■スポンサードリンク
ぼくのメジャースプーン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ぼくのメジャースプーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 21~40 2/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10歳の少年が主人公の話。小学六年生の娘に読書感想文で書く本の相談をされて初めて自分の本棚から与えた本になります。 出会った頃は30代で、既に50歳を目の前にしていますがこの本の価値は自分の中で高くなるばかりです。 主人公の少年が大切に思う人を深く傷付けた犯人に対し、たった一度だけの復讐の機会を得ます。 その機会を単に復讐の機会とするのか、人が人を裁くとは、犯人に相対するまでに少年が考え決断する過程が話のメインになります。 多くのレビュアーさんが10歳にしては主人公の少年が早熟すぎると違和感を示されてますが、自身や子供達を鑑みても、決して子供は論理性や思考能力に劣る訳ではなく、ただ経験が不足する事から、目の前の事柄に対する判断が極端になったりするだけだと思います。 物語では少年の周囲の大人達が、複数の視点や価値観を示しながら、如何に正しく判断する事が難しいかを主人公に教えサポートして行きます。その価値判断の秤が少年にとってのメジャースプーンです。 10歳の少年が出した未熟だが真っ直ぐな結論は、とても大人が簡単に諭し矯正できない価値がありますが、今の自分は人の親として、それでも間違っていると、如何に自分の子供に伝えるべきか考えてしまいます。 数年に一度は手に取り読み直す人生の宝と呼べる一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯までついていて送料はかかりましたが、1円では申し訳ないほどでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとして評判の高い『名前探しの放課後』を読む前にこれを読んでおかないといけないと書いてあったのでこちらから読みました。10歳の男の子が哲学的、論理学的な対話を大学の先生とするのはちょっと変、というか、かなり変、という指摘もありましたが、それはこの作者さんの子どものとらえ方だと思いますし、子どもも子どもとしてとらえず、小さな大人、1人の人間としてとらえているからではないでしょうか。 個人的には、そういう子どもの見方はすごくいいと思います。 もうちょと「悪」の側の描写があってもよいのでは、という指摘もあるのですが、この物語の構造上、それは無理ですよね。悪側が何を考えているかわからないからこそ、1回きりのチャレンジがドキドキするものになるわけですので。 すこしふしぎな設定を力技でねじ伏せて、哲学的な対話を挟んで、最後にしっかり読者を裏切る仕組みがあるあたりが、辻村さんの初期の作品らしい、とてもよくできたミステリ―になっていると思います。 『名前探しの放課後』も楽しみです。おすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
と思いながら読み進めていくうちに とてもシリアスな復讐劇であることに気づき 最後はとてもすっきりした終わりでした。 もし自分に同じ力があったとしたら どういう結論を出したのだろう。 今までもこれからもどうしただろう。 読後に大きな課題をしょってしまったようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世間では色々なことが起きています。起きたこと、起こされたことで、他の人が体や心に傷を負う事があります。そんなとき、被害を受けた人や、それを見ていた人、関係者がどう感じ、どう行動するのか。また、どういうサポートが必要なのか。様々な視点で考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語の視点は主人公である小学生の男の子に置かれているため、文章がやさしく、読みやすかったです。そのため本の厚みの割に読み終わるのに時間がかかりませんでした。 表現にも子供ならではの感受性の豊かさが表れていて、思わず自分が10歳の男の子になった気分になりました。 物語の中盤から終盤にかけて、まさかこんな展開で愛と罪と罰について考えされられるとは…とすこし驚きました。読み手と主人公が問題定義について一緒になって考えていくのが小説の醍醐味だと思うのですが、それをひしひしと感じられて大変満足しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ふみちゃん。 強くて脆い、まだ不安定な優しさを持つふみちゃん。 私は、あなたのような優しさを持つ人になりたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
食べるものが探してこれず、火の中に飛び込む兎は少年なのね。 自己犠牲を選ぶ少年の純粋な心に心うたれる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
え〜ちょっとエグすぎないかと思われる描写がありますが、読み応えあります。子供に読ませるのには躊躇しますが、小学校高学年からなら大丈夫そうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほんと、泣きました。 活字にここまで泣かされるなんて・・・。 命とはなにか。 罪とはなにか。 許すとはなにか。 忘れることとはなにか。 復讐とはなにか。 そして 生きるとはなにか。 これらの事を考えながら読み進めました。 私は、「ぼく」が実行前の前日に、ふみちゃんに語りかけた言葉が深く深く心に残っています。 命の価値について、重みは違うのかも知れない。でもふみちゃんにとってはとてもとても大切な命であった。 このことに、絆を感じるし、慈しむことの大切さを感じました。 そして、「ぼく」のもつ能力は特別なのかもしれません。ですが、人は祈り、そして願うことがありますよね。いろんな意味で。 それって、基本的には同じ力なのかなとも思いました。なので、その力をどう使うかを考えるのも必要だとも感じました。 おすすめの一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は自分のことしか考えてないのではと自問自答していましたが、作品中の愛の定義についての一文で心が、軽くなり、涙がでました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凶悪な、明確な悪に対して自分が確実に復讐できる特殊能力があるとして、どのような復讐がふさわしいのか。 人はどこまで人を憎めるのか、どこまで大切に思えるのか? 人は結局自分のことしか考えられないのか?泣けないのか? 幸せにはなれないかも。辛い話なだけかも。 それでも あなたはこの本を読まなければならない 読まなければあなたは自分の大切な人にこの本を勧められない | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辻村深月さんの作品が好きで、殆ど読んでいます。この「ぼくのメジャースプーン」500頁越えですが、2日で読んでしまいました。その位、引き込まれ、読みやすいです。 ふみちゃんを救おうとする「ぼく」。 本書で「ぼく」の名前は出てきませんが、この作品はリンク作品で、本書読了後に「名前探しの放課後」を読むと「ぼく」とその名前に再会できるのだそうです。と言う事で、私の次は「名前探しの放課後」です。「名前探しの……」を読まれる方は、ぜひこの「ぼくのメジャースプーン」を先に読む事がお勧めです。 「ぼく」がふみちゃんを救いたい!と思う気持ち、犯人を憎いと思う気持ち、自分自身を責める気持ち、大人や子供の思いや気持ちに考え方、色んな「人間の心理」が満載な1冊です。 それが次の作品にもリンクしているから、そこがまた尚更楽しみで面白い! 勿論次の作品だけでなく、このメジャースプーンの前に「子供たちは夜と遊ぶ」を読まれると、尚リンクの繋がりが楽しめると思います。本書メジャースプーンに出てくる登場人物が「子供たちは夜と遊ぶ」にも出てきているので。 特には、メジャースプーンの後に、名前探しの放課後を読む。のが、お勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
せつなくて、もどかしくて、痛々しい 引き込まれるストーリーです。 読後感も良くて辻村さんの作品で一番好きです。 お勧めの1冊ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は小学4年男子。尊敬&大好きな女子の幼馴染がいる。彼女は誰よりも優しく頭良くスポーツ万能だけど、他者と程好い距離を保ち自己主張もないため、クラスで定期的に頼られるものの同性の親友はいない。 加えてメガネと歯の矯正をしてるためクラス男子にはブスでも、主人公には可愛くて大切な人。 そんなある日、小学校で日常的な存在&幼馴染がずっと大切に守ってきたクラスのウサギたちが、愉快犯に虐殺される。 愉快犯は親のすねかじり医大生。医大生はすぐに捕まるものの、ウサギは器物破損だから刑期3年。 幼馴染はズタズタに切り裂かれたウサギの姿から心が殺され、誰とも一切コミュニケーションを交わさない植物人間となり、学校にも通えなくなったのに。 ちなみに、主人公母親の家系には、たまに現れる特殊能力があり、主人公もかつて特殊能力を知らずに発動させていた。 その力は、「Aをしなさい。じゃないとBになる」と誰かに囁くと、言われた相手は必ずAかBかを実行してしまう力。 「勉強しなさい。じゃないと一生後悔する」と使えば、相手を勉強に向かわせるけど、 「あの高層ビルから飛びなさい。じゃないと自殺する」と使えば、どちらを選んでも相手を殺せる力。 ただし、力は同じ相手に1度のみ。 主人公は担任に力を使い、生徒代表として犯罪者からの謝罪対面を可能に。 それを知った母親は、親戚で唯一同じ力を使える大学教授の下へ毎日通わせ、 主人公は親戚教授から様々教わりながら、謝罪対面の日を迎える。 『大切な人の心を殺した犯罪者を、一度だけどうにでも出来る力を持った』主人公は、果たしてどんな決断を下すのか? 以上、そんな作品です。 テーマは、心を殺された愛する人のために何が出来るのか?復讐とは何なのか?悪意に立ち向かうとは何なのか?を、必死に考え戦う人間愛の物語。 様々な設定バランスが秀逸で、主人公と共に様々考えさせられながら、最後は感動に溢れる神作品作。 僕は主人公と同じく『犯罪被害の後遺症から大切な人を殺された』経験者なので、確実にこの状況なら加害者を殺しますが、 主人公は単純な復讐よりも更に素晴らしい選択をし、最良の結果を勝ち得た点が凄まじく素晴らしい! 5回目の再読ですが、何度読んでも魂が震える作品であり、 『人生に於ける名著ベスト10』だと同率1位が数作あって選びきれませんが、 『人生に於いて誰かに薦める名著ベスト10』だと不動のNo.1となる奇跡の神作品です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
残酷な事件の後に懸命に戦う少年が鮮明にイメージできて、読みやすい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辻村さん得意の青春ミステリーのテイストとは打って変わって今作品はファンタジードラマ。主人公は年齢がぐっと下がり小学生です。他作品の謎が今作品で明らかになったり、色々と楽しめます。 道徳の教科書になってもおかしくない作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良い評価ばかり聞いていたので読みました。 読みやすく、すぐに読み終わりました。 中学生の読書感想文なんかに適してると思います。 人の善悪や痛み、感情がよく伝わってきて良かったです。 人によっては中盤で飽きるという人もいるかも知れませんので、もし飽きてしまったら流し読みで、終盤をしっかり読めば良いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いい本だったな。 ツナグは以前読んだことがあったのですが この本買ってから、辻村さんの作品買いあさり始めました。 さすがに2回目は長い“ハウツーレクチャーQ&A”みたいなやりとりは 読み飛ばしたりしましたが、 段階を追って終わりに近づく達成感と裏切りが 感動に変わりました。 熱量というか集中力がすざまじい作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大切なもの、正しいこと…人はそれぞれ価値観が異なる。残念ながら命を大切にする事は当たり前ではない。いくら正論を唱えても届かない人もいるのが現実ですね。 「忘れるという強さ」にドキッとしました。私も大切な人が傷つけられたら、やはり復讐を考えるでしょう。でも、相手にとって復讐にならないという現実…大切な価値観、メジャースプーンの大きさが重ならないから。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!