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犯人に告ぐ
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犯人に告ぐの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 41~60 3/7ページ
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初めの誘拐事件にかかわる部分は、緊迫感があり、事件での顛末に至るまでの心理描写も巧みで 読ませてくれます。 ただ、この本のメインである劇場型犯罪への新しい捜査方法としてのメディアを利用する部分は、 なるほどと思わせる半面、警察内部の駆け引きに終始して、ダレたた感じです。 「犯人に告ぐ」というタイトルですが、犯人の描写は警察から見えた部分だけで、ほとんどありません。 この作家は犯人を含めた犯罪そのもを書いてこそ生き生きとすると感じました。 | ||||
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すごく面白かった! はじめ(トヨエツ主演の)映画のほうに興味があったんですが、雫井作品も好きだったので 原作を先に読むことにしました。 プロローグ(?)でのワシとの闇の対決(巻島にとっては相手の姿がわからないから)から バッドマンとの探りあいというか交流まで、どんな手を使って犯人をおびきよせられるのか、 とっても面白かったです。上巻は展開が遅く、主人公巻島を中心に、登場人物のほうに焦点があてられていた感があったので、 次が気になって仕方ないというほどではなく、読みあぐねていました。でもこの丁寧な描写に、作家の優しさを感じて、涙しました。 下巻から一気にすすみました。深夜のテンション高い時間に、 海外ドラマ「24」を想わせるのスピード感とドキドキ感で、緊張感が冷めないうちに読み終わりました。 最後がなんともあっさりと終わりすぎて、 すっきりと後味は悪くないんだけど、それまでが緻密にドラマが展開して恐怖心を募らせていたので どんなラストが待ち受けてるのか手に汗にぎるような流れから、 最後は現実のニュースで話を締めくくられたような、消化不良な気分を味わいました。 このあっさりとしたクライマックスはある意味現実的でした。 ただ、あくまでドラマ的な展開を期待するものとしては 「えっこんなに簡単に片付いちゃうの?」とがっかり。「衝撃の・・・」とか、「ドン引き・・」っていう意味ではなく、こんなに引っ張っておいてあっけなかったなという寂しさもあり、なんだかやっぱりモヤモヤしてます。 雫井脩介という作家は人間描写が細かいところが私は好きです。 巻島のカッコよさに惹かれるよりも、曾根、植草、未央子のリアルなセコさがやたらムカツきました(笑)。 刑事小説だからなのか、他の雫井作品に比べると漢字が多すぎて目がちかちかしました。 エンジ色って臙脂色って書くんですね・・・・・ | ||||
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重いのが好きな人(私)にはピッタリです。深い人間愛を感じる。読後、タイトルが胸に響く本が良い本なのですが、まさしくこれはその一冊です。 | ||||
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久々に「面白い」と思える作品に出会え、徹夜本になりました。 しかし、どなたかが書いていたように映画化が早く、 「犯人よ今夜は・・・」の決めゼリフで 主人公が、どうしても豊川悦司のイメージで固定されてしまいました。 映画は見ていないんでなんとも言えませんが、 (恐らくはまり役だったとは思いますが・・・) 作品自体は☆5ですが上記の理由でマイナス1です。 | ||||
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面白くて一気に読みました。 スピーディーで最後まで飽きさせません。 主人公巻島が不器用すぎて痛々しいです。 無理解な外野からの批判も意に介さないような超然とした雰囲気で、ただ事件解決のために全力を注ぎます。 でも内心痛みを感じていないわけじゃない。 だから津田長や本田、被害者の会、家族など、巻島の数少ない理解者の存在がほっとさせてくれます。 津田長が、植草に対して言うセリフ。 「人を叩きすぎちゃいけません。叩けば誰でも痛いんですよ。叩いてもこいつは痛くなさそうだからと大丈夫だろうと思っても、それは相手が我慢してるだけなんですから。」(趣旨) 巻島を心から理解してこそ出てくるこの言葉に、なんだか胸を突かれたような気分になりました。 人と接する上ですごく大事なことだと思います。 残念なのは最後事件解決した後の周囲の状況が書ききれてなかったことです。 主人公巻島にとっては事件が解決され、過去の自分自身のわだかまりが乗り越えられれば外野の声は多分どうでも良いことなのだと思いますが、読者はすっきりしない!! 植草に関してはスッキリしましたが、テレビ局とか曽根とかが巻島を賞賛するシーンとか犯人が巻島に負けを認めるシーンとかちゃんと見たかったです。 なので星一つマイナスで。 | ||||
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あらすじ、読みどころは既出レビューで出尽くしていると思います。本作品が エンターテイメントとして優れている事は多くの方が認めるところです。他の著 作でも感じられることなのですが、作者は登場人物に生命を宿らせる術に長けて いるように思います。登場人物を表現するには、なりや心情をこまごまと書けば良 いという物ではありません。ストーリー展開を邪魔せず必要にして十分な「書き 込み加減」が作品の長さや事件のスケールに丁度いい描写が本作品を引き立てて いるのではないでしょうか。 本作品に登場する主人公の上司であるキャリア課長のキャラは脇役でストー リーの中でさして重要な役どころではないのですが、その配置やストーリーとの 絡みが全体と調和して非常にいい味を出しています。役どころとしては自己顕示 欲が強い小悪党なのですが、誰が読んでも嫌なヤツに書かれていてスパイスとし ておもしろさを高めています。 映画化され有名になって、今更読むのは・・・と二の足を踏んでいる方も多い かと思います。そんな事は気にせず、とにかく読んでみる事をお勧めします。 | ||||
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友達にすすめられてよみました。初めて雫井さんの本を読みましたが、つぎつぎと読みたくなります。様々な心の葛藤や警察の裏事情などがとても面白いです。映画にもなっていますが本で読むことをおすすめします。 | ||||
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現役捜査官がテレビに出演するという、劇場型捜査を描いた 作品。この作品自体が劇行型と言うか映像向きである。 主人公が県警本部長から劇場型捜査を言い渡される場面など、 映画の一シーンを見ているようだった。実際映画にもなっている。 物語としては面白いのだが、残念ながら犯人の描き方が中途 半端で魅力が感じられない。既に終息している事件の掘り起こし のような形となり、主人公と犯人の手紙のやり取りも今一つ盛り 上がらない。逆に前半で登場した『ワシ』の方が存在感があった りする。 前評判が高かったのでやや期待はずれの感もあるが、作者 のストーリーテラーとしての才能は遺憾なく発揮されており、 エンターテイメント作品としては充分楽しめる一作である。 | ||||
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6年前のとある事件で演じた大失態により閑職に飛ばされた刑事・巻島が、 捜査の行き詰まった連続児童殺害事件の「特別捜査官」として再び表舞台に呼び戻され、 その指揮を執る―というもの。 その捜査とは、巻島自らがTV出演し、姿が見えざる犯人に対して公の場で呼びかけるという 史上初の「劇場型捜査」。 しかし、前例のないそのような捜査が素直に進展するはずもなく、 警察内部の紛争、TVの視聴率争い、マスコミからのバッシング、 様々なものが絡み合い事件は解決どころか更にヒートアップしていく。 そのスピード感と迫力が圧巻で、ラストに向け巻島が犯人を追い詰めていくシーンはもう鳥肌もの。 なるほど映画化もされるだろうなという劇的なストーリー展開は見事。 純粋に面白い作品だと自信を持ってお勧め出来る。 | ||||
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幼児誘拐事件の身代金受け渡しの現場で犯人を取り逃がした事により人質を殺害され、なお記者会見の場で失態を犯し地方へ左遷された神奈川県警元警視・巻島史彦! かつての上司であった警視監・曾根要介の引き抜きにより、川崎男児連続殺害事件――通称“バッドマン”事件――の特別捜査官を任され、テレビを通じて“バッドマン”との劇場型捜査の攻防を描いた警察小説である。 昨年、WOWOWが新たに立ち上げた劇場用映画レーベルの第1弾作品として映画化(監督:瀧本智行、主演:豊川悦司)により、公開 (07.10.27) されて話題を呼び、私自身も映像から本書を手にした次第である。2005年の大薮春彦賞や週刊文春や週刊現代でも1位に輝いた本書は大変読み応えのある力作であり、十分に堪能した。 主人公・巻島や上司・曾根以外にも巻島の腹心であるベテラン刑事・通称“津田長”こと津田良仁(映画では笹野高史氏が好演!)や同じく巻島を信頼する部下・本田明広、キャリア組で曾根警視監の甥にあたり、腹に一物のある刑事総務課長・植草壮一郎(映画では小澤征悦氏が憎々しげに熱演!)など一癖も二癖もある登場人物たちが一つの事件のなかで錯綜する展開が面白い(特に捜査情報を元恋人であり、ライバル局の女子アナである杉村未央子に漏洩する植草課長に対し、巻島・津田・本田の3人が罠を仕掛けるところが秀逸であり、また植草が映画ほどあざとくないのも印象的)。 最後に犯人を追い詰める巻島のテレビ発言のシーンが印象に残りました。 「逮捕はもう時間の問題だ。逃げようと思うな。失踪した人間は真っ先にマークする。今夜は震えて眠れ」 | ||||
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「犯人よ、今夜は震えて眠れ」 見出しに書かれたこの言葉に惹かれて読んでみました。マスコミを利用しての犯罪捜査。警察内部での障害。様々な思惑が交錯する中で、ただただ信念を貫いて捜査を続ける巻島管理官。 警察組織の描写も細かくてその分野に興味がある人にも面白く読めるかと思います。 文章量は割と多めです。 でも読んでみる価値はあるかも。 映画化もしていますが、映画を観るよりは原作本の方が面白いと思いました。 | ||||
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背表紙の「史上初の劇場型捜査が幕を開ける。」とのキャッチコピーにつられて 読んでみました。 期待していたものとは違いましたが、結構面白かった。 ミステリーとしては多少のもの足りなさもを感じましたが、上司の裏切りや 老刑事や被害者家族との心温まるやりとりなど、つい先を読みたくなること請け合いです。 最後に不満だった点をひとつだけ。 犯人、弱すぎます。もっと憎らしく、かつ、タフであって欲しかった。 | ||||
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連続児童殺人事件が横浜で発生し、懸命な捜査にも関わらず、全く犯人の手がかりがない。 捜査本部では、テレビに捜査官を出演させ、犯人を誘い出すというこれまでにない手法をとることにした。 その出演役として、白羽の矢が立ったのは、過去に記者会見でプッツン事件をおこして、左遷されていた巻島警視であった。 下巻も含めたレビューです。 いろいろと突っ込みどころもありますが、まあ、おもしろかったです。 警察内部の縄張り争いや、出世競争、裏切りなど、ごちゃごちゃしたものも描かれていて、本当はどうなんだろう、こんなものかもなと思いながら読んでました。 最後のオチは、やや犯人像に物足りなさも感じましたが、雫井 脩介で有名な「虚貌」のオチに比べたら、順当な納得できるオチでした。 単純に楽しめて良かったです。 | ||||
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劇場型捜査という新しい形での犯人に対する呼びかけ、そこからの証拠採取だけでなく、マスコミとのやりとり、女性の気を惹くための捜査情報の漏洩等、細かい点も描かれていてとてもおもしろかった。読んでいて全然飽きず一気に読んでしまった。ちょっと残念だったのがダメ刑事小川の出番だった。ちょっとしか出ていないにも関わらず最期の最期で重要な役回りを演じていたが、その布石がちょっと足りない気がした。 | ||||
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長い前置きを読んだ感じです。下巻で話が動き出すのかなー、と。 警察ものは組織の仕組みや階級の序列などに詳しくないので、苦手意識があって はとんど読まないのですが、この作品は警察内部についてはそんなにややこしく 書いてないので、とっつきやすかったです。 癖がなく読みやすい文章でした。話がどう進んでいくのか楽しみに下巻を読みたいと思います。 | ||||
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上下2冊という長さではあるが、一気に読み終えた。 物語のクライマックスは、犯人逮捕ではなく、警察の密告者を引っ掛けるところ。で、肝心な犯人逮捕は意外とあっさりとしていて、肩透かしを食らう。 犯人に告いでおいて、犯人は何も告がない。どんな奴でどんな理由でこのような事件を起こしたのか、最後もきっちりと描いて欲しかった、かな。 でも、面白かったから、許す。 | ||||
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『火の粉』からの雫井ファン。 出版当初から気になっていたのだが、ここにきて文庫化。 本屋で即購入しました。 期待を裏切らない秀作です。 巻島という刑事の魅力にとりつかれます。 個人的には小川の存在感が何とも言えず気に入りました。 まぁ映画の方は見てないので何ともいえませんが、とりあえずは活字から入ることを薦めます。 | ||||
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はまりました。 面白かった。 「チームバチスタ・・・」もよかったですが、 私はそれ以上に面白かった。 ひとえに巻島という主人公の魅力に尽きます。 アウトサイダーの矜持と事件の中で刑事が壊れていく様が見所です。 上巻の読みどころは、 誘拐事件の縄張り争い。 神奈川県警と警視庁の「帳場」争いのリアルさです。 組織の醜さと刑事事件のひりひりした描写に一気に惹き込まれました。 高村薫の一連の作品を思い出させます。 巻島を高村作品の合田と比較して読みました。 ディテールが警察小説として、よくできています。 更に加えると、本作、川崎、横浜、新宿、原宿が舞台です。 その土地の空気がよく表現されているので、 横浜、川崎市民の方々が読むと面白さ倍増です。 | ||||
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たった今、本書の下を読み終えたが、本作品はかなり良い仕上がりと評価できる。 雫井氏の作品を読んだのはこれが初めてであったが、是非他の作品も読んでみたい。 内容は幼児誘拐や幼児の無差別殺人といった題材を取り上げているものの、ドロドロした印象はなく、むしろ警察内部で実際にあり得るような職場の人間関係や葛藤がひとつの売りであると思う。 本書を読み終えるや否や下巻を手に取りました。 強くお薦めします。 | ||||
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どうもベストセラー、映画化といった作品は読む気がしないのですが、家族が読んで面白いというので、とりあえず読んでみました。面白かったです。上下巻一気に読みました。次の日本屋に行き、虚貌の上下と火の粉の文庫を買いました。そちらはこれから読みます。 | ||||
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