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天使の代理人
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天使の代理人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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重い命題の小説で,途中で読み進めるのが辛くなりました. でも半分過ぎたあたりから,一気読みで終えました. 読書を趣味にしていてホントよかったです.名作に会えてうれしいです. 偽善か独善か? 小説内の一コマですが,作者はどちらにも転ぶことなく小説を終わらせております. 凄かったです! | ||||
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時代を超えて複数の話しが交互に出て来るのは「嫌われ松子の一生」と同じ。 ただ、その話しの数が多いので最初は結構話しを追っていくのが煩わしい。 東京、大宮、川越、日野が舞台で、その地の4名が主要登場人物。 私は「マコトの代理人」のところでは自然と泣けてしまった。 そして、やはり引き込まれ、あっという間に読破。 でも、マーヤの最後の辺りの展開が私には判然とせず。 また、何故、「サイト」や「リスト」でなく、「キャッシュ」なのか、違和感があり、星を減らすことにした。 | ||||
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天使の代理人(2004年5月 幻冬舎 / 2006年4月 幻冬舎文庫【上・下】) 平成3年、生命を誕生させるはずの分娩室で行われた後期妊娠中絶。数百にのぼる胎児の命を奪ってきた助産婦・桐山冬子がその時見たものは、無造作に放置された赤ん坊の目に映る醜い己の顔だった。罪の償いのため生きていくことを決意する冬子。その日から決して声高に語られることのない、生を守る挑戦が始まった。平成15年。冬子は助産婦をしながら“天使の代理人”という組織を運営していた。社会的地位を獲得することを目標に生きてきたものの、突然銀行でのキャリアを捨て精子バンクを利用して出産を決意した川口弥生、36歳。待望の妊娠が分かった直後、人違いで中絶させられた佐藤有希恵、26歳。何も望まぬ妊娠のため中絶を考えたものの産み育てることを選んだ佐藤雪絵、20歳。それぞれの人生と“天使の代理人”が交錯し、物語は展開していく。 人工妊娠中絶に反対する団体、それが「天使の代理人」なのであるが、桐山が当時考えていた活動から次第に遠ざかっていくに連れて、彼女の信奉者であった若い助産師、看護師は次第に活動をエスカレートさせて行く。ついに彼女たちが説得した妊婦の一人が自殺をしてしまい、天使の代理人の活動は一時休止する。半年後、その活動を再開する時に妊婦の説得役を桐山が受け持つ状況が訪れる。しかも彼女が以前働いていたクリニックが舞台であった。最後の説得を試みるのが、まさに中絶手術の前日の夜となり、あまりにショックを受けたせいか早産する。妊娠22週での出産は通常胎児が生きて生まれることはない、ほぼ確実に。最後の最後で中絶を拒否した妊婦の願いに応えるように懸命の努力の末に胎児は未熟児として生きることになる。 山田宗樹の作品には一作一作異なる作者が作った作品のように思え、いつも新鮮さが感じられる。この作品は人工妊娠中絶をテーマにした作品だが、今まで読んだどの作品ともその構成が異なる。ばらばらの登場人物が時間、場所を超えて交錯し、そして一つの意思の元に収れんする、そんな感じの構成である。 | ||||
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中絶というテーマを扱っている小説が読みたくなり、これを手にとりました。 中絶というテーマなだけあって、様々な情報、そして登場人物による中絶に関する意見の主張は複雑な心境になりながらも非常に関心を寄せられました。読んでて嫌悪感を抱いた人物もいましたが。 また、中絶だけでなく出産に立ち会う話も同時進行するので、とても温かな気持ちで読むことができました。出産に関しても少なからず情報があり、知識がない身としては有難いことです。 そして、中絶に対する話で胎児とは人か、というのが持ち上がりました。私個人はこの話には強く惹き付けられました。おそらく白黒つけるべきものではないのでしょう。 中絶に対して考えさせられる小説で、男女ともに読んで欲しいです。特に女性の意見が聞いてみたいものです。 | ||||
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一晩で、とまでは言わないけれど、ほとんどの人が1週間以内で読了する名作だと思います。序盤からのジェットコースターのような展開は、のめり込みます。題材も素晴らしい。男としても、考えさせられる・考え直すことが多い作品です。女性より、男が読むべき本かも。 | ||||
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なんとなく読んでみた作品でしたが、呼んだ感想は、非常に考えさせられました。ストーリーやテンポも良く一気に読んでしまいました。中絶と言う行為の恐ろしさと、また中にはそれを安易に選択している人々がいる。天使の代理人の方法が良いとは思いませんが、じゃあ現実に即行動を考えたときに、他に方法があるかと、問われると難しいですね。自分がそうだったので、興味のない方や、問題を考えた事にこそ読んでみてもらいたい作品です。 | ||||
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最近、ドラマでやっていたので、思わず購入してしまいました。 今まで知らなかった人工中絶の内容が分かり、とても考えさせられました。 あっとゆー間に読みきりました。 中絶が悪とまでは思いませんが、妊娠する行為=SEXについて、 もっともっと責任を持つ事と、1つの生命を宿す行為と言う事を改めて自覚しなくてはいけないな、 と思いました。 | ||||
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「胎児はヒトか否か?」政治も宗教もあるが、最後は人間の倫理に委ねるしかない。共通の答えの無い問題ではないだろうか? 親の都合による堕胎賛成派、反対派のメールのやりとりは実に理論的で、解り易い。 「そもそも障害というのは、社会の多数派を一方的に健全として少数派を障害者というカテゴリーに括っただけ」と物語中にあったが、確かに人によって我が子(親)が幸せになれる条件水準は違い、それが世間一般に言われるハンディキャップだけとは限らない。 仲間やパートナーと共に考え、自分なりの答えを出すきっかけになる本だと思う。 | ||||
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上下巻、夢中になって一気に読みました。中絶というダークな問題をとりあげているものの、テンポのいいストーリー展開が小気味よく、不謹慎な言い方に聞こえるかもしれませんが、非常によくできた内容だと思いました。多くの方に読んでもらいたい本です。中学生〜年配の方まで誰もが読める本です。私にとっては中絶についての現状が初めて詳細にわかり、大変勉強にもなりました。作者の方の細かな調査には頭が下がりました。 | ||||
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心打たれました。中絶に対する様々な価値観を偏る事なく書いているにもかかわらず、しっかりと命の尊厳を伝えられています。老若男女問わず読んでもらいたい作品ですが、とくに男性に読んで欲しいと思いました。単に中絶反対だけを書いて命の尊さを伝えていないだけに読み終えた感想にその人の人間性がはっきり出る作品ではないでしょうか。 | ||||
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人工妊娠中絶という非常に重いテーマですが、暗くなりすぎず、しかし命の大切さがしっかりと伝わってきます。堕胎のシーンはつらいですが、最後の出産シーンは感動的です。二人の「ゆきえ」の関係も素敵だったと思います。「お腹の赤ちゃんに異常があったらどうするか」など答えは人それぞれですが、もし「中絶」という選択を考えることがあったらその前に是非読んでほしい本です。 | ||||
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妊娠中絶を軸にした それぞれの女性のドラマ。 妊娠、人工授精、出産、中絶、流産… 命について強く考えさせられる。 妊娠をするのは女性だし、中絶をするのも女性。 でも、それに関わってくるのは、絶対男性。 男性にも是非読んでほしい1冊。 胎児は人間か否か。。 正解は1つじゃない。 | ||||
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とても重く考えさせられるテーマでした。 天使の代理人が言うように、宿った命は、生きていたい というでしょう。でも、いろんな事情により女性は決断を迫られる。 選んだ結果が正しいのか正しくないのかは、分かりません。 でも、命の大切さを考えるきっかけになるのでは。 男性にも読んでほしい本です。そして、考えてほしいと思う内容でした。 | ||||
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松子とはまた違った『女性の世界』を見せ付けられました。上・下巻とも泣いて顔をカピカピにさせながら一気に読み上げました!本当に山田先生は男性なのか?と疑ってしまうほど(笑)強く惹き付けられました。そしてまた改めてファンになりました! これは、まだ妊娠とか中絶とか考えた事のない人、今中絶という現実と戦っている人、もう子供は無理かなと諦めている人、命とは何かを問う人、そして男性にも、是非読んで頂きたい作品です!本当に勉強になります。改めて命の大切さを学びました。 山田先生ありがとう!! | ||||
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正直言って最初の堕胎シーンがつらすぎて、続きを読むのをやめようかと思いました。 でもそのほかは割と淡々と進行していったように思います。 どちらかというと地味な展開で、えっと驚くようなところはないのですが、緩い坂も長ければきついですよね。そんなイメージでしょうか。 たくさんの枝分かれした話が途中でいつの間にか つながっているところは脱帽です。 私が印象に残ったのは、医療ミスによって胎児を失った夫婦です。 ふたりが”一つの仕事”を終えたところでは、 ほんわかとした気持ちになりました。 この作品を読んで、本当に”天使の代理人”は存在するのではないかと思いました。 そのぐらい登場人物一人一人が賢明に生きているのが伝わってくる、 素敵な作品です。 | ||||
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天使=中絶されて何も分からないまま殺される胎児 その代理人として意見を言うべく、助産士などが立ち上がる。 同時期に、中絶をした家庭不和の女の子、 精子バンクで妊娠をした女の人、 医療ミスで中絶させられてしまった女性、 などの話が同時進行で進んでいく。 いろいろ考えさせられた作品でもあり、勉強になった作品でもあり、純粋に読み物としてもミステリー感があっておもしろい。 中核となるのは数人の女性だけど、その周りの脇役とも言える人たちにもちゃんとそれぞれのキャラクターや人生が設定されている。 そのあたりが、この作者の小説が深みを持っている理由だと思う。 | ||||
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あっという間に読んでしまった。面白かった。本を読むのはそれほど好きではないほうだが、一気に読めた。確かに中絶という重いテーマなだけに自分自身暗くなってしまう感じの時もあったが、ストーリーの展開の仕方が面白くはまってしまった。男性の作家さんが書いてるとは思えないほど女性の私も共感できる部分が多くあった。是非はともかく、改めて中絶について考えさせられた。 | ||||
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読みはじめは、「読むのをやめたほうがいいかも…」と思いました。だって、堕胎とか医療ミスとか、妊婦のわたしにはつらくって…。でもつづきが気になって読み続けてしまうのは、著者の物語作りの上手さなんだろうな、と思います。たしかに堕胎のエピソード(特に中絶されて胎内から出てきた赤ちゃんの描写)は恐くてこの本を手にとったことを後悔したけど、終わりに近づくにつれ(ありきたりな表現だけど…)命の尊さを理解できた気がします。今まで赤ちゃんって守らなければならない小さく、非力な存在としか考えてなかったけど、生きようとする力強さをもってることをこれを読んで初めて知った気がしたのです。胎教にわるいエピソード満載だけど、同じ妊婦さんにも読んで欲しいと思います。お腹に赤ちゃんがいるひとだからこそ、なにか感じるものがあるかと思うから… | ||||
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この本は、中絶について、生命について考えさせてくれました。中絶という重い内容を扱っていて、読むためには体力を要する。しかし、自分の中で命の尊さ、生命の誕生について、今までこれほど深く考えさせてくれた本はない。さまざまな人物の物語が、関係ないところで進んでいく。そして、それらがつながってきて、この小説のいいたかった部分へ入っていく。中絶シーンの描画などは強烈に印象に残った。他にも印象に残る部分がたくさんあった。最初は怖い内容なのかと思ったが、心温まる話である。この本を読み終わった後、あなたの中でものの見方が変わっているのではないかと思う。僕は、変わった。 | ||||
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私はこの本を小説として読み進めました。さまざまな人物が登場しますが2人のゆきこさんの関係が非常に気になり読み進める際にもそこに焦点があたってしまいました。最後はそれぞれ自分の人生を歩んでいく2人ですが5月から11月までの7か月間、この2人はお互いになくてはならない存在であったと思います。(立場は違いますが・・・)3日間かけて一気に読んだ後もこの2人が登場する場面については何度も読み返してしまいます。ポテトチップス・清涼飲料水そういった食べ物を平気で食べるゆきこさんそれをさとすもう一人のゆきこさんその中で母親になろうとしていくゆきこさんの成長振りどんな子でも自分は産むというゆきこさんの言葉には中絶をしようとしたときの気持ちは微塵も感じません。頼もしさも感じます。物語は産むまでの話ですがいい母親になるだろうなぁと期待させられます。 | ||||
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