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嫌われ松子の一生
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【この小説が収録されている参考書籍】
嫌われ松子の一生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全150件 121~140 7/8ページ
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話は非常に面白く、一気に読んでしまった。松子は、若い頃のちょっとしたボタンのかけ違いから、人生がマイナスの方向へ展開していき、最後にはあまりにも悲しい最期を迎えてしまう。が、私は女性の視点から、彼女のような人生を送っている人を見たことがないし、私がもし松子なら、いつかの時点で自分の甘さに気づくだろう、と思った。フィクションなのであまりにも感情移入するのは違うと思うが、私には松子の人間像は“こうあって欲しい、人を信じ続ける女性がこの世にいて欲しい”という作者の願いが込められているのでは、と感じた。 | ||||
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上巻からずっと思っていた事ですが、一時代前ならわかるけど、どうしてこうも男に振り回されてしまうのでしょうか?自立するチャンスは幾らでもあったのに。松子の過去を探す事によって、笙が成長して行くのが唯一の救いかな。イライラしながらもストーリーが面白かったので読んでしまいました | ||||
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なぜ?悪いほうに、悪いほうにと、自分の運命を導いていくのか?でも、よく考えると、一見とても特殊なことのようだけど、実は、どんな人の人生も客観的に見れば、“見ることができれば”松子と同じであると気がつきました。そう思うと、背筋が寒くなるようでもあり、生きていることが愛しいようにも思えました。 | ||||
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今、世間では負け犬やら何やら言われていますが、そこで言われる負け犬とは客観的に見て平均的ではない人をいう言葉なんだと私は理解しています。ですから、自分が今幸せだと思えたなら、人が何と言おうとその人は勝ち犬ということになるんでしょうね。この物語に登場する松子は本当に可哀想な人間です。幸せになろうとしてもなろうとしてもなれなかった。そんな人生を送っています。しかし、彼女の人生は一体何だったのだろうかとは私は思いません。彼女は彼女なりに考えて動き、人生を決めていったからです。自分で選んだ道の責任を取るのは自分です。彼女は最後まで自分の責任を果たし続けました。正に彼女は人生を「生き抜いた」のです。この小説を読んで自分を見つめ直して頂けたら作者の方も満足だと思います。 | ||||
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こんなにも哀切な松子の一生にこころが震えた。胸の塞がれるような思いが、拭いきれない。なぜ、松子はここまで、過酷な人生を歩まなければならなかったのか。松子の最後に救いは少しでもあったのか、なかったのか。おそらく、読者一人一人の胸に複雑な感情が残るに違いない。 | ||||
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この「松子」が何者かに殺されたというところから物語は始まります。題名からして、何故に松子はそんなに嫌われるのかと思えば、なんのことはない。松子は聡明な美しい女性でした。にも関わらず松子の行き先行き先でトラブルが起こる。トラブルというより、彼女の運命は呪われているの? と思うくらいに。誤解されたまま、バタバタと崩れていく彼女の人生、もう死んでいるということがわかっているので、応援したくてもできない。 | ||||
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久々にイッキに読み通した小説だった。松子の転落ぶりはある意味自業自得に思えるところがある。要所要所で彼女は思い込みが激しく、物事の捉え方も独特である。ただ私はそれをいたずらに責めているのではなく、その要所要所で彼女は独りぼっちだということを言いたいのだ。凄まじいほどのどん底を彼女は味わうが、同時にこれは決して特殊なお話ではなく、誰もが一歩間違えば似たような道筋を辿りうるようにも思えてくる。一方、笙と明日香をめぐる動きは松子の人生とは対照的に新鮮である。ここにも筆者の思いが多々こもっているように私には感じられた。フィクションであるにもかかわらず、不思議な現実味を漂わせるこの小説…著者の非凡さのなせる業ではないか。 | ||||
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松子さんの人生がとにかくすごい。階段を転げ落ちるような人生とは、まさにこの人のことでしょう。でもその時、その時不幸と感じている様子もなく、読み終わってもがっかりさせない作者も、すごい。松子さんの甥にあたる人が、彼女の人生を調べるという話で、初めてこういう小説を読みました。絶対にお薦めです。 | ||||
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タイトルの妙なインパクトに惹かれてこの本を手にした。あらすじは今更繰り返すまでもないかもしれないが、福岡の田舎町に暮らす若い中学教師松子が、運命のいたずらともいうべき小さな出来事を発端に職を奪われ、家出を余儀なくされる。その後は転げ落ちるように風俗の世界に足を踏み入れ、刑務所生活、果ては殺人事件の被害者として人生を終える。地域社会のちょっとしたエリートで、そこそこの名誉も幸福も手にする事ができたはずの松子。才色兼備といってもよい彼女がなぜこのような人生を歩むはめになったのか。彼女の人生にはいくつかの重大な局面があり、その度に下へ下へと落ちていくのだが、各局面の鍵を握るのは全て男性である。男性および男性社会のエゴ、欲望、理不尽さに誠実に応えようとしすぎたことがすべての不幸の原因のようにも思える。男性である作者は何を思ってこのようなテーマを選んだのか訊いてみたい気がする。どうしようもなく救いの無い話でありながら、終わり方はさほど暗くない。読後、表紙を見て初めて、ごく小さな文字で英語のサブタイトルが付いているのに気づいた-A woman who kept searching for love-まさに愛を求め続けた女の物語だと思う。 | ||||
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内容は、本当に救いようがないくらい波乱万丈の松子の一生の話です。そのまんまでゴメンなさい=3でもグイグイと引き込まれてアッとゆう間に読んでしまいました。ショッキングではあるけれど、精一杯人生を生きた女性のお話です。 | ||||
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人生は選ぶ道によって全く変わっていく。生きていく上で、選択を迫られることは何度もある。堕ちていくことは、楽なのかもしれない。ただ、どん底に落ちたのは、全て自分の選択であるということ。全て松子の選択。その死までも。とても胸に痛い本でした。読後、自分とは全く違う人生ではあるけれど、生きるということについて考えさせられました。 | ||||
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おもしろかったです!最初は、情景描写や人物描写がやたらと多くて、無駄に長い話だなと思っていたのですが、だんだんストーリーがおもしろくなってきて読むのを止められなくなり、一気に読了しました。読みやすいので読み終わるのにあまり時間はかかりません。ぜひ読んでみてください。ちなみに、私は個人的に赤木さんが好きです。龍洋一や徹也もいいですが・・。 | ||||
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書籍を純粋に商品として見た場合に、タイトル・装丁と決して目立つものの、購入するかどうか難しい本だと思った。しかし、いったん読み始めると、非常に読みやすい文体であり、現在(笙)と過去(松子)の交互構成が、さらに最後まで一気に読み込ませるチカラとなっていると思う。最近のベストセラーである「グロテスク」にも近い内容でもあり、巻末の参考文献を見たら、確かに、同様の素材を活用していた。それにしても、「救いようのない」ほどの失敗を繰り返し、最後は、あまりにも悲しすぎる結末。ただ、笙は、松子の人生をすべて知った時点で、何を思ったのか?この松子の生涯を通し、笙が最後にどう自分の人生をみつめていくか?その点をもう少し描いてほしかった。「グロテスク」に比べ、個人的には「松子」のほうが救われたとは思うが・・・ | ||||
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決してバカでもブスでもない、まじめな女性が1つの失敗からいくつもの失敗へと雪達磨式に膨れ上がり、人生を破滅させていく。何回も人生を立て直すチャンスはあったにもかかわらず、それができない松子にはじめは共感できず、中にはこういうおばかな女がいるんだろうなあ、としか思わなかったが、新聞やニュースでさまざまな犯罪事件を目にするたびに「松子」を思い出して、切ない気持ちになってしまう。 呼んだ後で、これほどジワジワとインパクトを感じる作品は初めて! | ||||
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私の好きなタレントが、とある番組のホームページでこの本を紹介していたので気になり読んでみたのですが面白くて栞もせず一晩で読みきってしまいました。そして波瀾万丈な人生にもかかわらずあまりにもあっけない松子の最後に涙しました。隠れた名作です! | ||||
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小説を読んだときに、人は何を求めるのか。躍動感であったりとか、カタルシスであったりとか。そして、読んでしまった後に、ある種の達成感を持ちながらゆっくりと眠りにつけるような、そんなものを求めるのではないだろうか。 しかし、この小説を読んでも、そこには一切の癒しはない。そこにあるのは、究極の絶望と虚無感。そして、あまりの衝撃に、神経が高ぶって眠れなくなるかも。(私がそうでした) それでも私はこの小説をお勧めしたい。ただ、多少の覚悟が必要だろう。少々の時間と心の準備をして臨んでほしい。 | ||||
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母として、教師として読みました。余りにも教師とは思えない人生の判断。もし、松子が美貌の持ち主でなかったらこういう展開にはならず、でも、そうしたら小説として面白くないような…。ただ一言、どんな親でも「出てけ!」とは、言えない。そして、どんな子でも「出てく!」と、言ってもいけない。その先に幸せは待っていない。残された家族の立場で気持ち80%傾けて読んでしまった。この親不孝者め!!と本気で思わせるほどノンフィクション並みの作品だった。ちなみに大学生の娘にも読めと薦めた。 | ||||
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『嫌われ・・・』という題名を見て、惹かれるもの、また相反してこんな題名の本買うのも恥ずかしいかな?という思いがあった。しかし、本が私に読んでほしいと訴えかけてくるようで、購入した。嫌われ松子とは、最後のあだ名・・・。決して嫌われていたのではない。彼女のような人生は送りたくはないが、いつそうなってもおかしくないかもしれないような、紙一重の人生がつづられている。甥にあたる笙という青年が、叔母にあたる松子の生涯の紐を解いていく形になっているが、これほど引き込まれた作品は何時以来だろう。松子に魅入られて決して間違った道は歩く事が無いように・・・。女って怖いのよ・・。 | ||||
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タイトルのインパクトに気圧されて購入。私も松子が過ごしている福岡で、福ビルの前をよく通ったりして生活している。「嫌われ松子」は、優しくて、弱くて、そして恋なくしては生きていけない女性。そして、その性分は女性なら誰もが秘めているのではないだろうか。だから作品を読みながらも松子と一緒に心配し、裏切られ、怒り、惹かれ、裏切られ、かなしむ。松子の生涯を壮絶だ、未知の世界だと思いながらも、しかしながら一歩間違えれば松子と同じ道を歩むかもしれない。と、思った。本を読んで泣いたのは初めてでした。 | ||||
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読んでいて切なくなった。小説とは分かっていても,松子のことを想わざるを得なかった。生真面目に生きているのだが,ひょんなことからどんどん人生を転げ落ちていく。生き方があまりにも不器用なのだ。でも,切なくなるのは,きっと彼女が愛を求めるのと同じくらい愛を人に与えようとしていたから。自分は何度裏切られても,他人を裏切ろうとはしなかったから。不幸な中でも,前向きに生き,情熱を持って人を深く愛そうとするけなげさ。でもときおり訪れる破れかぶれな気持ち。頭がいいのに自分の人生だけはコントロールできない。そんな生き方にリアリティを感じて,なぜか胸がかきむしられるのだ。読み終わって数日たっても,まだ松子の!生が頭から離れません。 | ||||
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