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虚貌
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虚貌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 41~53 3/3ページ
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犯人探し重視のミステリーというより、人間ドラマとして読めると思います。「火の粉」もそうだけど、驚かされるのは、男性的な文章なのに女心の描写が巧みなこと。作中に描かれていることには、女性の大半が多かれ少なかれ共感できるのでは?そして、父と娘とのやりとりにもリアリティを感じます。父の一人称が「お父さん」であったり、年頃の娘に距離をとりながらも愛情を持って接していたり。トリックについては、ルール違反かもしれないけれど、作品のテーマに通じることなので気になりませんでした。 | ||||
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ちょっと前に雫井さんの『火の粉』を読み、とても面白かったので、この『虚貌』も読んでみました。最後まで犯人が分からず、ハラハラドキドキ!もっともっと書きたいのですが、これから読む方にあらすじが分かっちゃうと申し訳ないので書きませんが、ほんとこれは読む価値あり!です。絶対!!久々に面白いサスペンスを読ませてもらいました。 | ||||
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岐阜で起きた凄惨な一家殺害事件。その主犯とされる男が出所した時から共犯者が次々に殺される。末期癌に犯された刑事の執念の追跡。情景がビビッドに描写されており、人物像はよく書き込まれています。圧倒的な迫力で迫ってくる傑作です。下巻の評価は分かれますが……。 | ||||
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私が読んだ雫井さんの小説の3作目。最新作から、さかのぼっているのかな?これも面白かったね。下巻は一気に読めた。雫井さんの小説に出てくる刑事って、なんかかっこいいんだよね。「犯人に告ぐ」では、まさしく二枚目の刑事ぽかったけど、この小説の刑事は、渋い刑事さん。「いかりや」さんが生きていたら、ぴったりだったかもしれない。事件の犯人というのは、誰?(というより事件がどんどんおきるのでわからなくなっちゃうかも)この小説についていろいろ意見があるようですが、クリスティの「アクロイド殺人事件」のような気分で、決して悪い感想ではないです。刑事ものでは最近横山さんが人気のようだけど、はっきり言って、雫井さんのほうが、私は好きです。けっこうこれも、おすすめ! | ||||
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この小説のテーマは顔である。自分の顔にコンプレックスを持つ人は少なくは無いだろう。この小説の登場人物も、ちょっとしたきっかけ(本人に取れば重要なのだが)で自身の顔に負い目を持ち、思い悩む人々。かなりのリアリティで物語を重厚なものにしていました。 他にも顔は多くのキーポイントになっており、中盤のミステリアスな展開を際立たせる要素にもなっていおり、一貫性のあるテーマ性で、よく出来た小説だと思います。 只個人的にはこの小説の中で使われる特殊技術は実際にはそこまでのもので無いような気がしますので、少しこの作品のトリックは不満でした。 ラストも少し解りにくい終わり方で、このトリックがかえって仇となったような難解な終わり方になってしまっていると思います。 2段詰の400ページとやや長めの作品ですが、作者の文章力が高く、テンポもよく比較的読みやすいので、ミステリー好きな人にはお勧めの佳作ですよ。 | ||||
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顔を覚えられない滝中、自らの容姿に自信を失ったしまった朱音、顔に痣に大きなコンプレックスを持つ辻、そして、正体不明の犯人・・・それぞれが「顔」に対してのある種の悩みを抱え、その中で事件が進行していく。二転三転する事件そのものもさることながら、それぞれの心情が重くなりすぎない程度でキッチリ描かれていて、素直に面白かった。正直、謎解きの真相は反則気味ではある。が、それにリアリティがないか、といわれればそんなことは無いし、現在の技術を用いれば十分にある話だろう。素直に満点評価をしたい。 | ||||
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21年前に起きた放火事件の主犯格(?)の男が出所するが、それから数ヶ月後、その事件の復習劇(?)が始まる。芸能界の裏側も描きながら、事件に関係した者たちの絡むストーリーは、先を読まずにはいられなくなる。また、人物の描写もリアリティに富んでいる。極上のエンタテインメントを予感させる上巻である。 (下巻のレビューに続く) | ||||
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文庫で上下とあるが上巻ではまだまだ先が読めない。読めないというのは、展開がこれからどの方向へ向かっていくのか。動機やトリックを含め全く分からない。そういう小説だ。第一章が語る某社長一家放火殺人事件。そして21年後、仲間に騙されて主犯に仕立て上げられた荒勝明が出所した。それから起きる殺人事件。その被害者は放火事件の加害者だった。現場に残された荒の指紋が意味するものとは。放火事件の時に関わり、荒の主犯説を訴えてきた滝沢刑事が、未練を果たすべく病気がちながらも捜査に加わった。大いにミステリーとしても楽しめるが、滝沢の刑事としての最後の意地や、これも加害者だった湯本と、滝沢の娘である朱音を巻き込んだ人間ドラマでもある。一つのことに徹底せずテンポよくシナリオが繰り広げられ、読者はただただ唖然とさせられる。読んでいて飽きない小説とはこのことだろう。加害者だけでなく、被害者にもまだ生き残りがいるというのがキーポイント。それに、荒と出所後関わった人物の謎。それに加え読めない展開が更に盛り上げてくれる。雫井脩介は初めて読むが、上下巻購入してよかったと思われる。購入を迷われている方は、下巻に福井晴敏が解説を載せているのでそちらを見ていただきたい。これも必見かな。 | ||||
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旅行の暇つぶしにと思い 買いましたが下巻は一気に徹夜読みしてしまうくらい面白かったですが、犯人は 最初から分かっているだけに(誰が殺したかは別にして)どういうトリックで この復讐を遂げたかが 私の中では一番の興味だったので トリックが分かったときは「それじゃあ なんでもありじゃん」と思ってしまいました(昔テレビでやってた 天地茂の明智探偵を思い出した)でも そういうことは気にならない 圧倒的な読み応えはあると思います舞台も岐阜を中心とした 私の地元の方だったので 登場人物がしゃべる 名古屋弁(岐阜弁?)も 抵抗なく受け入れられました | ||||
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「火の粉」で、話題を集める作者の2001年に発行された単行本の文庫化。本作品は、21年前に起こった放火殺人事件に端を発した復讐劇である。作品を通じてのキーワードは「復讐」と「顔貌」。21年前に美濃加茂でおきた放火殺人事件。共犯者に騙され、主犯として懲役を務めた荒が出所したことをきっかけに、相次いで当時の共犯者が殺害される。21年前から荒は主犯ではないと疑っていた刑事滝中は、荒を重要参考人として追いかける。というのが上巻のストーリーである。作品は、滝中の娘・朱音、最後に残った共犯者・湯本をからめ、テンポよく進み、とにかくすすめられる。「火の粉」同様、徹夜本である。本作品は、文春の2001年度のベスト10で24位にランキングされた。発売が9月でなければ、もっと高い評価が得られたのでは、と思うと残念である。文庫化をきっかけに、多くの方々にこの作品に触れて頂きたいと思う。 | ||||
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以前、この方の作品「火の粉」も、読みやすく、話的にも、おもしろかったのですが、今回の「虚貌」まだ、上巻だけを読みましたが、止まらないほど、おもしろい。人は、こうも短絡的に人を殺せるのか?仕事を首になったという理由で、社長の家を燃やし、殺人を犯す物なのか?そして、この共犯の犯人たちが刑期を終えてからの、また始まる殺人事件。そして、その社長一家で唯一生き残った少年の陰がまだ、出てこないのだけれど・・タイトル「虚貌」とは、あの人のことだろうか??次から次へと、どうなるのだろうかと、下巻にも期待大!! | ||||
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事件から21年経っても関係者達の心にはしこりが残っていた。しかし首謀者が刑期を終え出所してからは・・・・・。人の顔、表情は人生にどれほどの影響を及ぼすのだろう。自分の顔に手をあてたりしながらあっという間に読みました。登場人物の表情と心と行動の描写がしっかりしているので人物像が明確なとても読みやすい作品です。 | ||||
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ドンデン返しの連続であっという間に読めてしまいました。最後の殺人は結局誰の仕業だったの??最後にちょっと出てきた「藤田さん」はどこに行ってしまったの??最後は誰が誰だか分からなくなってくる・・・。まさに「虚貌」。もう一度、じっくり読みたい一冊です。 | ||||
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