屍の命題
評判
屍の命題の評価:
3.50/5点 レビュー 10件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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屍の命題の評価:
3.50/5点 レビュー 10件。 B ランク
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とにかく、そうして待望されて復刊された一冊だ。いわゆる「館もの」「閉ざされた雪の山荘」という、本格推理では王道とも言える題材を扱った作品。ここアマゾンのレビューも評価が高く、私も期待して読み始めた。だが……。
感想を一言で言うと、「読んで損した」。
復刊したのだから、過去の作品にあった瑕疵や誤謬は修正を受けているはずなのだが、アカマツが広葉樹とか、冒頭からいきなりミスがあって意気消沈した。
また、最初の殺人が起きるまでに紙数の約半分を使い切るなど、前半が退屈で仕方がない。新人賞に応募したら間違いなく一次選考で落とされる典型的な書き方だ。事件が起きてからの展開もこれと言ったものがない。本格ものでは最も大事と言えるトリックも、極めてまれにしか起きない偶然性に頼っている。切断後の死体の挙動なども過去に例があると言うが、この作品で書いているようなことは先ずあり得ない。その他、事象の起きたタイミングも整理されてなくてわかりにくいし、それを後で論理的に説明されても、「うん、なるほど、そうだったのか」とうなずけるものがない。
鮎川賞の受賞で人気が出たための復刊なのだろうが、読んでしまった今としは、「幻の処女作」として復刊せずにいたほうが良かったのではないかと思う。