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犯人に告ぐ
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犯人に告ぐの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 61~80 4/7ページ
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巻島は捜査官の代表としてTVで有名人になった。 しかし、華やかさのあるプラスイメージの反面、 終盤で巻島が桜川に刺される場面にあるように 警察への逆恨みといったマイナスメージまで 請け負っているのも事実だ。 職務を全うするために闘った彼に拍手を送りたい。 | ||||
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全体にただよう”軽さ”で評価が分かれる作品だと思う。 同じような題材で横山秀夫が書いたら、どろどろと加齢臭のただよう重い作品になったと思う。 私はこの”軽さ”で、幼児誘拐殺人事件という重い題材を一気に読ませていると思う。 数年前、幼児誘拐殺人事件で大失態を演じた巻島が、新たに挑む幼児連続殺人事件。 捜査に手詰まりをみせていた県警本部は、左遷されていた巻島を呼び戻した。 そこで行われる”劇場型捜査”とは? プロットは斬新で、スクリプトも面白い。犯人との攻防、県警内部の対立、警視庁との争い、テレビ局間の競争、複数のストーリーが同時進行する。 犯人について最後まで存在感が薄いのは、現実の捜査の感じを出したかったからではないだろうか? 誰が犯人だというようなことは、こういった無産別殺人では表現しきれないだろう。 いずれにせよ、楽しめる作品だ。 | ||||
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「我々はようやくお前を追い詰めた。今夜は震えて眠れ」 児童連続殺人犯を追う前代未聞の「劇場型捜査」の行方は? タイトルやあらすじだけを見ると、少年漫画的な勧善懲悪ヒーローものを想像してしまうが、実は全く違う。 事件解決には手段は選ばず、手柄は独り占めし責任は部下に押し付ける切れ者本部長。私情から機密情報を横流しする上司。視聴率至上主義で手のひらを容易に返すマスコミ。無責任な世論。 過去に暗い記憶を抱える、クールでハードボイルド、それでいて家族想いの主人公・巻島は、そうしたさまざまな思惑を抱えた人々と虚虚実実の「大人の」駆け引きを繰り広げる。自分の捜査の邪魔者を排除すべく巻島が取る方法は、単純な糾弾ではなく、なんとも「大人なやり方」だ。思わずうなってしまう。 人情派の刑事や、「チョンボ君」など脇役のキャラも立っており、登場人物の描写にも深みが感じられる。 本格ミステリーというよりも、ヒリヒリとした大人のやり取りを楽しむエンタメ小説。一気に読みきれること間違いなしのおすすめ作品! | ||||
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すごく読みやすく、おもしろいです。 いろいろな場面の描写や心情が、妙にリアリティがあります。 頭脳戦で裏切り者をはめるところとか、読んでてスカッとします。 ただ、ミステリーとしてはすばらしいですが、決して推理小説ではないのでその点間違えないようにしましょう。 映画化されるらいしいですが、楽しみです。 | ||||
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雫井 脩介の作品はこれが初めて。 父に、話題になってる本だ、と勧められて読み始めた。 最初はちょっととっつきにくいかなぁ…って感じがあって 短い通勤電車の中でちょこちょこと読み進めていたんだけど 下巻に入ってからは一気に読破。 なかなか面白かったかな? 帯のトヨエツを見たからか巻島のイメージが完全にトヨエツ化されてたのは よかったのか悪かったのかw ま、でも結構ぴったりだったんじゃないかな、と。 犯人探しのようなミステリー感はないけれど 警察内部のゴタゴタやら報道機関やマスコミとの駆け引き等 色々調べたんだろうなぁ…って思った。 それにしても、この『劇場型捜査』 実際でもあっておかしくないように思ったのは私だけか。 ま、実際すればもっとすごいことになるとは思うけどw ラストはちょっとあっけなかったかな? もう少し色々と書き込めたような気もなきにしもあらず。 でも、あれぐらいで終わってた方が意外とよかったのかも。 そして、私的には津田長のキャラが一番好きだ。 これは、映画化ってのいいんじゃない? てか、寧ろ早く観てみたい。 | ||||
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推薦されて読みました。 巻島の孤独、不安、葛藤など心理を読み取る作業に夢中で、あっという間に読み終えてしまった。 本作は、雫井さん初体験となりましたが、雫井ワールドにもっと入り込もうと思えた1冊。 | ||||
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メルギブソン主演の映画(題名は忘れたけど、わが子を誘拐した犯人に賞金かけてTVの力を借りて追い詰めてゆく)をみたときから、やがてこういう劇場型捜査の話を誰か書くだろうと思っていた。 私の予想では、五十嵐貴久か荻原浩あたりだろうと思っていたのだが。 上巻は、あまり軽さを気にさせずにぐいぐい引っ張っていってくれる。 文章も癖がなく読みやすいし、著書の他の作品も読んでみようかという気にさせる。 下巻が楽しみである。 | ||||
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書店でベストセラーとなっていると宣伝されていたので、 買って読んでみたが、 上下巻、一挙に読み進められる、非常におもしろい内容。 殺人事件の解決を行う刑事物という意味で、 それほど新しさがあるわけではない。 史上初の劇場型捜査がユニークかといっても、 そういうわけではない。 トリックが複雑とか意外な犯人とか、 そういうのもまったくない。 にもかかわらず、おもしろくて読み進めさせてしまう何かがある。 多分、事件そのものとかミステリーより、 主人公の生き様やそれぞれの刑事の立場での人間模様が、 何よりおもしろいからではないかと思う。 終わり方もなかなかいい。 最後あっけないのと、 上巻の後半、植草についての描写がやや長い感じがするが、 それでもこの作品のおもしろさは変わらない。 | ||||
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期待していた以上に面白かった。 主人公・巻島警視と犯人との駆け引きが物語の多くを占めるもの、と思っていたのが良い意味で裏切られました。 「劇場型犯罪vs劇場型捜査」が進行する裏で展開される巻島警視の孤立無援の戦い。 テレビ局と世論、味方であるはずの捜査本部を相手にまで駆け引きを迫られていく過程は、物語全体の緊迫感を小気味良く高めていく。 また、他のレビュアーの方も例に挙げていた宮部みゆきの『模倣犯』では、被害者や当該事件の犯人の目線でも多くが語られ、そのことが読み進める上でかなりのストレスになっていた(当然それが面白さでもあった)というのが個人的な感想なのだけれど、本作ではそういったものを出来るだけ省き(例えば、巻島の家族への嫌がらせなどが詳細に語られたらかなり気が滅入ると思う)、あくまで巻島が挑む情報戦・心理戦をメインにしている印象。 それが「児童連続殺人」というテーマの負荷をいい意味で軽減し、読み進めやすさ・テンポの良さに直結させた点が、私からの評価☆5の最たる理由です。 この上巻では、単なる「優秀かつ個性的な捜査官」ではなく、単に「失敗をカテに強くなった」わけでもない巻島警視の人物設定と、それを生んだ6年前の事件がページ数の大半を使って描かれます。 否が応でも掻き立てられる巻島の「その後」への興味。 彼が左遷先から呼び戻される理由とその経緯にストーリーが至る頃には、すぐにでも「下巻」を買わずにいられなくなっているはず。 | ||||
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昔担当した誘拐事件の失態により、干された刑事ヤングマンこと巻島が主人公。 髪が長く、とても刑事には見えない男であり、 警察組織に対しても、こびへつらうことなく自分の思う捜査を貫く姿勢がかっこいい。 家族を愛し、大切にしている姿に、どんどん共感がわいてくる。 ニュース番組で繰り広げられる「劇場型捜査」の展開は、 本当におもしろく、ぐいぐい読めてしまう。 出世と自分の恋愛ばかりを気にしているエリート刑事の動向が、 すごく気になる・・・。 さっそく、下巻へいきます! | ||||
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連続殺人事件の小説の常道として、次から次へと殺人が発生し読者の興味を引き付けるパターンが多いが、本作品はその点に関して異色と言える。劇場型捜査の展開の面白さ、巻島刑事の警察内部での闘い等、大変面白く一気に読ませてもらった。ひとつ残念なのは、犯人に関する描写が少なかった。劇場型捜査に対する犯人の心理なども書いていただければより面白かったと思う。それで星ひとつ落として4です。 | ||||
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犯罪をテーマにした作品はたくさんあると思います。 数少ない足跡を、地道に追いかける刑事と犯人の攻防。 それは、サスペンスとしてのテーマですが、 本作品は、更に見えない犯人への恐怖と追い詰める側の こころのうごき。 そして、被害者の意識と傍観者の意識。 同じ警察仲間の意識。 それぞれの立場と意識を、しっかり書き込んで いるところに 作品の重厚感が感じられるように思います。 結末も単に犯罪の解決に重きを置くのではなく、 犯罪の影にある各個々人の 人間が描かれていて とても面白かった。 更に特徴ある配役を配置していて、 いかにも映画にできそうな一品に思えました。 | ||||
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単行本が刊行されたのが2004年の7月、もう3年も前のことらしい。 文庫化もされ、映画化も決まり、売れに売れているらしい本作品。 いまさらながら、一気に読ませて頂いた。 以前に氏の著作『火の粉』を読んだ時点で、ストーリーテリングの 上手な作家さんだなあという印象があり、この作品でもその上手さが なお一層際立っていた。 文句なく星5つ、いや、星6つにさせて頂きたい。面白すぎる。 「劇場型犯罪には劇場型捜査を」 主人公である捜査官巻島と、姿の見えない犯人=自称「デッドマン」。 単なる二人の対決を描いただけではなく、つまるところ、 巻島 vs 上司の植草課長、vs 曾根本部長、vs 画面の向こうの視聴者、 vs 6年前の因縁。 巻島を中心としたそんな対決軸が、ときにゆっくりと、 ときに急流のごとく展開されていく。 そして「脇役」と簡単に表現してしまうには惜しい魅力的な 登場人物の面々。 巻島の家族も然り、忠実な部下である本田や津田長、 引きのいい「チョンボ」こと小川かつお。 彼らが、この決して短くはない物語を存分に演出してくれる。 久しぶりに、読み終えた瞬間にもう一度読み返したくなる 本に出会った。ここ数年で一番の傑作。 トヨエツが主役を張るらしい映画も是非見てみたい。 このレビューを読んでいる貴方に告ぐ。必読。 | ||||
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雫井さん最高!期待どうりだ! 読んでいるうちにどんどん引き込まれていく。 文章が上手い。 巻島がかっこいい。主人公の巻島はある誘拐事件のマスコミ対応に失敗し 左遷される。数年後、風貌を変えて帰ってくる。そして、メディアを利用 し世間の注目を浴び、数ある批判に負けず事件を解決にみちびく。 家族や上司とのリアルな部分と、劇場型捜査という非現実的な部分がうまく 書かれており、ミステリー小説としてはかなりレベルの高いものだと思う。 ぜひ読んでほしい。 あと、こんなミステリーを書く雫井さんの『クローズド・ノート』には 興味津々だ!! | ||||
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とても面白い作品です。 映画化するのには内容的にはかなりいいかも。 ただ2時間程で収まる内容ではないので映画がどうなるかは楽しみです。 主人公巻島はトヨエツでは格好良すぎかな。 小説はのめり込んでいけておススメです。 | ||||
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ミステリー好きですがこれはかなり面白い。 映画の主人公は豊川悦司だということだが、最初のヤングマンこと巻島はちょっとイメージが違うかなぁと思ったが、「ワシ」事件後に再登場する巻島はイメージにぴったりだと思った。 映画化も納得の一冊。オススメです。 | ||||
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映画化が決定して本屋に山積みになってたのを見て買ってしまった… ミーハーなことこの上ない購入状況でしたが、買ったこと自体に後悔はありません。 警察の内情もドロドロかつ巧妙にさっぱりと描いてあり、 むしろ嫉妬や反感みたいな人間的な部分が中心にされてる気がする。 う〜ん…一気読み!上下あわせて一日寝られなかった。 泣くような作品ではないですが、 後味もいいし、反権力的な香りに感動もできるでしょう。 | ||||
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誘拐事件を追う刑事を扱ったエンターテイメントとしての小説の面白さは圧倒的です。しかし、それ以上に感じてしまうのは、ここでは警察機構のヒエラルキーの問題ですが、現代社会のどこにでもありそうな責任の押し付けです。主人公の巻島は、二度の誘拐事件についてその責任を押し付けられます。その上司たちは、上手く行かなければ安全な位置に、上手く行けばトンビが油アゲを攫うような、そんな位置に立っています。それだけに、読んでいて巻島にどんどん感情移入してしまいます。もちろん、そこには作者の卓越した人物描写があります。 マスコミを使った犯人への呼びかけという非常手段に打って出てからも、彼の苦闘は続きます。様々なバッシングの嵐の中、決然と彼は戦いを挑みます。成算のない戦いです。上司から押し付けられた役割の中で、自分の信念を貫き通そうとします。誰がなんと言おうと、その立場を変えない主人公に喝采を送りたくなります。 ラストの決着はやや安易ということが言えなくもないですが、これだけの長編を一気に読ませ、読者を満足させられるのは、作者の力以外何ものでもないでしょう。 | ||||
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「クローズド・ノート」といい、一気に映画化されたこの作品。書店での扱いもどこでも平積みで、久方ぶりに上下巻買っちゃいましたよ。文庫本の上下巻は外してしまったときが怖いのでなかなか買わないのですが。 いやぁ、一気に読み切ってしまいました。豊川悦司の帯写真を見ているととてもそんな雰囲気には見えませんし、実際に読んでいても読むスピードがあがるようには思えないんですが、メディアを利用して犯人に語りかけるという実際にはあり得ない「劇場型捜査」にグッと引っ張られるように読み進めました。 主人公である巻島警視の過去の失敗も実に人間的で共感をおぼえますし、それぞれの登場人物も味がある……辛い味も甘い味も含めて味わい深くて、最近ではスマッシュヒットでしたね。 とは言え、犯人に迫るくだりや「震えて眠れ」の台詞はちょっとだけ物足りなさを感じたのですが、それも味。最後まで失速しないで読み終えた満足感の方が大きいです。 あー楽しかった。こういう小説を読むと読書してて良かったなぁと思ってしまいます。 | ||||
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冷静沈着で警察組織に根を張る一方、普通の良き親父である巻島。 少年の命がかかった息詰まる捜査と平行して描かれる、 上層部の対面補強、同業者への根回し、捜査への憤り、不吉な予感。 巻島がマスコミに翻弄され理性を失っていくくだりは一気読みです。 どことなく掴めなかった巻島がタクトを振るう劇場型捜査の行方は・・・。 豊川悦司の帯につられて買っちゃいました。 | ||||
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