アミダサマ
評判
アミダサマの評価:
3.11/5点 レビュー 44件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全106件 101〜106 6/6ページ
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アミダサマの評価:
3.11/5点 レビュー 44件。 D ランク
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モダンホラーは絶えて久しいジャンルではありますが、
本作「アミダサマ」は、
視点を複数に置き、
因果も明らかにしないまま、
謎は最後まで謎のままで、
読者を突き放しながら、
そのプロットや登場人物の造形の巧みさで、
一気に読ませる、
傑作ホラー小説です。
主人公(読者が感情を重ねるキャラクター)は浄鑑。僧侶である。
彼が引き取って育てる少女ミハルと浄鑑の母、千賀子のストーリーと、
都会にひっそり暮らす悠人とリツコのストーリーが同時に動きます。
最後にその二つのストーリーが重なるのですが、
これがキング風で好ましいです。
最後にミハルが登っていく山の描写は、『ペットセマタリー」を彷彿とさせます。
浄鑑の母、千賀子の変容がこの作品のコアだと思います。
徐々に日常が破綻し、異常な貌がむき出しになっていきます。
千賀子の異常性と死んだ猫のエピソードが絡んでくるあたりから、
ホラー全開。
ミハルが死をコントロールしていく様子を、
浄鑑は結局傍観してしまうのですが、
その結果、母親も周辺の街もまったく違う様子に変わってしまうストーリーは、
「呪われた町」や「屍鬼」を思い出します。
一方の悠人サイドのストーリーは、
自らの血への絶望が背景に流れていて、
岩井志摩子的な男女のエロスとある種の聖性を感じさせます。
ラストシーンは、「死国」的でちょっと普通。
ともかくも過去の名作を連想させるエンターテイメント的な長編小説です。
お勧めです。