■スポンサードリンク
いつか、虹の向こうへ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
いつか、虹の向こうへの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この手の探偵ものが好物なのと、何よりタイトルと表紙のかっこよさに惹かれて購入しましたが、いやはや久しぶりにハマりましたね(^ω^) やはり設定が面白いのに加え、それら登場人物の設定がしっかり絡まって最後には太い物語を成すというのが読んでいて気持ちいいし素晴らしい 読み始めて1/3ぐらいからの展開と絡まり合う人間関係が次第に一本に成っていくところはドキドキしながら一気に読んでしまいました しかし逆を言えば最初の1/3は物語の布石が目立ち過ぎて少し退屈だったのもまた事実です 総合して星4つとしましたが、探偵物やヒューマンドラマが好きな方には是非お勧めです! 伊岡さんのその他の作品も読んでみようと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハードボイルドミステリの要素がたっぷり詰まった一冊。謎多き物語の展開にどんどん引き込まれて、一気に読了した。 巻末の選評でも指摘されていたが、最後の最後になって突然「ある事実」を明かすのは、本当に反則。読んでいて、自分が見落としたのかと思い、必死に読み返してしまったほど。読み終わって「そんなんアリかよ〜」と小さく絶叫。 しかしながら物語の構成、人物描写、設定などは引き込まれるし、純粋に面白かった。 最終的な★の数は私の趣味。 やっぱミステリーが好き。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本当にこんなに他人のためだけに行動できる人なんて、いないよなぁ・・・ とは思うものの、自分のことなどかえりみずに、まっすぐに突っ走る主人公がすごい。 何もかもを失った身だからできることなのか。 とても面白く、一気に読めて、読後感も良かったです。 ただ読み返して気になったのは、最後の事実にたどり着く鍵になる描写で、主人公の本当の考えが書かれていないために、絶対に真実にはたどり着けないように書かれているところが残念。 本当は主人公はそこのところに引っかかってたんだ! ということが最後の、いわゆる謎解きの部分ならないとわからない。 そんな書き方しなくても、この人の文章力なら十分表現できるとおもうのに。 またほかの作品も読んでみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心に傷を持つ主人公が繰り広げる冒険譚。 ハードボイルドの定型である。 ちょっと変わってるのは、主人公が共同生活をしているというところ。 共同生活者もそれぞれ事情があり、その事情が話にうまくかかわってくる。 正直、プロットの勝利かなと思う。 解説に出色のデビュー作とあるが、それは嘘ではない。 05年に石田純一でテレビ化されたとのことだが、 石田純一が主人公では、作者が泣くだろう。 かなりのハードボイルド通をもうならせる作品であると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハードボイルドは苦手だ。 やさぐれた主人公、必ず登場する暴力、酒、ドラッグ、暴力団。 この作品は全部登場している。まさにハードボイルド。 読み始めたときは、「うーん、ダメかも」と思った。 なのに、途中で閉じることなく最後まで読ませ、読後感も良かったのは 主人公の傷ついた心の中を、丁寧に語っているからかもしれない。 主人公だけでなく、他の登場人物の心も同様だ。 そして「虹の種」の物語の、やさしく悲しいストーリー。 きっと、いつか主人公がささやかな幸せを手に入れると信じたくなるエンディング。 私のようにあまりハードボイルドを好まない読者の心も引きつけるに違いない。 これがデビュー作と言うから、かなりの高レベル。 今後が期待できそうだ。 褒めたくせに、星が3つなのは、やはり暴力シーンが苦手なので。 苦手じゃない人にとっては星4つ5つのレベルといえるだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初から引き込まれて一気に読んだ。元刑事の家に居候するその他の住人にもそれぞれ個性的な過去があっておもしろかった。ただ、久保を殺した犯人に関するヒントが少なく、真相は最後になるまで分からなかったので、もう少しヒントがほしかったが、それでも、ヤクザと尾木との駆け引き、尾木と刑事のやりとり、過去に世話になった弁護士とのイキサツなど、人物像も分かりやすく描かれていて読みやすかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
虹の種の話には感心した。 全体に流れるトーンもいい。 敢えて難点をあげるなら、横溝正史ミステリーとは少し違うような・・・ しかし、間違いない傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小ぢんまりとした話でした。 誤って人を殺めた過去を持つ男が、ヤクザに脅され、渋々犯人探しをする破目に。 登場人物が少なく、どのキャラクタもそれなりに事件に関っていく。 物語を進行するのに無駄な人物がいなかったと思ったが、事件解決まで一直線に見えてしまうのはそのせいかとも思いました。 自分の状況を素直に表現しない尾木の天邪鬼な台詞にハードボイルドを感じました。 ドラマでは尾木の同居人を刑務所で知り合ったとの設定にしてしまっているが、放送業界の狭い良識に縛られて欲しくなかったです。 閑話休題。 読後感もなかなか良く、物語の中で語られる「虹売り」の話も小説に深みが増したと思います。探偵物に新味さが感じられないので★一つ減じましたが、読んで損はさせない小説だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前科を持つ元刑事の尾木は、それぞれ事情を抱え込む3人の居候たちと同居生活を送る。酔っぱらって家に帰る途中、チンピラに因縁をつけられ少女に助けられるが、その少女との出会いがきっかけで事件に巻き込まれる。 過去の悲しみの大きさからくる、主人公の渋さとクールさ、同居人たちの素っ気無いやさしさが、あったかくかっこよかった。意外な展開、結末でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うん、なかなか面白かった。 作品そのものは、正統派のハードボイルド作品と言えると思う。作中は、常に主人公・尾木の一人称視点で語られる。まず、この主人公の語り口調が良い。テンポの良い展開に、この主人公の皮肉交じりの語り口が非情に魅力的。この辺りに関して、個人的には『テロリストのパラソル』(藤原伊織著)を思い浮かべた。正直なところ、決して目新しい題材とは言い難いのだけれども、このテンポの良さと、語り口によって、どんどん引きつけられるものがあった。 不器用な性格ゆえに妻を失い、さらに「魔が差して」職も失ってしまった尾木。親から受けついた住居も、妻への慰謝料の支払いのために売却しなければならない。そんな状況なのに、いや、そんな状況だからこそ受け入れてきた同居人たち。早紀によって、そして、自らによってその同居人たちにまで危害が及びそうになった時、彼等を守ろうとする尾木。それと対比するように挿入される童話。「家族」「絆」というテーマがしっかりと伝わってくる。 横溝正史賞選考委員の1人である北村薫氏が指摘するように、終盤の謎解きがやや一直線に過ぎる、というきらいはある。でも、全体を見渡せばレベルの高い作品じゃないかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
殺人を犯し、いまはその日暮しをしている元刑事の尾木は、離婚した妻への慰謝料のために売りに出している家で暗い過去を持つ三人の居候と暮らしていた。そこに新たな居候として転がり込んできた早希は、みんなを和ます陽気さと厄介ごとを併せて持ち込んできた。美人局をしていた早希は、裏で糸を引くチンピラが殺害されたことで無実だが逮捕されてしまう。殺されたチンピラが檜山組組長の甥だったことから、尾木は檜山組に雇われ、本ボシをみつけるべく自らの命をかけて七日間限定の探偵となった。真犯人はいったい誰なのか? 居候たちはどうなってしまうのか!? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今時珍しい本格的ハードボイルドにもかかわらず、最後まできっちり読めた。 「きっちり」と言うのは、最後まで面白く読めて惹きこまれた本という意味。 ハードボイルドが染みついている元刑事の主人公は、他人との奇妙な同居生活をしている。 1つの殺人事件をきっかけに同居人達の過去が明らかになりながら、殺人事件も犯人がわかる。あまりにもあらすじだけ追うと陳腐だ。 作中にもヤクザ、酒、暴力、クスリと単純な要素が加わるが、これが妙に主人公を魅力的にしてしまうのだ。 更に絵本「虹売り」の話も挿入され、うなる1冊に仕上ってしまった。 これはハードボイルド、ミステリーといったジャンルに拘らず本好きな人全般が愉しめる本に思う。 ただあくまでデビュー作なので解決の糸口にひねりはない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
守るべきものを全て失って、生きる意味さえ見出せないでいる尾木。不器用で人との接し方も分からずに、妻や職も失ってしまった。そんな彼が、血の繋がりのない3人の居候を守るために立ち上がる。人との関係は、もろく儚いもの。些細なことで崩壊してしまう。だからこそ、その関係が大切なのかもしれない。人生を一度捨てた尾木だから出来ることや見えることがある。“家族”とは、血の繋がりとは限らない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
改題したのは正解だと思う。冒頭で独特の文章表現に少々ひっかかったが、あとはするっと読めた。しかし、登場人物が多い割には、存在の濃淡がはっきりしていなくて、主人公の身近な人物も、一度限りの関係の人物も同じように描写され、全体的にのっぺりとした印象を受けた。(一人称なので仕方のない部分もあるが…)ウィットに富んだ会話や地の文は、この作品の持ち味であるとは思うが、少々鼻につく部分もある。一人称で語られているため、あまりそれらを多用されると、それが皮肉なのか本音なのか混乱するように思う。だが、テンポよく進んでいく展開や、綿密な設定(ラストは少し物足りなかったが)は素晴らしいと思う。また他の方も書いておられたが、作中の童話のエピソードがよかった。それだけを抜き出して、絵本として出版もできるのではないだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常にいい作品だった。選考委員がこぞって指摘するような難点もあったが、内容も良かったし、読み易かった。時折出る笑いもなかなか気持ち良いものであった。個人的には、選考委員のとある大家の作品より面白く読めた。同氏の次回作にも期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出だしから、ラストまで、ほとんど一気に読んだ。本筋に関係ない描写がほとんどなくて、立ち止まらない。加筆修正してある、とのことで、ラストの展開も納得。というか、ちょっとぐっとくる。虹の童話がいい味だけど、オリジナルなんだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
快適に読めた。主人公とそれを取り巻く人間模様が味わい深く、それが物語にうまく溶け込むように練られた文章や構成は魅力的だ。ただ、突然導き出された「結末」には読み手として非常に苦しくなった。ミステリーとしての魅力がそこで消えてしまいました。それまで快適に読み進んでいただけに残念だ。作者の次回作には期待! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!