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雪冤
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雪冤の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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二人の大学生の男女が刺殺体で見つかる。 彼らの友人が血だらけで家を飛び出ていくのを家の人に見られている。 男性の方は背中を一突き、女性の方は全身を刺され、衣服や下着がなくなっていた。 普通なら、逃げた学生の痴情怨恨が動機だろうと考える。 しかし、最後に女性の刺し傷は一ヶ所だけ、後は死後のものだと明かされる。 こんなことは、死体検分ですぐに分かることだ。 設定ミスだろう。 自分が殺されれそうな時のみ、殺人は正当化されるが、死刑制度は報復にすぎない、という主人公の主張は、「魂の殺人」と呼ばれる強姦への防御としての殺人には適用されないのだろうか? 重大な犯罪でもないのに、隠蔽しなければならない理由が分からなかった。 | ||||
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書評で大絶賛されていたので期待していたけど、読んでいる最中もそれほどワクワクしなかった。 予想外の結末ではあるんだけど、慎一はなんでそこまでしちゃったの?と、不自然に感じた。 慎一と被害者の女性(名前忘れた)が、恋人ではなかったらしいけど、逆に何で恋人じゃなかったのかわからないし、慎一の被害者女性に対する気持ちがあまり明確にされてないので、行動が突拍子もなく感じられる。捻りすぎて、最後のすがすがしいシーンが茶番に感じた。 | ||||
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中々話がわっと展開せず、もどかしかったです。 最後の結末には"やられた!"という感じ。 死刑制度について難しく色々書いてありますが、そこをすっ飛ばしてもいいので騙されたい方は是非。 | ||||
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批判的なことは書きとうないんですが…疑問書きます。 まず、コレだけの状況証拠で死刑判決出るかなぁ。 検死官が遺体を調べたら判るのでは無いかな? 刺し傷は。 そして何より、各人の正義が交差するんだけど、わたしには誰のにも共感出来んかった。そこが何ともなぁ。 | ||||
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プレゼント | ||||
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ストーリーは面白いが根底にある殺人や、それを取り巻く人々の行動にはリアリティーがない。 また確たる証拠もなく、状況証拠のみで罪状認否のまま死刑になるとは思えない。疑わしきは罰せずと言う基本的な理念がある法律上で、冤罪があるから死刑はいけないと言う論法は辻褄が合わない。女性の衣服が取り去られていた事の理由が不明。愛する人を死んだ後まで傷つけることと単なる過剰防衛もしくは過失致死を公にすることとどっちがひどいかと言うと前者の方が憤りを感じる。様々な点で納得できない。と言うわけでストーリーは面白かったけど穴だらけ | ||||
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惜しいです。登場人物の個性〜話の展開〜重厚なクライマックスまでとても面白く、最後まで種明かしされない斬新なオチは今までに無かったように思います。特に八木沼慎一に絡む人間の情に読者は感情移入し熱く読み進め、読了後全ての登場人物の余韻が錯綜し考え込んでしまうことでしょう。 ここからこの小説の唯一惜しいと思ってしまった、というか辻褄が合ってないと感じた点を記載しますがネタバレにもなります。 「恋人の罪を被った人が冤罪を訴える?」なんで?おかしくない? | ||||
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結局、こどもの頃のいたずらが原因だけど、不可抗力でうっかり人を殺してしまった訳だから正当防衛で罪に問われる訳じゃないから不自然だし。そこまでして罪をかぶって死刑になるのはあまりに極端すぎるし、でもそういう昔みたいなところがよかったのか不思議でした。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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ベースとなる死刑廃止論や被害者救済などの論点は明確だが、犯人特定や犯罪にいたる経緯や手口を最後にまとめる筋立てが不自然。冤罪であることを証明してい行く法定議論などがあるほうが良いと思う。ちょっと残念な出来栄え。 | ||||
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父がどんどん悪い方に変貌していく様が痛々しくって見て(読んで)いられませんでした。終盤が急ぎ過ぎの感、雑な印象です。 | ||||
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死刑制度について深く考える事が出来る作品だと思います。 やや難解な謎解きに戸惑いましたが、一気に読み終えました。 大門さんは初読みです、「神様の裏の顔」に続いて読みましたが、「横溝~」大賞作品も色々だな~ってのも感想です。 | ||||
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私は京都で生まれ、京都で学生生活を送りました。従って、この「事件」や「事件を追う」人物が活動するシーンの距離感が手に取る様に分かります。それに加えて、この物語に重要な役割を演じる「Soon-ah will be done」を、私も高校時代に熱唱しました。ですから、最初から最後まで、今まで経験しなかった感情を移入をしながら熱読しました。大変良く出来たストーリーです。 でも「雪冤」って言う題ですが、慎一が被ったのは、果たして「冤罪」なのでしょうか?これ以降はネタバレになるので書きませんが、私はチト違うのではないかと思います。 作者は、再度改題された方が宜しいと思いますよ。 | ||||
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太宰の『走れメロス』と絡めながらの、社会派ミステリーである。ラスト直前までは精密な人物描写と死刑制度という重いテーマで秀逸な小説になっている。 ただ、ラストはやはり疑問だ。正当防衛的な事件に巻き込まれた人の名誉を守るために、何故そこまでの犠牲が必要なのか、それは不自然というしかない。 自分の命、自分を愛してくれる人たちの人生を破壊してまで守るべきことなのか。その意味ではクライマックスはストーリー全体を支えることができない。 それから些細なことかもしれないが、キリスト教では懺悔をするのはカソリックの神父であって、プロテスタントの牧師はしない。カソリックとプロテスタントの違いは日本では大きくないが、世界的には多くの紛争にもなっているし、2つの大きく異なる宗派なので小説を書く人は知っておくべきだろう。 | ||||
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本書は15年前に二人の人を殺害し、死刑判決を受けた息子を持つ、元弁護士が主人公です。 息子の冤罪を信じ活動を続ける中、真犯人を名乗る人物から電話がかかってきます。はたして真犯人の目的とは何か? なぜ息子は冤罪を主張しないのか?など色々な謎がからみつつ、物語は急展開を繰り返し、最後は一気にどんでん返しの連続がきます。 死刑問題について取り組んだ作品で、事件の被害者遺族、加害者側の家族などが様々主張をします。 まぁこれは死刑問題を考える端緒くらいで読むといいかもしれません。 文章は割と読みやすいのですが、最後の方になると事件の経過をまとめたものがほしくなります。もう少し詳しく解説してくれるとよかった。 | ||||
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日本における死刑制度の問題を軸に、冤罪の息子を助けようとする父親を中心に進む物語。 社会派としては、死刑制度に関わる問題について、多方面から書き込まれており、作品に重みを与えている。 一方、ミステリとしては、最後に事実が明かされ、ようやく腑に落ちるのだが、途中の推理は、腑落ち感が弱い。 構成としては、物語が進むにつれ、事実が明かされていき、 それを推理していく過程で、犯人像が二転三転していくのだが、 途中の推理に腑落ち感が無いので、ただ単に複雑になっていくだけで、 結局よくわからないということになる。 どちらかというと、事件解決に向けてシンプルに書いた方が良かったのでは。 とはいえ、長編であるにもかかわらず、全体としては一気に読ませる展開であり、面白かった。 | ||||
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近年、被害者感情に基づいた刑の厳罰化と、加速度がついたかのような昨今の処刑数。その上、裁判員制度という愚法の開始というこの時期、タイムリーな話題を上手くストーリーに取り込んだ作品。 死刑制度に対する議論がミステリとしての面白さを殺いでいるとか、リズムを妨げているなどの評もあろうが、私はそうとも思わなかった。寧ろ、荒唐無稽とも云われかねないプロットを、この濃厚な死刑制度是非論が下支えしているとも云える。死刑制度に反対の私としては、単にエンタテインメントとしてだけに留まらない深みを読み込むことが出来て、大変に面白かった。ストーリー・テリングの腕前は抜群。 ただし、許せないのが京都弁(のつもり)の会話文のひどさ。ええ歳の娘さんが、こんなベタベタの関西弁は使わへんわなあ、という感じ。で、他の登場人物は全部共通語かいな。なんや、あほらし。京都の人は、殆ど全員が嗤うか、それを通り越して、腹が立ってきたことだろう。 奥付を見ると、著者は三重の出身で京都で大学生活をして京都弁(らしきもの)を知ったようだけれど、方言はもっと注意して用いないと、両刃の剣となると心得るべきだ。 | ||||
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