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嫌われ松子の一生
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【この小説が収録されている参考書籍】
嫌われ松子の一生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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保守的な家庭に生まれ育った真面目だった女、松子。 親の言いつけを守り、地元の中学の先生となっていた。それなりに人気者で、それなりに美しく、それなりの人生を送っていた。 校長と修学旅行の下見に行くまでは…。 真面目であったが故の転がり続ける人生。 何処を、どう回り続けたか、自室で他殺体として発見される。 その頃には、若かりし頃の面影などなく、太った中年女だった。 「小説ってこうやって書くんだね」 と感じさせるお手本的な作品。 ただ、松子の人生を描くのでなく、現代に生きる甥にその時間を追わせることで、物語の広がりを生み出してる? 松子の悲惨さ、馬鹿さ加減による切なさはよく伝わるんだけど、そこまで現代を過去をクロスさせる必要性を感じなかったのが残念。よって、星三つ。 | ||||
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アパートの一室で惨殺された女性の生涯を、描いた作品。 主人公の松子は、教師を退職後、次々に悲惨な運命をたどる。その原因となっているのは、ほとんどが男。見る目がないのだ。本人的には幸せを求め行動しているつもりだが、深く考えず、先を見ないで行動するため、結局うまくいかない。その繰り返しで、読んでいてつらくなる。自分は男だが、「こうはならない」と100%いえるのか、といわれると断言できない気もする。 救われるのは、松子の生涯を調べ、成長していく甥っ子、笙の姿だ。彼が読者の気持ちを代弁してくれる。 | ||||
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この小説は、昭和40年代、高学歴で教師というお堅い職業に就き、きっと周囲や本人も明るい未来を信じて疑わなかったであろう一人の女性の転落人生についての物語です。 人から見れば愚かな女、ということになるかもしれませんが、きっと松子は幼児期の体験により、人から愛されること・必要とされることを渇望するようになっただけの、愛に飢えていたかわいそうな人なんだな、と思いました。 そして彼女の人生の終焉は、なんだかリアル過ぎて、居たたまれない気持ちになりました。 物語の内容からして読後感は決していいものではありませんが、物語に入り込んで一気に読めてしまうし、そういう意味ではおすすめの一冊です。 | ||||
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松子が何故転落人生の道を辿ったのかといえば、原因はやはり松子自身が判断したイザというときの人生の選択がすべてマイナスの方向であったということだろう。教師になるまでの順調な人生から一変、彼女はこれまでかというくらい選択を誤ってどつぼにはまっていく。なんでそっちいっちゃうかなあ、と客観的にあきれるくらいだが、そうした本人は気づかない誤った選択が松子を通して作者が描きたかった人間の弱さなのかもしれない。 | ||||
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全てにおいて技術を身につける能力は持っているんだけど、判断を必ず誤まる松子。気が小さくて、一人じゃ手に負えない事件が起きても自分の中だけで片付けようとしてしまう。 修学旅行の事件は気持ちは良く分かりました。オレも自分が損するとか悪評を受けることで事態が収拾されるなら、それでいいと思ってしまう小心者なので。周りに流されすぎるのもそっくり。 オレはこの小説をミステリーと勘違いしてしまったのか半分までいったところで、松子を殺した犯人は出てきているはずだと推理しながら読んでしまいました。 松子の救われない死に方、あれが松子らしいのかな? | ||||
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ある事件をきっかけに学校を追われ、故郷も捨てた美人教師「松子」レイプ、失恋、不倫、恋人の自殺、水商売、シャブ中、殺人、刑務所、これでもかといわんばかりの松子の坂道の転がり方に読書にも加速がついてしまった。一気に読めた。そして悲哀というより同情というより滑稽な物語の展開が何だか面白かった。凄すぎていちいち感情移入は出来なかったが、惨殺死体となって見つかった松子について興味をもった甥の青年の人間性が少しずつ変わってくるのが良い。法廷で犯人に怒鳴ったラストシーンでは胸がこみ上げた。映像化されるのならきっと誰もが観るでしょう。 | ||||
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今幸せ真っ只中にいる人は、この本を読みたい理由を「他人の不幸を覗きみたい」という好奇心にかられただけ、と思うのだろうか。幸せ真っ只中にいる人もそう多くいるわけではないと思うけど。女も年をとるにつれて、男というものがわかってくるし、世間や社会の厳しさが嫌というほどに目の前に突きつけられる。でも大人にならないと生活できないから大人になる。松子の一生は、まさにそんな感じだ。松子に絡んでくる問題は職権乱用や刑務所、男女関係、裏の世界。いくらなんでもその行動はないだろう、と幾度となく突っ込む部分もあった。いくらなんでも要領悪すぎる、と突っ込む部分も多くあった。私が松子より冷めてるのだろうか。それとも小説だからと割り切って読んでるからだろうか。周りからアホだなバカだな、と言われても、それを貫き通した松子は、ある意味幸せだったのかもしれない。壮絶なドラマを私たちに魅せてくれたのだから。いくら女はいろいろあると言っても、ここまでのドラマを魅せてくれる女性はそういない。と言ったら皮肉になるだろうか?グロテスクという小説を先に読んだからか、またこの手の本か、と思った。もっと別の展開を予想していた。少し残念。女は怖い。そして悲しく寂しい。 | ||||
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今まで存在すら知らなかった伯母(松子)が殺された事により、伯母の生涯を調べ始める大学生(笙)の話です。本人は、何も悪い事をしていないと思っていても、知らず知らずのうちに周りの人達から嫌われてしまう事ってありますよね。この小説はまさしくそんな女性の話です。と理解はしているつもりですが、女性ってこんなに周りの男や環境によって運命を左右されてしまうものかな、ましてや教師までしていた女性が・・・という思いは読みながら常に感じていました。幾度もやり直すチャンスは有ったのに、それを活かせなかった松子の不器用さにイライラしつつも読んでしまいました。 | ||||
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男と人生に裏切られつづけ、今度こそはと生きなおそうと決意した矢先に悲惨な運命が待ち受けていた。最初のつまずきが後の人生にどう作用したのか。悪い方へ悪い方へと流れていく。流されるままに生きて転落していく人生。自業自得というか。読んでいくうちに憂鬱な気分になっていく。なんでこんな生き方しかできなかったのだろう。男性の目から見た松子像と、同性であるわたしの目から見た松子像は多分違うだろう。当然同性の視線は厳しくなる。 | ||||
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少し説教くさいところはあります。罪を犯して人の心をふみにじっても反省すれば許されるなんて 甘すぎだと思います。2時間サスペンス程度の内容です。著者の天使の代理人の方が堕胎をテーマにしていて これよりは読み応えがあるので、おすすめします。 | ||||
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最後、川尻松子が殺された理由が明らかにされる。その前までがなぜか面白い。風俗や女子刑務所の話など、普段知らないことが書かれているのは興味深い。読み進めていくと、真面目で不器用な松子ってどこかに実在している気がした。松子のようにはなりたくないなぁと思いながら、でも、松子と似たような人生を歩んでいる、そんな女性がいるのではないかと想像してしまった。ただ、残念なのが最後に松子が殺された理由が明らかになるところ。もう少し何とかならなかったのだろうかと惜しまれる。装丁はとてもよいので、表紙買いするにはオススメの本です。 | ||||
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男がすべての中心で、男のことしか頭になくて、男の嘘に気が付いても無理やり気がつかないフリをして、男に騙されても騙されたことを認めず、男に依存して、男に依存して、男に依存して、男に依存して、男に依存して。自分を持たない人間っておちるもんですねぇ。。悪い方へ悪い方へ。。。まー、情が濃いっちゃー濃いんでしょうけどねぇ。身近にいたらウザイだろうなぁと思いました。こういう人。女友達がどれだけ心配しようが、どんだけ世話を焼こうが、結局男の為ならすべての人に平気で後ろ足で砂をかけて男を選ぶ。ちなみに愛も感動も無いと思いますが、結構面白かったですよ。せっかく自我に目覚めかけたのにね。 | ||||
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冒頭部分、無理がある程の松子の運の悪さと愚鈍さにはイライラした。でも、読み進めるうちに引き込まれていき、終わり近くの松子と龍の関係が明らかにされる辺りでは不器用な二人に同情の気持ちが湧いた。昭和40年代、50年代の松子の沈んだ不幸な暮らしの合間に描かれる現代の笙の生活の軽さ、清々しさが良かった。これがなかったらひたすら重いだけの本だった。気分の良くなる本ではないけど、中身の詰まった本。 | ||||
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女の一生を追えば、いくつもの物語に出逢うでしょう。松子に関して言えば、最初から最後まで哀れな女だと思いました。ある程度は何でも器用にこなせる頭のよさを持っていながら、スキがありすぎる。そして人生のターニング・ポイントはいつも男。著者が男性のためか、私から見ると松子や明日香が女性としてのリアリティにやや欠けているような気がしました。また、聖書・キリスト教をモチーフにするなら、もう少しその部分を深めて欲しかったような気がしました。これは個人的な好みの問題でしょうか。しかし読み始めてからすぐに「最後はどうなるんだろう。読み終わるまでは寝られない」と思わせてくれた面はさすがです。 | ||||
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かねてより興味を持っていた重松清氏の、コメントにひかれて買ったひとり。 この小説の主人公松子が人生の一時期を過ごすことになった福岡に私は住んでいる。しかもこの本を私は薬院という駅の本屋で買い、(読むまで知らなかったが)この主人公の愛人が住んでいたとされる、自分の家の最寄駅「春日原」で降りた。彼女がレジを打っていた3連ベルトコンベアのあるスーパーは「雑餉隈」駅前に今も健在。昭和40年代当時としては画期的だった。時折登場した磐井屋はご存知岩×屋であり、幼少より慣れ親しんだその屋上に自分はリアリティを持っている。ついでに言えば自分も20代に教職についていた。 そんなこんなの私的興味で、夜の8時から読み出して2時に読み終わった。所々で映像を思い描かせる描写、映画等の映像娯楽の原作などにいい作品とも思え、2人の各々の主人公の‘辿る時間’と‘下って来る時間’との乖離が、話の展開とともに徐々にクロスオーバーしていく構成は劇的で、ストーリーを一気に知ってしまいたいと思わせる勢いを持っていた。個人的には全体として、言葉等自分の趣味の範疇ではなかったが、いくつかのレビューに描かれているほどには取材不足という感じは受けなかった。 | ||||
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