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犯人に告ぐ



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犯人に告ぐの評価: 4.02/5点 レビュー 176件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.02pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全129件 81~100 5/7ページ
No.49:
(5pt)

映画化でも注目のミステリー、文庫化です

2004年に数々の賞を受賞した小説の文庫版。男児連続殺害事件に「劇場型捜査」で犯人に挑もうとする警察。その責任を預けられたのは、6年前の誘拐事件で男児死亡、犯人を取り逃がすという最悪の結果を招き、記者会見でも失態を演じた巻島警視だった。
著者の小説を初めて読んだがおもしろかった。テンポよく歯切れのいい文章が臨場感を生んでいる。ある種の軽さ、ご都合主義は感じるが、それすら物語にブレーキをかけないための美点と映る。連続殺害事件・・・宮部みゆき氏が書けばもっと重たく長いものになるだろうし、警察内部の軋轢・・・高村薫氏が書けばもっとややこしくなるだろう(お二人を否定しているわけではありません。念のため)。巻島に焦点を絞り、他はつっこみすぎずに程ほどのところで物語を運び、一気にページを繰らせるこんな小説もいいと思った。
かといってスピード感や臨場感だけでひっぱっているわけではない。巻島の心理面も書き込まれていて読ませる。巻島が信頼を寄せる津田長との場面などぐっとくるセリフも多し。それにしても津田長、ほれぼれする。
著者には読者に嫌われない要素、読者を味方につける何かが備わっているのじゃなかろうか。誘拐事件をあまり軽くさばさばと書かれても困るのだが、「警察にとって幼児誘拐はさしずめ社運をかけたビッグプロジェクト」といった趣旨の記述があっても、不快感を与えないようなところがある(もっともこうしたさばけた語りもおそらく意図的なもので、巻島の心情の変化を表す広義の伏線になっていると思うのだが)。なんというか、程がいいのだなと感じる。ミステリーになじみのない人にもおすすめだと思う。
上巻の後半はいよいよ「劇場型捜査」が本格始動し、下巻に向けて期待感が高まる。
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)より
4575511552
No.48:
(5pt)

面白かった!

雫井氏の作品ははじめて。
映画化、単行本化などでザワツキはじめ、読んでみたのですが、読みやすく展開も速く、1日半で読みきりました。
さっくりとした書き方なので、クライマックスをもっと表現してほしかったけど、最近読んだ小説ではベスト!
とよえつさんえをイメージして読みましたが、はまり役ではないでしょうか。映画も期待。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
4575234990
No.47:
(4pt)

テンポが良い

簡潔な文章でテンポ良く書かれているため、一気に読んでしまいました。書店の販促VTR(映画のスポットでしょうか)に弾かれて購入しましたが、本書のスピード感は確かに映画向きかもしれません。
過去の失敗を抱えつつ大胆な公開捜査を展開するベテラン刑事と、捜査に私情をはさんでしまう若いエリートの対比が鮮やかでした。
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)より
4575511552
No.46:
(5pt)

面白い!

冒頭から一気に物語りに引き込まれる展開。
主人公の巻島の人間臭さが魅力的で、読み始めたら止める事が出来ない。
「上巻」は、謎が多く、下巻への期待が膨らむ。
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)より
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No.45:
(5pt)

テレビ捜査

 そんな事、有り得ない!それが出来るのがミステリー^^、ですね。現役の捜査責任者が、特定の、TV番組に出演する。そして、カメラに向かい、犯人に語りかける?まるで、アニメの世界を彷彿させる、奇抜なアイデア。TVを観ている全ての人に、犯人(バッドマン)よ、表舞台に出てこいと、語りかける巻島警視。
 最近増えている、「無差別殺人」・「児童連続殺人」など、「劇場型犯罪」と呼ばれる、マスコミに声明文を送る等、自己中心的で社会の注目を集めるために新聞社やTV局を利用した犯罪が増えて来ているが、未だに未解決の事件も有りますね・・。TVも事件が起きた、1週間位は、盛んに報道しますが、進展が無いと、次の事件・次の事故と移り変わる物。
 痛ましい被害者(小さな子供)への、レクイエムの様な話しです。
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)より
4575511552
No.44:
(5pt)

最近では一番

神奈川県警の警視,巻島史彦は県警本部捜査一課の特殊犯係の管理官である。赴任2年目の7月幼児誘拐事件が発生した。警視庁との合同捜査の中犯人に引き回された挙げ句,目の前で犯人を見逃したばかりか,被害者の幼児も殺害される・・・
物語は,上記の事件を責任から左遷された巻島が,その5年後に発生した連続幼児殺害事件の特別捜査官として県警本部でマスコミを使った劇場型捜査の陣頭指揮をとる話が本筋となる。最近読んだ本の中では群を抜いて面白い話であった。始めの誘拐事件の場面では昔読んだ小説を彷彿させる場面もあり既視感をもったが,その6年後に県警に再登場する巻島の描写の印象的な場面から,物語は急展開,マスコミを利用した捜査から,獅子身中の虫そして,6年前の誘拐事件との絡みと様々な要素を取り込み物語が進んでいく。やや中だるみする場面も感じられたが,読み終われば,それも後半の物語の一気の終末へ向けてのものであった。それぞれの登場人物も印象的であり,登場場面は少ないが津田長などは渋いキャラで特に印象的であった。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
4575234990
No.43:
(4pt)

犯人が存在感薄いんです

大変長い話なんですが、とにかくテンポがよくて、するするするって読めます。
なんか、映像になること基本に書いているのかなぁ。
すごく、劇画チックというか、ドラマ風というか。
キャリア組のアホ課長の嫌らしさとか、なんか登場人物がみんな「ステレオタイプ」なのが、
ちょっと軽いかなと思いつつも、楽しめました。
あ、その割りに「犯人」がね。あまり存在感ないのよね。
それがちょっと残念といえば残念。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.42:
(5pt)

心が震えました

初めての雫井作品。面白いという評判ではありましたが、ここまでとは。
とにかく、続きが気になって、一気読み状態でした。
(時間が6年飛ぶところがちょっと、中だるみしちゃいましたが)
読後感が悪いものを何冊か読んだ後だったので心配していましたが、この本はそんなこともなく、暖かい涙を何度も流すことが出来ました。
とにかく津田長が好きです!セリフが良い!
地味だけど、本当に素敵でした。
お勧めです!
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.41:
(5pt)

読み出したら止まらない

「火の粉」「虚貌」そしてこの「犯人に告ぐ」を読みましたが
迫力、スピード感を一番感じることのできた作品でした。そして
何よりも単純に面白い。
確かにラストは少々あっけないのですが、犯人探しが主の作品で
はないのであまり気になりませんでした。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.40:
(5pt)

結末まで一気に読んでしまいました。面白かったです

 2段組、300ページを超える長編にもかかわらず、一気に読んでしまいました。それくらい先が気になる小説でした。面白かったです。
 劇場型捜査という試みの中で進んでいく人間模様。見えない犯人に向かって呼びかけていく。見えない犯人との駆け引き。と、ともに現実に向き合う目に見えるまわりとの駆け引き。そのやりとりが面白かったです。
 何人かの方のレビューで拝見するように結末については、少々あっけない感じもするところはありますが、劇的な格闘の末逮捕されるのではなく、草の根のどろくさい形から解決していくことこそ、現実的なのかなとも感じました。ただ、犯人についてはちょっとステレオタイプかなという感じはしましたが。
 それにしても、一気に読まずにはいられないくらい、読む時間を楽しませてくれる物語でした。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.39:
(4pt)

人に告ぐ

組織の意見と自分の感情との間の隔たりに翻弄される巻島警視の姿を、勝手に自分と重ね合わせながら読みました。どんな状況にせよ、自分の行ってしまったことに筋を通す警視の姿がかっこよかったです。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.38:
(4pt)

名セリフ!!

 優れた娯楽作品。「劇場型捜査」という設定がいい。
 犯人像や犯人にたどり着くまでの過程等に難点もあるが、そんなことは気にならない。読みやすい文章もあって一気に読ませる。
 そして、主人公巻島が犯人に向けた「犯人よ、今夜は震えて眠れ」は名セリフ。なんだか、このセリフのためにこの作品が書かれたのではないかと思ったくらいである。
 こういった作品は難点を探すよりも、とにかく楽しめたかどうかで判断したほうがいいと思う。私はとにかく面白かった。
 
 
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.37:
(4pt)

面白かった

 自身初めて刑事物を読んだんですが、臨場感というかとてもリアルに感じました。身近な場所でしたし。
この事件はどうすれば解決できるのかとか自分なりに考えたり。ラストはもうちょっと書いて欲しかったですね。
 最初は長いなぁとか思ってたんですが、後半からは一気に読めました。
最後の方は巻島に涙しました。人を殺してしまった人はそれを背負って生きているですよね。
映像化するにはインパクトが足りないかも・・
新しく有能な作者を発見できたことに喜びを感じました。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.36:
(5pt)

「バットマンに告ぐ」

「一気読み」みたいなレビューから、すぐ読めるやつかなと思って本を開いたら、結構多い文章の量にびっくりして、全然いっきよみなんかできないなーと思っていたら、一気読みできてしまいました。それくらい文章が読みやすかったし、つい次を読みたくなってしまうおもしろさでした。
この話は、主人公の巻島を描く物語です。そう考えると、ラストの少しあっけない部分もありなのかなと思いました。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.35:
(4pt)

被害者の悲しさ、警察の悲しさ。

主人公の捜査官、巻島は幼児誘拐殺人事件で責任を取らされ臨んだ記者発表で記者相手に切れてしまい左遷。その6年後、今度は幼児連続殺人事件で再び指揮を執ることに。それも今回はメディアを使って犯人に呼びかける劇場型捜査・・。ドラマティックな舞台に、ひとくせある主人公。周りのキャラクターも丁寧に描かれ、次から次へと起こる展開。後半にぐっと、巻島が攻めにでるところから一気にエンディングまで引き込まれた。人命にかかわる事件。被害者やその家族は、怒りの矛先をどこへやっていいのかわからない。この作品では、加害者が完全に煙のような存在として描かれているだけに余計、その事の悲しさ、虚しさが浮き彫りになっている。作中の「まず人間扱いしなきゃ・・」の部分に、警察は、被害者と同じだけ犯人を憎みながらも、完全に冷静を保たなければならないのだと強く感じた。今まで読んだミステリーとは少し視点の違う、読み応えのある作品。気になったのは、視聴率に固執するメディアと、報道の隙間を見抜けない視聴者が少し単純に描かれているのではと思ったので☆4つ。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.34:
(4pt)

作品ごとに良くなってきた

それなりにボリュームのある作品でしたが、週末で一気読みしました。一度はマスメディアという魔物に飲み込まれた人間が、6年後には逆にテレビを利用しての画期的な捜査に乗り出すという設定がすでに秀逸。警察組織の内幕と捜査の手法が実にリアルで、興味をそそられます。姿はおろか、尻尾さえも見せない犯人を追うストーリーも、とてもスリリング。早い展開に読みやすい文章、“獅子身中の虫”という王道とも言える仕掛けも加え、エンターテイメントとしても秀逸。ただ、犯人の存在感が小さいラストだけは若干物足りなさが残りました。巻島にももっとヒーローとしてのスポットを当ててやって欲しかったですね。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.33:
(5pt)

斬新!

なんとなく手に取った一冊だったのに予想外の面白さが待っていた。とにかく新鮮!犯罪小説は少しずつ犯人に迫っていく過程を楽しむものと思っていたが、この本に関しては最後まで犯人が形になってこない。読み終わっても犯人像があいまいなままだった。しかし、その犯罪小説の醍醐味をもってあまりあるのが主人公、巻島特別捜査官の魅力!それが全てだった。脇を固める登場人物達も味わいのある人ばかり。謎解きやスリルだけではなく描かれる人物像でグイグイ引っ張られた。主人公巻島のカリスマ性はとにかくすごい!ページが面白いように進む。とにかく面白い本を求めている人には必見の一冊!
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
4575234990
No.32:
(5pt)

男たちの息づかいが見事

 巻島という一敗地にまみれた警視が、前代未聞のテレビ捜査を行う。この今日的な設定にシビレた。曽根のあくどい上司ぶりも憎憎しく描かれてて、悪役の存在感がある。植草の軽薄な小ずるさが叩き潰されるさまも小気味いい。「宮崎勤のアジトはなかったってことで…」ということは、実際にこういう内部闘争があったってことか?面白い。 何人もの幼い子が殺されるという、残虐な事件だが、現実に似たような事件が何度かあった。そのとき、つかまった犯人に対して一様に「コイツ、ビョーキだ」とでもいうような、あっけなさを感じた。だから本作でのラストのあっけなさには、逆にリアリティーを感じた。 テレビ関係者の身勝手さと、それこそ正義を代表しているかのような鼻持ちならさは、実に実によく描けていた。 ただ、こんな巻島が、いくら若いとはいえ冒頭であんな失態をさらすのは少し不自然かも。それにしても、これまで女性を描くことに長けているという定評だった雫井氏が、見事に男たちを描き分けた。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
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No.31:
(4pt)

ぜひ映像化を!

テレビを利用した「劇場型捜査」という変わった捜査方法で犯人を追い詰めていく一風変わった警察小説。メディアを通し犯人に語りかけることによって、犯人からも手紙という形で答えが返ってくる。その手紙から犯人へのヒントを見つけ出していくかつてない捜査・・・。視聴者をも巻き込むことによって、事件が一大ムーブメントのような勢いを持ち、話題性のある出来事になっていきます。そこに事件とは関係のない、個人の思惑や過去が絡み、ますます複雑になっていく様が読み応えありました。自分たちが日々当たり前のように目にしているマスメディアの影響力の強さを改めて痛感し、ページをめくる手も止まりません。視聴者ならず読者までもが臨場感を楽しめ、娯楽性の高い作品です。しかし、手法は面白いのですが幕切れのあっけなさには少々興ざめしてしまいました。話が進むにつれて「巻島捜査官 vs 犯人」よりも「巻島 vs 植草(巻島の上司)」のほうが断然面白くなるし・・・、。さんざん引っ張ったわりに、最後に感じる犯人の存在は小さかったです。その点考慮し、星は4つ。映像化にふさわしい作品だと思います。ぜひ映像化を!
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
4575234990
No.30:
(4pt)

ラストがちょっと・・・

警察という官僚組織の中にある利害関係、名誉欲。ただ単に犯人逮捕のために動くのではないところに、巻島のいらだちや苦悩があった。過去の苦い経験。それを引きずりながら犯人逮捕に執念を燃やす巻島。テレビという怪物的なメディアの象徴を利用するのも、綱渡りに等しい。どういう結果が出るのかは、誰にも分からない。いったいどういうふうに犯人にたどりつくことができるのか?最後まで目が離せなかった。ただ、犯人逮捕に関しては、「えっ!こんなことで犯人が分かってしまうの?」という思いがあった。そこに至るまでの過程がすごかっただけに、ちょっとあっけない感じだった。
犯人に告ぐAmazon書評・レビュー:犯人に告ぐより
4575234990

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