り広げられる秘密の整理、もうこれは芸術かもしれません。行動の裏にある真実の意味を考えさせられました。
朝霧 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元推理文庫)より
4488413056
No.10
(4pt)

うれしいような悲しいような

日常のちょっとした謎や不思議に目を留め、そこから驚くような答えを導き出す円紫師匠のシリーズも5冊目。大学生だった語り手の「わたし」もぶじ大学を卒業、アルバイトしていた出版社に就職が決まり、社会人として歩き出しました。シリーズ1話からすっかりファンになってしまいずっと読み続けてきた者にしてみれば、この時の流れと成長はうれしいような悲しいような。子供をもつ親の気持ちが少しわかったような気がします。さてこのシリーズ5冊目、ちょっと切ない感傷的な気持ちにさせてくれる文章、文体は前と同じ、さらに洗練されています。作者の趣味なのでしょう、文学や落語について筆を割き言及しているところも同じなのですが、前作、そして本書とその割合が多くなってきています。以前は謎とその解明の間に文学談議や落語の解釈があったものが、それが逆転してしまっていて、文学談議の合い間に謎解きがある感じです。ウンチクは増えますが、まず文学や落語について書きたいことがあって、それに合わせてミステリをつくっているように読めてしまい、ミステリファンとしてはちょっとさびしいですね。
朝霧 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元クライム・クラブ)より
4488012809
No.9
(4pt)

うれしいような悲しいような

日常のちょっとした謎や不思議に目を留め、そこから驚くような答えを導き出す円紫師匠のシリーズも5冊目。大学生だった語り手の「わたし」もぶじ大学を卒業、アルバイトしていた出版社に就職が決まり、社会人として歩き出しました。シリーズ1話からすっかりファンになってしまいずっと読み続けてきた者にしてみれば、この時の流れと成長はうれしいような悲しいような。子供をもつ親の気持ちが少しわかったような気がします。さてこのシリーズ5冊目、ちょっと切ない感傷的な気持ちにさせてくれる文章、文体は前と同じ、さらに洗練されています。作者の趣味なのでしょう、文学や落語について筆を割き言及しているところも同じなのですが、前作、そして本書とその割合が多くなってきています。以前は謎とその解明の間に文学談議や落語の解釈があったものが、それが逆転してしまっていて、文学談議の合い間に謎解きがある感じです。ウンチクは増えますが、まず文学や落語について書きたいことがあって、それに合わせてミステリをつくっているように読めてしまい、ミステリファンとしてはちょっとさびしいですね。
朝霧 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元推理文庫)より
4488413056
No.8
(5pt)

山は笑いかけている

「山眠る」の真相を隠したエピソードの描き方が好きだ。このシリーズはこれまで日常のふとした出来事を推理仕立てにして私たちにミステリーの醍醐味を味わせてくれていた。しかしこの作品では推理の結論は読者である私たちに委ねられている。そして主人公たる〈私〉は、円紫師匠の助けを借りなくても、その謎を解き、その謎に適切な行動を取る、一歩手前まで来ている。一巻目から考えると明かな成長である。私は、本郷先生親子の行く末と同時に、〈私〉の行く末についても暖かい未来を「推理」せざるを得ない。
朝霧 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元クライム・クラブ)より
4488012809
No.7
(5pt)

山は笑いかけている

「山眠る」の真相を隠したエピソードの描き方が好きだ。このシリーズはこれまで日常のふとした出来事を推理仕立てにして私たちにミステリーの醍醐味を味わせてくれていた。しかしこの作品では推理の結論は読者である私たちに委ねられている。そして主人公たる〈私〉は、円紫師匠の助けを借りなくても、その謎を解き、その謎に適切な行動を取る、一歩手前まで来ている。一巻目から考えると明かな成長である。私は、本郷先生親子の行く末と同時に、〈私〉の行く末についても暖かい未来を「推理」せざるを得ない。
朝霧 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元推理文庫)より
4488413056
No.6
(4pt)

女か虎か?冷麦かピーナツか?

読んでいてほっとするんです。「あ、世の中にはもしかしたらこんな柔らかな人間関係があるのかもしれない。」そんな、期待をもってしまいそうになる。確かにミステリであるから事件はおこるし、事件そのものは笑えない哀しい、そして皮肉な結末のものもあるけれど、それでも「人はそんなにすてたもんじゃない」そう思えるような救いがこのシリーズには必ずある。ただしそれは綺麗ゴトの帳尻あわせではなく、主人公である私やまわりの人々の日常の出来事の描写、冷麦の中の赤い一本や砂糖をまぶしたピーナツの話しなんかにあると思う。確かに本書にでてくる他人の意見を聞きたいけれど実際には照れくさくてできない文学論議も面白い。「蚊柱のいしずえとなる捨て子かな」と読んだ芥川の情や、愛しい男が虎のいる扉か、他の女との結婚がまっている扉か、どちらか1つを選ばなければいけないとしたら、というリドル・ストーリー、普通の人ならどう考えるだろう、自分の思うところをちょっと他人と話してみたい気はするし、面白いと思う。それは否定しないけれど、やっぱりこの作品の魅力はやっぱりピーナツをしけらせてしまう主人公の日常描写だと思う。
朝霧 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元クライム・クラブ)より
4488012809
No.5
(4pt)

女か虎か?冷麦かピーナツか?

読んでいてほっとするんです。「あ、世の中にはもしかしたらこんな柔らかな人間関係があるのかもしれない。」そんな、期待をもってしまいそうになる。確かにミステリであるから事件はおこるし、事件そのものは笑えない哀しい、そして皮肉な結末のものもあるけれど、それでも「人はそんなにすてたもんじゃない」そう思えるような救いがこのシリーズには必ずある。ただしそれは綺麗ゴトの帳尻あわせではなく、主人公である私やまわりの人々の日常の出来事の描写、冷麦の中の赤い一本や砂糖をまぶしたピーナツの話しなんかにあると思う。確かに本書にでてくる他人の意見を聞きたいけれど実際には照れくさくてできない文学論議も面白い。「蚊柱のいしずえとなる捨て子かな」と読んだ芥川の情や、愛しい男が虎のいる扉か、他の女との結婚がまっている扉か、どちらか1つを選ばなければいけないとしたら、というリドル・ストーリー、普通の人ならどう考えるだろう、自分の思うところをちょっと他人と話してみたい気はするし、面白いと思う。それは否定しないけれど、やっぱりこの作品の魅力はやっぱりピーナツをしけらせてしまう主人公の日常描写だと思う。
朝霧 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元推理文庫)より
4488413056
No.4
(5pt)

朝霧のかなたに

ついに編集者となった、社会人1年目の「私」。この本の題名の「朝霧」という話、好きです。主人公の祖父の日記に書かれていたなぞなぞのような言葉。例のように円紫と丁寧にほぐすように謎を解いていきます。明かされたとき、主人公と一緒に、謎に隠された深い思いが湧きました。最後にどーんと結実するお話です。あとは言えませんやはりこのシリーズは好きです。今後も楽しみですね。主人公はさらに魅力的になり…朝霧のかなたに何を見、思うのでしょう?
朝霧 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元クライム・クラブ)より
4488012809
No.3
(5pt)

朝霧のかなたに

ついに編集者となった、社会人1年目の「私」。この本の題名の「朝霧」という話、好きです。主人公の祖父の日記に書かれていたなぞなぞのような言葉。例のように円紫と丁寧にほぐすように謎を解いていきます。明かされたとき、主人公と一緒に、謎に隠された深い思いが湧きました。最後にどーんと結実するお話です。あとは言えませんやはりこのシリーズは好きです。今後も楽しみですね。主人公はさらに魅力的になり…朝霧のかなたに何を見、思うのでしょう?
朝霧 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元推理文庫)より
4488413056
No.2
(4pt)

澄んだ文体

言わずと知れた北村薫の新作である。"私"も大学を卒業し、出版会社に努める運びとなっている。 北村薫の小説には以前から文学談義が多かったが、この傾向はますます強まってきている。 しかし、それが鼻につくわけではない。北村薫特有の澄んだ文体は今も健在である。まあ説明する間でもなく傑作なのだが、多少気になるところがある。探偵役の円紫さんだ。元々完全無欠の探偵という立場をとっている人物だが、回を重ねるごとに鼻につくようになってきた。役割があまりにもはっきりしているせいか、リアリティを持った人物にみえないのだ。それはシリーズものの難しいところでもあろうし、おそろしい欠点というわけでもないが、傑作であるだけに、余計に目に付いてしまう。 まあそれでも面白い事は間違いない。読むべし。
朝霧 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元クライム・クラブ)より
4488012809
No.1
(4pt)

澄んだ文体

言わずと知れた北村薫の新作である。"私"も大学を卒業し、出版会社に努める運びとなっている。 北村薫の小説には以前から文学談義が多かったが、この傾向はますます強まってきている。 しかし、それが鼻につくわけではない。北村薫特有の澄んだ文体は今も健在である。まあ説明する間でもなく傑作なのだが、多少気になるところがある。探偵役の円紫さんだ。元々完全無欠の探偵という立場をとっている人物だが、回を重ねるごとに鼻につくようになってきた。役割があまりにもはっきりしているせいか、リアリティを持った人物にみえないのだ。それはシリーズものの難しいところでもあろうし、おそろしい欠点というわけでもないが、傑作であるだけに、余計に目に付いてしまう。 まあそれでも面白い事は間違いない。読むべし。
朝霧 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 朝霧 (創元推理文庫)より
4488413056